2012年8月29日水曜日

高い山に登った

2012年8月26日(日)から翌27日(月)にかけて富士山に登ってみた。

富士山は誰もが一度は登ってみたいと思う山だと思う。ご多分にもれず私も登ってみたかった。そろそろ挑戦しておかないと一生登れないかもしれない,と思い,今回思い切って登ってみることにした。

ルートは4つあるうちの須走ルートにしてみた。理由は,4つのコースの中で唯一樹林帯からガレ場へと変化し,かつ,帰りに砂走りがあり,東から登るから山頂まで行けなくても御来光が見れる,ツアーが使わないのでマイペースで登れる,など。日程は土曜日の夜は混むので,日曜に登り始め,途中山小屋で一泊して月曜日に山頂に登る,という作戦にしてみた。 宿泊は吉田ルートと合流する八合目よりも手前で,かつできるだけ高い位置ということで本七合目にある見晴館という所に泊まることにした。

登り始めは日曜日の朝で,ふじあざみラインは通行規制中だった。 そのため道の駅すばしりの近くにある駐車場に車を置いてシャトルバスで須走口五合目に登った。 午前八時前に五合目に着き,五合目で高山病対策として1時間以上ぼーっとしてから出発した。 どの程度効果があるのかはよくわからないが…。

須走ルートは最初樹林帯を抜ける。その区間はある程度日陰があり,歩くには楽だった。 五合目から歩き始めて最初にある休憩場所は六合目なのだが,そこまでは結構長い感じがした。 それでも木々の中を歩き,かつ,言うほど砂地ではないのでそんなに疲労感はなかった。 須走ルートの六合目の山小屋は長田山荘といい,鯉のぼりが目印だった。 高度は 2,400 m 地点にある。 山小屋は地上に比べて物価が高いことを除けば普通の感じがした。 六合目で休憩してから次の本六合目に向かった。

六合目を出ると徐々に道が富士山っぽく火山礫や岩場が増えてきて,ちょっと険しい感じの道になっていた。 それでもちょこちょこと短い休憩をはさみながら登ればひどい疲労はなかった。 本六合目にも山小屋・瀬戸館がありそこでも休憩をした。 高度は 2,700 m 地点。 ちゃんと椅子に座って休憩できるスポットなのでしっかり休憩しないとね。 でも,本六合目と六合目ってどんな関係になってるんやろ? 本六合目の次にあるは七合目の太陽館。 高度は 3,090 m 地点。 そこは斜面の途中にある,という感じで少し雰囲気が違っていたし,休憩している人も多かった。 その七合目でも少し休憩してから,本日の宿泊地である本七合目の見晴館に向かった。

高度 3,200 m の本七合目にある見晴館には午後3時前に着いた。 8時45分出発で,午後2時40分着なので,ほぼ6時間で 2,000 m から 3,200 m まで,高度 1,200 m を上がったことになる。 時間的にはまだかなりの余裕があるが,ここらで一泊することで,疲労回復と高山病予防となるし, 御来光を見るために午前1時過ぎの出発までにしっかり休憩できていい。 晩飯はカレー。値段の割に安っぽいのは山だから仕方ない。 寝るのは2段の部屋だったが,山小屋にしては横幅に余裕があってよかった。 午後六時頃には布団に入り,起きたら午前0時頃だった。

今回は御来光を山頂で見るために午前1時半ごろ宿を出た。 暗い中だったがヘッドランプがあると樹木がないので思ったよりも歩きやすかった。 本八合目で吉田ルートと合流してが,そこからは人が多くて大変だった。まさに大渋滞だった。 午前5時頃の日の出までに余裕で着けるはずが,大渋滞のおかげで着いたら夜明けまで10分ほどしかなかった。 午前1時45分出発で,山頂到着が午前4時50分だったので,約3時間かかってしまった。 それでも快晴だったので,きれいな御来光が見れてよかった。

御来光の後にお湯を沸かして沸点を確認してみた。 そのためにわざわざ簡易コンロと温度計を持って上がった。 沸かしてみると,今回は89.6℃が沸点だった。 そのお湯でミニカップラーメンを作って食べ,インスタントのカフェオレを飲んでみた。 なかなか貴重な体験だった。 その後,お鉢巡りをした。 ルートは御殿場ルート山頂,富士宮ルート山頂,富士山測候所付近,とめぐって吉田ルート山頂に戻る方向にしてみた。 富士宮ルート山頂までは余裕だったが,そこから測候所付近まで登るルートがとても急だった。おまけに砂地やし…。 さらに測候所付近の剣ヶ峰に行くところはいっぱい人が並んでいたので,諦めて通過して吉田ルート山頂に戻った。 お鉢巡りは富士山の周りの風景が見れて面白かった。行ってよかった。

お鉢巡りの後はそのまま須走ルートを下った。 最初は吉田ルートと同じ下山道を下り,八合目の下江戸屋のそばで分岐していた。 須走ルートの下山道には途中,砂走りがあるが,今シーズンは落石事故があったみたいで,通れる場所が狭く制限されていた。 そういえば吉田ルートも以前は砂走りがあったけど,大落石事故があって今の下山道になったらしい。 富士山は崩れやすい山ってことやね。 砂走りは柔らかいので,飛ぶような感じでどんどん下れるが,さすがに足がだるかった。 それに砂だけじゃなくて岩も多かったから走りにくかった。 登りで合計9時間かかった道を2時間半ほどで下りたから,そりゃあ,疲れるかな? 砂走りはすっごい埃だったので,紙マスクとサングラスで下ったが,帰ってから道具一式を洗ったらそこらじゅう埃まみれだった。 砂が細かいので,いろんな所に入り込んでるみたいで,洗ってもなかなか取れなかった。

帰ってからもひどい筋肉痛にはならなくて済んだのだが, 足がとっても浮腫んでしまった。 ネットで調べると,どうやら脱水症状気味だったみたい。 やっぱり飲料は必要やねぇ。 足のむくみは数日しても治ってない…。 それと左足の親指の爪がやられた,っぽい。 下りでかなり爪に負担がかかってたからねぇ。 事前に爪を切っていたが,もうちょっと切らないといけなかった…。反省…。

それでも全般的には順調な富士登山だったと思う。 一度登ったら満足する人も多いみたいだが,私はもう一度行ってみたい,と思った。
(もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

0 件のコメント :