2011年2月22日火曜日

TripMate850が届いた

先週末にTripMate850の続き(発送後)を書いた。週末は志賀高原に行っていたのだが,その間に念願の TripMate850 が届いた。いやぁ,いろいろあったから長かったなぁ。スキーから帰ると,家に外国からの郵便物が届いていた。伝票を見ると台湾からで,中身は当然 TripMate850 だった。箱の大きさはティッシュの箱の長辺をちょっと短くしたぐらいの大きさだった(わかるかなぁ?)。開けてみると TripMate850 の箱がそのままパックされていた。さっそく開けてみた。TripMate850 本体の大きさは大体思っていた程度(100円ライターを2個並べたぐらいの大きさ)だった。


 梱包されていたのは,TripMate850 本体と,USBケーブル,短いストラップ,単四電池2本,後は簡単な説明書とプロダクトキーの書いてある紙,ぐらいだった。Micro-SD カードは本体に入れてあった(2GBの物が入れてあった)。使い方は,電池を入れて,スイッチボタン(液晶に向かって左上)を3秒以上押していると電源がオンになる。電源がオンになると,TripMate850 はしばらくGPSの捕捉に挑戦する。そこで,TripMate850 を放置して他の作業ををしてると,いつの間にかGPSを捕捉していた。電源を入れるとログはオンになっているので,いきなりロガーとして使えてしまう(ログのオン・オフは液晶に向かって右上のボタン)。


 表示モードや設定の変更は,多少慣れないと分かりにくいかもしれない(私もまだ慣れていない…)。特に,設定メニューで項目を選んで値をセットした後に,メニューに戻るのがわかりにくい。未だにちゃんとわかってないかもしれない…。それでも大体は初期設定のままでも使える。私はバイクで使うのがメインなので,毎秒一回ログを取る必要はないと思っている。そこでスマートログをオンにしてみた。スマートログは,移動速度が低速の時,中速の時,高速の時でログを取る間隔を変えてくれるもの。今は4km/h以下で低速,30km/h以上で高速という設定になっている。ログは,低速時が15秒に一回,中速時は10秒に一度,高速時は5秒に一度記録してくれる。さっそく家から仕事場までのログをとってみた。ログデータはコンピュータに取り込んだ(今は5秒に1回,定期的にログ記録する,にしてみている。まだまだ試行錯誤の状態)
追記)最終的に毎秒1回ログを記録するモードにして使っている。バイクだと5秒も経つとかなり距離進んでしまうので,毎秒1回で記録して,後でログを間引く処理をすることにした。

TripMate850 をUSBケーブルでコンピュータにつなぐと,普通のUSBメモリと同じ感覚で中に記録されている内容をチェックできた。マニュアルやアプリケーションソフトも入っていた。実は,マニュアル等はインターネットでダウンロードできる。日本語のサイトから TripMate850 本体のマニュアルや Photo Tagger(写真にGPS情報を貼り付けたりするためのアプリケーションソフト)のマニュアルをダウンロードできる。台湾のサイトからは,英語のマニュアルや,Photo Tagger 自体,ファームウェアをダウンロードできる。なので,ソフトは全て事前に手に入れていた。ただ,Photo Tagger は(他のも?)製品に同封されている書類にあるプロダクトキーがないと使えないみたい。

 Photo Tagger の使い勝手はまあまあという感じ。もしかしたらサイクル紀行というサイトの「轍 Wadachi」というソフトの方が使いやすいかもしれない。TripMate850 のログは NMEA フォーマットで記述されている。ここではログの中身についての具体的なことは書かないが(別のブログに書くつもり),ログはテキストフォーマットなので,普通にファイルをコピーする感じで TripMate850 からコンピュータに取り込めた。Photo Tagger や 轍(Wadachi) を使うと,(1) ファイル形式の変換(Google Mapなら kml 形式,Yahoo の RouteLab なら gpx 形式が便利),(2) 大きなログファイルの分割,逆に複数のログファイルの結合,(3) 経路の補正(ちょっとしたずれを直したりできる),(4) 点の間引き(Google Map で1000点,Yahoo RouteLab なら8000点を超えてはいけない),(5) 写真に位置情報を結びつける,などをしてくれる。ただし,両方とも Windows 系のマシンじゃないといけないかも。Macintoshなら何を使えばいいんやろ?私は自分でPerl で処理を書いてみている。が,皆さんに「これです!」と公開できるレベルにはないので,方針だけ他のブログに書いておこう。

折角なので,GPS 機能付きのコンパクトデジカメと性能を比較してみた。結果を一言で言うと,TripMate850 の方が断然性能がよい。例えば受信できている衛星の数は,デジカメの方が4衛星ぐらいなのに,TripMate850 は 8〜9 衛星ぐらい受信できている。また,TripMate850 の方がこまめに点を記録してくれる,などを考えると,やっぱり GPS ロガーの方が性能がいいわ。後で写真に GPS 情報を結びつけるのは手間やけど,この性能差は大きいねぇ。

皆さんも一度買ってみてはどうでしょうか?

追記)とある方から,電源についての質問を受けた。何かというと,電池以外に USB から電源を供給できないか?というものだった。そこで実際に試してみた。何をしたかというと,電池を抜いて USB から電源を供給して作動するかどうかを確かめる,という作戦。やってみるとちゃんと動作しました!(初めて見つけたように書いたが,どこかのサイト(国内の販売店のサイト?)に,ちゃんと動作するって書いてあったと思う…)ちなみに電池を入れた状態だとどうなるかはみてない…。どっちが優先やろ?

まずはコンピュータにデータを取り込む作業をしてみた。コンピュータに USB でつないで,TripMate850 の電源をオンにした。するとちゃんと電源がオンになり,コンピュータから見ると USB メモリとして認識された。その時,TripMate850 は PC CONNECT と表示していた。その後,コンピュータから TripMate850 を取り出す(ハードウェアの取り出し,って奴です。実際にはケーブルはつないだまま)と,TripMate850 は普通に電源がオンの状態になり,ログを記録し始めた。ただ,建物の中だったので,なかなか衛星をキャッチした,と表示してくれなかった(衛星マークが点滅し始めなかった)。
とりあえず USB から電源を供給できることがわかったので,車にノートパソコン載せて,そこから TripMate850 に電源を供給しながら(コンピュータに TripMate850 をつないでから,TripMate850 を取り出す作業するけどケーブルはつないだまま)近所を走ってみた。すると,ちゃんと衛星をキャッチしだしたし(衛星マークが点滅し始めた),後で記録を見るとしっかり経路を記録していた。つまり,車やバイクのシガーソケットなどから USB 経由で電源を供給して,電池を気にせずに使える,ということになる。まだ電池を入れた状態で,かつ,長時間使用して大丈夫かを確認してないが,少なくとも電池を入れない状態で USB 接続すれば普通に使えそう,というのはわかった。これは使えそうだ!!

ただし,電池入れに充電池を入れてもUSB 経由で充電池に充電はできないはずなので,誤解のないようにお願いします。

追記その2)この間,始めて長距離で使用してみた。ログはいい感じで取れていた。結果は別サイトに載せてある(さてどこでしょう?)一点だけ気になったが電池の残量表示。使ったのはパナソニックの充電池なのだが,ちゃんと充電したにも関わらず,使い始めて2時間ほどして表示を見ると満充電で3本あった残量表示が2本に減っていた。えー,と思いながらも予備のものに替えてみた。ところがこれも2時間ほどして見ると残量表示が2本になっていた…。おかしいなぁ,と思いながらも,2度目なのでその後どうなるかを見てみた。すると使い始めてから7時間以上経っても残量表示は2本のままだった。これはどういうこと?と思って web で調べていたら,JR7CWK'sぶろぐに詳しく書いてあった。さすがわかってる人は違うねぇ。そこに載っていた情報なのだが,どうやら充電式の乾電池を使うと,種類によっては電池表示が早くに3本から2本になるみたい。残量表示のための電圧のしきい値の問題らしい。毎回アルカリ電池を使うのもめんどくさいので,充電式がいいのになぁ。困ったものだ。そういえばまだファームウェアのアップデートしてないなぁ…。

追記その3)ファームウェアのアップデートが出ているとのことだったので,ファームウェアをアップデートしてみた。まずは,Transystem 社の TripMate850 サイトに行き,下の方にある 850AP というのを捜す。この 850AP というのがファームウェアの事である。日付とバージョンが今入ってるのより新しければ,そのファイル(圧縮されている)をダウンロードして,アップデートしてみよう(元のファームウェアが古いとこの方式はダメらしい。私のは元が v3.0 だったのでいけた。v2.x (xは不明)からできるようになったとか,ならないとか…。

ファームウェアのアップデートをするには,まずは,ダウンロードしてきたファイルを解凍する。そして,USB ケーブルでつなぐなどして,TripMate850 の中の SD カードに 850.tsi というファイルをコピーする。次に一度電源を落とす。そして,右端の調整 (ADJUST) ボタンを押しながら左端の丸っこい電源ボタン(決定ボタン)を押す。するとアップデートが始まる。マニュアルだと「調整ボタンを押してから,決定ボタンを押す」とあるが,どうも2つのボタンを同時に押さないといけないみたい。アップデートが始まったらボタンから手を離す。

アップデートが始まれば「CHECK FILE」,「UPDATING」,「UPDATE OK」の順に表示がでる。そして自動で電源がオフになる。これで完了。後は,念の為に 850.tsi というファイルを SD カードから削除しておいた。アップデートできたかどうかは,「SET」モードで MENU ボタンを何度か押して行くと,「AP V3.5」のような表示がでる。この数字で確認できる。また,アップデートすると時刻が UTC(協定世界時)に戻っていたので,念のために他のパラメータも設定をし直した方がいいと思う。
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追記その4)最近 (2012/7 頃),ファームウェアのバージョン 3.10 が出ていることに気づいてバージョンアップしておいた。しかし,2012/9 に入ってウェブでチェックしていたら,時事東風さんによるとどうやら TripMate 850 のファームウェア v3.10 はよくないみたい。なんでも USB ケーブルでコンピュータにつないでもコンピュータに認識されないらしい。さらに v3.9 からの症状らしいが,ログ表示が 2% を超えるとうまくログを記録するとかしないとか…。とりあえず時事東風さんにならって,動作が比較的ましみたいな v3.6 に戻すことにした。v3.6 はGPSDGPS さんの TripMate850 サイトからダウンロードできた。ファイル自体はTripMate850用ファームウェアVer. 3.6
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この時に気づいたのだが,SD カードの中の「.Trashes」という隠しフォルダの中の「501」というフォルダの中に,ゴミ箱に入れた(捨てた)過去のログが入っていた。これはきっと TripMate850 をつないだ状態でゴミ箱をカラにしないと消えない,と思ったが,それでは消えなかった。直接消さないとあかんのかなぁ?私の場合は,コンピュータにつないだ状態で,外付けの SD カードと考えて,ファイルをゴミ箱に捨てたからこうなったみたい。普通はどう処理されるのかなぁ?ちなみに「.Trashes」という隠しフォルダを表示するには,Windows ならエクスプローラのフォルダオプションで「表示」タブを選び,「ファイルとフォルダの表示」で「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選ぶとよい(慣れないと,余計なファイルも表示されて見にくいので,気をつけましょう)

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