2014年6月30日月曜日

巡礼の道で聖地・潮岬へ

 梅雨の合間の日曜に今シーズン初の潮岬に挑戦した。 潮岬は個人的に勝手に聖地としている場所。 バイクに乗り出してすぐの頃から毎年のように走りに行っている。 「当然」毎回日帰りで訪れている場所である。 最近は潮岬に行くのによく国道371号線 (R371) を使っている。 R371の現状を知りたいと思って山岳区間を走ると潮岬の近くに出るので,そのまま潮岬に行く,というパターンになっている。 そのため,R371が巡礼の道になりつつある。 今シーズンもGWの次の週に行こうとしたのだが,R371の橋本から高野山に上がる区間で工事のための通行止めがあり, R371山岳区間の走行と潮岬行きを断念していた。 今回,ネットで見ていると R371 の工事通行止めが予想外に早く終わっているみたいだったので, 聖地巡礼の道をたどって聖地潮岬を目指した。

 出発は午前5時半すぎ。午前6時前と行ってもいいかもしれない。 少し遅目の出発だったので,極力寄り道しないで走ってみた。 聖地巡礼の道は,橋本から R371 を走って潮岬に向かう。 最近は橋本まで大和郡山から京奈和道の開通区間を使って行くことが多いが,久しぶりに吉野からR370を使って行ってみた。 昼間だと車が多くて走りにくい道だが,さすがに日曜の朝は余裕だった。 しかし,前日からの雨が残っている区間があり,吉野までは小雨が降っている所もあった。 その後 R24 に入り,五條,橋本,と走っていった。 橋本からは旧 R371 の橋本橋を渡り,R371の狭路区間に入った。

 前回,2014/5/11 に挑戦した時には,7月末まで工事のため R371 で高野山には上がれないはずだった。 しかし,ネットでは通れそうだった。 そこで今回走りに来たのだが,答えは通行止めの「一時解除」だった。 なんで一時解除なんやろ? お金の問題か?あるいは谷沿いの工事で梅雨時は湿気が多くてやってられないからか? どちらにしても,後で再び通行止めにして工事を再開しそうだった。 道は良くも悪くもいつも通りだった。 道幅は狭いが,意外と路面はきれいで走りやすかった(個人の意見なのでご注意を)。 北又への分岐点から先は3箇所ほど工事のためアスファルトが剥がしてあって走りやすくはなかったが, それでもしっかりと押し固めてあったので,そんなに恐怖を感じることなく通過できた。 今回はあまり写真も取らなかったので,気づいたら高野山奥の院前,という感じだった(これも個人の感想なのでご注意を)。

 奥の院駐車場でトイレ休憩したのち,すぐに高野龍神スカイラインを走った。 橋本から高野山までは天候は持ち直していたのだが,高野龍神スカイラインは雲の中だった。 雨はなかったが,霧で前が見えにくく,スピードがのらない区間だった。 それでも無事に高野龍神スカイラインを通過して,龍神に辿り着いた。 前回は龍神で温泉に入ったが,今回は先を急いで通過した。 旧龍神村役場のある龍神村西から R371 の第一分断区間に入った。 この区間は R371 を改良しようとしていたものが,採算性が悪いという理由で一度事業凍結になっていた区間。 それが,最近,台風の時などに多くの道が通行止めとなった際,複数の経路が必要という理由で事業復活になった区間である。 今回工事の様子を見たかったが,ちゃんと工事は進んでいるようだった。 林道から作業用の仮設の道が作られていて,橋をかけるための土台も見ることができた。 今後どれぐらいの時間がかかるかはお金次第なのでなんとも言えないが…

 中辺路の R311 に出た後でガソリンを補給し,滝尻王子前のトイレでトイレ休憩した。 そして,いよいよ R371 の終盤に差し掛かった。 滝尻王子前から R371 は再び狭路区間に入るが,平瀬までは言うほど激しくはない。 平瀬から r219 との分岐がある上野までは改良されて走り易い区間となっている。 その先は酷道マニア向けの狭路区間となっている。 この区間でも写真をあまり取らずにどんどん走ったので,思ったよりもさっさと r37 との分岐まで辿り着いた。 r37 との分岐点の三川大橋を渡るといよいよ第二分断区間に向かう。 三川大橋から木守まで約 21km ある。 この区間は R371 の一番魅力的な区間と(勝手に)思っている。 道の狭さ,距離,木々の具合,川の流れ,山の深さ,どれを取ってもいい感じの区間となっている。 この季節は鮎釣りの人が多くて,若干走るのに注意が必要となっている。

 木守から先は R371 の分断区間であり,「林道木守平井線」を走って南側に抜ける。 林道木守平井線は,北側が田辺市の管轄,南側が古座川町の管轄みたいである。 北側はまだましだが,峠の南側で玉の谷に下りるまでの区間は,大小様々な礫,小石が落ちていて,道がかなり荒れている。 パンクしないかハラハラしながら走らないといけなかった。 大きな岩も道に落ちてるし…。 また,途中に路肩が崩れ始めている部分もあり,そのうち通行止めになるかも,と思いながら走った。 玉の谷に下りてからは,今度は雨上がりで路面がヌルっとした感じになっている部分が多く, 何度か滑りそうになった(ほんの一瞬滑った)。
ブレーキかけても,カーブでバイクを傾けても滑りかけて,ヒヤヒヤしながら走っていった。 R371 に合流後もまだヒヤヒヤだったが,さすがに平井の集落から先は交通量がある程度あるためか,路面がヌルっとしている感じはなかった。
ちなみに,林道の木守側の入口付近にある標識に,林道木守平井線の全体延長が追記されていた。 木守から 16.897 km あるらしい。ということは,2014年6月の時点では, 和歌山県田辺市木守のR371の分断区間入口から和歌山県東牟婁郡古座川町平井でR371に復帰するまでの区間は全て林道木守平井線という事になる。

 その後,七川貯水池,天柱岩,古座川の一枚岩,と走って,無事 R371 を走りきった(河内長野から橋本の区間は走ってないが…)。 R371 の終点からは,R42 で潮岬に向かった。 潮岬は勝手に聖地だと思っている場所。 やはりシーズンに一度は訪れたい場所である。 そこでちょっとブラっとしてから,お腹も空いたのでお昼ごはんを食べに行った。 お昼ごはんは串本の萬口でかつお茶漬けの満腹セットを食べた。 かつお茶漬けは,一杯目はタレに付けてあるカツオの切り身をご飯に載せて丼として食し, 二杯目は同じカツオの切り身を載せてお茶をかけてお茶漬けとして食べる。 さらに三杯目として(これは満腹セットだけかな?)カツオの細切れが入りの溶き卵をご飯にかけて卵かけごはんとして食べる。 これ以外にハラミの塩焼きがついている。 これを食べて,お腹いっぱいになった。いやぁ,満足。

 お昼の後は,もう帰路につくことにした。 R42 で新宮まで行き,ガソリン補給後,オレンジロード (r141) と r62 で丸山千枚田に向かった。 丸山千枚田でちょっとだけ写真を撮った後,r40 で北山村に抜け,不動トンネル,R169 とひたすら走って帰ってきた。 新宮でガソリンを入れてからは,ノンストップで帰った。 最後の最後に少し雨に降られて雨宿りしたが,基本的に串本からノンストップだったので,さすがに疲れた。 しかし,念願の聖地巡礼の道で聖地巡礼ができて満足した1日だった。
(もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

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