ネットを見ていると金沢明子のインタビュー記事が載っていた。
金沢明子と言えば演歌歌手だが,私の中ではイエローサブマリン音頭が強烈な印象として残っている。
発売は1982年11月1日だったらしい。私は FM ラジオで聞いた印象が残っている。
当時,イエローサブマリン音頭はあまりにインパクトが強く,原曲とはまったく違う新しい曲になっているという点で,
とてもいい曲だと感じた。
しかし,金沢明子はインタビューの中で,イエローサブマリン音頭はビートルズファンからかなり顰蹙をかったと述べている。
個人的には,あの歌を聞いて受け入れられないのはホントの意味でのビートルズファンではないと思った。
そもそも Yellow Submarine 自体がおどけて,ふざけた,遊び心にあふれた曲である。
アニメのために作られた曲で,まじめにどうこういう曲じゃないと思う。
楽しんでなんぼ,という曲である。
その意味でイエローサブマリン音頭のアレンジはとてもいいアレンジだと思う。
遊び心満載のアレンジなのだから。
Wiki によると歌詞の変更を認めなくなっていた作曲者のポール・マッカトニーでさえ,歌詞の変更を認めたという話。
それだけいいアレンジだったということになると思う。
それをビートルズの曲をビートルズとは違うアレンジをしたからおかしい,というのは間違っている。
それって,作り手の意図や意志を無視して聴き手が勝手に自分の中で作り上げたその作り手や作品のイメージを
他人に,ヘタすると作り手に対しても,押し付けているだけ,だと思う。
エレクトリック・ギターを使った際のボブ・ディランに対する非難や,尾崎豊が葛藤していたのが,
まさにこの身勝手なファンの思考だと思う。
また,よくカバー曲があるが,原曲と似たアレンジだとどうしても二番煎じにしか聞こえず,
よっぽどでないとカバー曲の方がいいということはない。
しかし,イエローサブマリン音頭はオリジナリティーあふれるとてもいい曲だと思う。
しんみりと聴かせる曲をふざけたアレンジしたのなら「それはどうやろ?」と思うが,
遊び心満載の曲を遊び心いっぱいでアレンジした曲を認められない,というのは,考え方を変えた方がいいと思う。
と,思ったインタビュー記事でした。
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