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2011年9月3日から4日にかけて紀伊半島を襲った台風12号に伴う豪雨で紀伊半島は大変な被害を受けた。紀伊半島を新宮から五條へ南北に貫く国道168号線,169号線も多くの箇所で寸断され,しばらく不通の区間が残っていた。その後,2011年11月に国道168号線を走ったが,その後どうような状況下を知りたくて,2012年シーズン最初のツーリングとして国道168号線と国道169号線を走ってみた。
今回は4月なので早く明るくなるから早く出発しようと思った。しかし,朝の気温が低くて出発は午前7時頃になってしまった。今回のルートは,五條から新宮に国道168号線を走って新宮に抜け,熊野から国道309号線で下北山村に向かい,そのまま国道169号線を走って,吉野経由で帰る作戦にしてみた。実際には新宮から先は走りながら決めたのだが…。お昼は川上村の国道169号線の迂回路の待ち時間に食べようと思って,ゐざさ寿司でゐざさ寿司と柿の葉寿司がパックになったものを買った。しかし,西谷橋に仮設橋がかかっていたので,昼飯を食べれたのはもっと後になってしまった…。
今回も大和郡山から京奈和道を使って大和高田まで行き,大和高田バイパスで少し西に行ってから,国道24号線にそって御所経由で五條に行こうと思っていた。ところが,大和高田バイパスに入ろうと思ったら,「御所直進」という標識が目に入った。そこで急きょルートを変更してみた。その道は京奈和道の一部で距離は短かったが御所の南までいけた。知らなかった…。やっぱり走ってみないとわからないねぇ。ちなみにネットで調べると,この区間(橿原高田 IC - 御所 IC 間)は,2012年3月25日に開通したばかりだった。京奈和道の南端は国道24号線から少し東に離れていたが,24号線まではすぐだった。国道24号線の御所までの区間を走らなくていいのは楽だった。そのまま五條まではいつもの道だった。
国道168号線の五條から新宮までは2011年秋とあまり変わらない感じだった。しかし,辻堂付近の迂回路は,バイパスとして作っていた区間を一部仮設橋を利用して,交互通行が解除されていた。そのために工事中だったバイパスの橋を完成させてあったし,少し北の区間の川の西側の部分も急きょ完成させた感じだった。しかし,橋の北側の取り付け部は未完成だったみたいで,仮設道でつないであった。仮設とはいえ,それなりの幅があるので,交互通行がなくなってすごく走りやすくなった。それ以外の国道168号線は良くも悪くも2011年11月のままだった。長殿の土砂ダムは同じままだったし,長殿発電所付近の迂回路はそのままだった。折立の仮設橋もそのままだったし,果無付近の交互通行や本宮から新宮の交互通行もそのままだった。それでも本宮大社付近は多くの人出があり,活気が戻りつつあるように思った。
新宮まで出た後,国道42号線で熊野市まで行き,さらに峠を登って小阪交差点から国道309号線,そして国道169号線を走って吉野に向かった。そこでも少し道が変わっていた。国道42号線の上り坂の登坂車線が少し伸びていた。そのため,遅いトラックなどがいると抜かしやすくなった。熊野市から小阪までの上りは長いからねぇ…。小阪から先の国道309号線は目立った変化はなかった。その先の国道169号線も基本的にいつもの国道169号線だった。国道169号線で変わっていたのは,新伯母峰トンネル手前と川上村の迂回路付近だった。まず,新伯母峰トンネル手前(南側)に和佐又トンネルが開通していた。そこは,5年前に崖が崩れて,車が一台巻き込まれて3名亡くなられた区間を迂回するために作られたものだった。しばらく工事してるなぁ,と思っていたら,もう完成していた。開通したのは2012年3月31日なので,ここでも開通したばかり,に遭遇してしまった。さらに,北に走って行くと,「大滝ダムに水が入っていた」ことにびっくりした。ダムの堰堤自体ができてからも,試験湛水時に湖岸で亀裂が発生したり地すべりが起こったりしたらしく,長い間水を入れてなかった。ところが,今回は満水にしてあった。今回もテストなのだろうか?あるいは本格的にダムとして運用するのだろうか?ちょっと気になってしまって…。ネットで調べると,2011年の12月から水を入れ始め,一度満水まで上げ,その後徐々に計画最低水位まで徐々に下げるらしい。今は満水に近い状態にあるらしい。
大滝ダムの湖畔を走って,川上村役場の近くで迂回路に行かなくては,と思っていたら,「本日迂回路なし」のような表示が…。なんと,西谷橋に仮設橋がかけられており,川上村で迂回路を通らなくてもよくなっていた。ただ,「本日迂回路なし」の下には迂回路の標識があったので,普段は迂回路使うのかな??少なくとも土日はは迂回路は使わなくてもよさそうな感じだった(確定情報ではないのでご注意を)ちなみに奈良県道路情報によると西谷橋付近はまだ通行止めとなっていた。もしかしたら仮設橋はできたばかりなのかなぁ? …これまたネットで調べてみたら,2012年3月24日に開通したばかりみたい(奈良県土木部道路建設課の報道資料 (pdf))。どうやら基本的に迂回路は使わなくてすむみたいな感じ。地元の人にとってはすごく便利になったと思うなぁ。
今回,国道168号線と169号線を走ってみたが,災害は甚大なものだったが,徐々にではあるが復旧・復興は進んでいるように感じた。ただし,あくまで見た目なので,実際に生活されている方々はまだまだ大変かもしれない。それでも皆さん頑張って復興を目指しておられるのが感じられたように思う。また,数カ所で開通したばかりの道を走った。道路ってどんどん作っている印象がある。便利になっていいのだが,ほんとにそれでいいのかはちょっと疑問が残る…。そういえば第二東名も一部開通したなぁ。
ところで,今回走っていて思ったのだが,カーブのあるトンネルも考えものだ。それもかなり古いトンネルの場合だが…。国道169号線の大迫ダム,池原ダム,七色ダムの各ダム湖に沿って走る区間には,数多くの短いトンネルがある。それは何十年も前に設計され作られたものなのだが,トンネルの出入口付近が曲がっているものが結構多い。比較的最近(それでも10年,20年は経っていると思うが…)のトンネルだと,中でカーブしていたり,出入口付近でカーブしても,言うほど極端なカーブにはなっていない。しかし,大迫,池原,七色の各ダム湖沿いの道にあるトンネルの出入口付近にあるカーブはとってもきつい。おまけに古いトンネルだと多少湧水(漏水?)があり,路面が濡れていたりする。きついカーブが濡れていると…,それはそれはとても怖いことになってしまう。あの辺りってなんとかならないのかなぁ?皆さんも国道169号線を走る時には気をつけましょう。
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