2011年7月19日火曜日

国道168号線は長かった

 やっと梅雨があけたので,バイクで走りに行った。海の日を含めた連休(土曜日が休みなら三連休)なので,思う存分紀伊半島を走ろうと思って出かけた。しかし,海の日 (7/18, 月) は台風6号の影響で雨になるとこの事だったので,日曜日に走りに行った。出かける時に天気を気にしていたが,いまいちすっきりしないみたいだったので,出発は少し躊躇してしまった。それでもほぼ予定通りの午前4時前に出発して紀伊半島を目指した。

 今回は目的地をはっきり決めていなかった。国道168号線を走る,というのも考えていたし,紀勢本線太地駅近くの 200 km ポストを探しに行く,とか, 2012年3月に正式にオープンする道の駅・滝の拝太郎に行く,や,鼻白の滝を見に行く,というのも考えていた。いずれにしても紀勢道を使って,新宮に向かえばいいや,と思い,行き先は紀勢道を南下しながら考えようと思った。しかし,最終的に国道168号線を走ろうと決めたのは新宮でガソリンを入れてからだったけど…。

 紀勢道と新宮までの国道42号線はまだ車も少なく走りやすかったが,荷坂峠付近から小雨が降り出し,仕方ないので合羽を着て走った。また,七里御浜では台風の影響ですでに波が高く,なんとなく道が水煙で煙っているように見えた。それでも新宮に着く頃には上空には青空が見え,走りに来てよかったと思った。ところが,まだ行き先を決めていなかった…。とりあえずガソリンを補給してから国道42号線を南下し,三輪崎のコンビニで休憩して考えた。なんとなく串本付近まで走る元気がなかったので,今回は国道168号線を北上する作戦にしてみた。できれば国道168号線を完走してみたいと思って新宮を出発した。

 新宮から本宮までは比較的広いところを流れる熊野川に沿って走る。道は2車線(片側一車線)で,走りやすいが,カーブは意外ときついところがある。バイクなら全然気にならないけど…。むしろバイクで走っていてとても気持ちのいい区間が続く。今回は本宮まででかなりの枚数の写真を撮った。本宮から先は道幅が狭く未改良の区間が少しだけ残ってる。その後,二津野(ふたつの)ダムに向かって高度を上げていき,山岳区間に入っている。山岳区間の最初の七色付近には立派な高架橋が出来て快適に走れるが,二津野ダム付近から十津川温泉にかけては,かつての果無越の区間であり,道幅も狭く,カーブもきつい区間が続く。それでもバイクならそれはそれで楽しく走れる区間となっている。果無峠の北側に今も果無(はてなし)の集落があり,今は林道でそこまで上がっていける。今回初めて果無の集落まで行ってみた。果無までの林道は思ったよりも狭く急で,なんでこんな所に集落があるの?という感じだった。そんな山の上の小さな集落に世界遺産の石碑があったのがちょっと不思議な感じだった。果無の集落からは下の方に二津野ダムのダム湖が見えて,その辺りの山が急峻なことが見て取れた。

 国道168号線は十津川温泉から先も川沿いに谷間を行く。途中,風屋ダム,谷瀬の吊り橋,猿谷ダム,などのそばを走っていく。いずれも道は改良区間と未改良区間が断続的につながっている。改良区間としては,十津川村役場付近から風屋ダムの手前までは以前からよくなったいたが,近年,谷瀬の吊り橋の付近もかなり道がよくなった。さらに十津川村役場から十津川温泉へと向かう区間ももうすぐ改良されたバイパスが完成しそうだった。逆に,猿谷ダム手前からは未だに狭い区間が残り,特に2004年に国道168号線脇の山肌が崩れた辻堂付近にはとても狭い区間が残っている。今回は連休の中日で午前10時頃なのに南向きの車が多く,対向が難しく渋滞を引き起こしていた。この区間にもバイパスを作っているので,そのうち狭路区間はなくなるはず。

 今回はこの辺りで陽が高くなり,暑くなってきて疲れが出てきた。その頃に車が多くなって走りにくくなってきた。そのため,急に疲れを感じて,頑張って国道168号線を走ろう,という気力が無くなってしまった。そこで,写真を撮るのもやめて,吉野の平宗で柿の葉寿司を食べて,さっさと帰る作戦に変更してしまった。国道168号線を走る企画は,谷瀬の吊り橋付近から続きをやろうと思っているが,いつになるやら…。そんなこんなで今回の走行距離は 430 km だった。まぁ,暑いこの時期にこれだけ走れれば十分だということにしておこう。ちなみに台風6号の影響で紀伊半島の道で土砂崩れは法面崩落が起きなければいい,と祈っている。
(もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

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