いつものようにネットのニュースのヘッドラインを見ていた時の事,ふと目に入ったタイトルが「テリーが聴聞で人種差別発言を否定、7月に公判へ」という記事だった。このタイトルを見た瞬間に頭に浮かんだ「テリー」氏は何故か「テリー伊藤氏」だった。何故かわからないが,とにかくテリー伊藤氏の顔が頭に浮かんだのだった。しか~~し,この記事の「テリー」とは,サッカー・イングランド・プレミアリーグのチェルシーに所属するイングランド代表ディフェンダーのジョン・テリー氏のことだった。なんでも試合中に人種差別発言をしたと告発され,聴聞会が開かれたみたい。そこでテリー氏の代理人が疑惑を否定したらしい。その結果,結論は正式な公判で行われる,という記事だった。でも,「テリー」と書かれると一瞬誰のことだかわからなくなってしまった。
ちなみに同じイングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するウルグアイ代表のスアレスは,フランス代表のパトリス・エブラに対する人種差別的とされる発言に対して,発言を肯定し,ペナルティとして8試合の出場停止を受け入れたらしい。しかし,スアレス曰く,スアレスがエブラに対して言ったとされる negro という言葉は「ウルグアイでは差別的な意味はない」との事だった。ニグロは以前差別的な意味で黒人を示す言葉だと教わったが,「もし」スアレスが言う事が事実なら,その決定自体は若干疑問が残ることになる。まぁ,言葉の問題はとても難しいので,なんともいえないが…。
そういえば,ちびくろサンボという絵本がしばらく日本で絶版だった覚えがある。実は,私は小さい頃にちびくろサンボの本を持っていた。そこに出てくるサンボ少年は,いちゃもんをつけてくる虎をうまいこと言いくるめてやりすごし,最後はうまいこと虎たちが内輪もめをはじめてバターになっちゃった,というとてもおもしろい話の主人公だった。最後にサンボ少年はお母さんに作ってもらったホットケーキを山ほど食べる。この話を読んで子供ながらに,サンボ少年ってすごいなぁ,と思っていた。なにせホットケーキを169枚も食べれるんだから。
しかし,大人になる頃には「サンボ」というのが差別的だとして,本そのものが否定されてしまった。でもサンボという名前がなぜ差別的なんだろう?お母さんのマンボもお父さんのジャンボも場合によっては侮蔑的と解釈されるらしい…。何故??マンボは音楽としてのマンボが思い浮かぶし,ジャンボはジャンボ尾崎さんが思い浮かぶ。サンボというとなんロシア生まれの格闘技をイメージする。個人的にはサンボ,マンボ,ジャンボから差別的な感じは受けないのだが…。ネットを見ていると,どうやらこの批判の元になったのはアメリカでの批判みたい。アメリカで海賊版が出回った時に,主人公がアフリカ系の黒人とされ,それがアメリカに存在した黒人に対する人種差別の問題と合わさって,ちびくろサンボが批判されたみたい。例えば,サンボ少年が裸足でジャングルに住んでいるのは,アメリカの黒人が野蛮というのを意味してるとか…。でもそれって,誰かがネットで書いていたように,実は今もアフリカに住む黒人の人々を差別していることになる気がする…。さらに,黒人だからだめ,とか,あったみたいである。で,最終的にサンボという名前がダメだ,ということになったみたい。英語圏,特にアメリカではサンボは黒人の蔑称だったみたい。ニグロも同じく蔑称だったのでダメらしい。
しかし,日本でサンボと言っても「すごい差別用語で使ってはいけない」というイメージがしてこないのだが…。だから,何故ちびくろサンボがダメなのかが全くわからない…。
話がそれてしまった…。もう一つタイトルでひっかかったのが「ワンバックらなでしこL入りも」という記事。この記事を「ワンバックならなでしこリーグ入りも」と読めてしまった。なんで日本女子サッカーでワンバックなんや?と思ってしまったのだった。この時思い浮かべたワンバックとは,ディフェンダー(主にキーパーに近くて守備がメインの仕事の選手)が一人というものだった。どんなに強いチームでも最低2人はバックに置くやろ??と思ったのだった。普通は3バックか4バックにして,サイドバックが攻撃参加してる時に2バックになったりするが,1バックになることはまずない。
ところがこの「ワンバック」は,サッカー女子アメリカ代表の Mary Abigail "Abbey" Wambach のことだった。そう,ドイツでのサッカー女子ワールドカップ決勝で,延長前半に見事なヘディングでアメリカが 2-1 でリードする状況を作ったのが彼女だった。記事の内容はアメリカで女子サッカーが中止になるらしく,アメリカ代表のワンバック達も日本の女子リーグに来るかもしれない,というものだった。確かに「ワンバックら」となっていたのだが,その後に続く「なでしこ」の「な」が目に入って「ワンバックなら」に読めてしまったみたい。
見出しって難しいなぁ…
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