2012年12月5日水曜日

Google Map の交通状況の表示

 2012年12月2日(日)に中央道の笹子トンネルで,トンネル上部にあった換気スペースを作るための天井板(コンクリート製)が長さ 110 m にわたって崩落する大惨事があった。ここではその件に関しては特には書かないでおこうと思っている。いずれにせよ亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりである。

 その事故の記事を見ていると,関連情報として付近の渋滞情報というのがリンクされていた。中身を見ると,Google Map みたいだった。いつの間にそんなサービスを始めていたの?と思って,いろいろと検索してみた。どうやら Google Map が交通状況を表示し始めて1年ほど経っているみたいだった。そういえば,Google Map 上で交通状況ってのを選べるなぁ,と思った事があるような気もする。でも,初期の頃はあまり情報が表示されなくて,関心を失ってしまったような気がしている…。…忘れてしまった。しかし,今回見てみると結構情報が表示されている。関西圏を見てみると平日なら大阪や神戸,京都では結構渋滞している。

 しかし,どうやって Google は交通状況の情報を集めているのだろう?と不思議に思ってしまった。これもネットで検索してみると,どうやら Android 携帯の位置情報と速度情報を使っているらしい。つまり,Android 携帯で位置情報をサーバーに送る,とかなんとか設定してある機種から送られてくる GPS の情報をもとに,交通状況を表示しているみたい。最初はそんなことうまくいくんかいな?と思ったが,Google Map に表示される交通状況を見てみると,結構いろんな場所で表示されている。田舎だと情報がない場所も多いが,大都市部ではさすがに多くの情報が表示されている。ということは,それだけ多くのスマートフォンを持つ人がいて,かつ位置情報をサーバーに送ってもいい,と許可を出している人がいる,という事になる。その情報を使って交通状況を表示させるとは,世の中,いろんな事を考える人がいるなぁ,と感心してしまった。

 Android 携帯の GPS 情報を素にしているために,Google Map の情報をよく見ると,データの欠損が生じている場所もまあまあ存在している。例えば,日曜日に起こった中央道の事故現場付近を見ると,現在中央道の笹子トンネル付近は上下線とも通行止めとなっている。そのため,中央道の笹子トンネル付近にはデータがない。車が走っていないのだから当然なのだが,通行止めになっている,という情報が表示されない,という点は Google 方式の限界なのかもしれない。さすがに道路交通情報センターの情報や,VICS の情報と同じものを要求してはいけないみたい。しかし,逆に車の動きがある場所では,どんどん新しいナマの情報が入ってくるので,情報の精度と新しさは Google 方式に分があるような気がする。つまり,どのような情報を得たいか,と,どのように情報を得ているか,を知った上で交通状況の図を見ないといけない。さもないと肝心の情報が得られない可能性もある。

 中央道は冬場によく使うのだが,私がよく使う区間に恵那山トンネルが入っている。そこも笹子トンネルと同じような構造らしい。また,同じ中央道なので作られた時期や設計も似ている可能性が高い。そうなると,ある程度の期間にわたって,検査や補修で通行止めになる可能性もある。あの区間は恵那山トンネルだけで 8 km 以上あり,前後のトンネルを合わせるとトンネルだけで 10 km を越える。それだけの山があるからこその長いトンネルなのだが,それが通行止めとなると大変なことになりそうな気がする。北陸道にも似た構造のトンネルがあるみたいやから,北陸道を迂回する,という手も使えるかどうか…。まぁ,私の場合は冬場に数回だけだからいいが,物流や長距離バスなどに従事されている方々はしばらくの間,大変かもしれない。 ほんと,どうなるんでしょ?

0 件のコメント :