須磨浦公園(5:32)→旗振山(5:57)→高倉台(6:16, 6:26発)→栂尾山山頂(6:37)
→横尾山山頂(6:48)→横尾団地(7:13)→妙法寺小学校前(7:25)→荒熊神社下(7:55)
→高取神社下(8:01)→鵯越駅(8:40)→菊水山登り口(9:11)→菊水山山頂(9:34, 9:39発)
→天王吊橋(9:56)→鍋蓋山山頂(10:22)→市ヶ原(10:55, 11:05発)→掬星台(12:23, 12:28発)
→三国池そば(13:09)→丁字ヶ辻(13:20)→記念碑台(13:32)
→六甲ガーデンテラス(13:55, 14:05発)→六甲最高峰(14:41)→東六甲縦走路分岐(14:56)
→水無山(15:07)→船坂峠(15:26)→大谷乗越(15:58)→塩尾寺(16:38)→宝来橋南詰(17:00)
(縦走時間 = 11:30)
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2014年10月25日(土)に六甲全山縦走に挑戦した。
できるだけ早く出発したかったので,新開地のカプセルホテルに泊まり,
新開地発5:14の電車で須磨浦公園に向かった。
そしてほぼ予定通りの5:31に出発した。
須磨浦公園を出るとまずは鉢伏山に登る。
今回はある程度のペースで摩耶山頂の掬星台まで行きたいと考えていた。
で,最初の鉢伏山の登りで頑張ってしまった。
おかげで,いきなり足がだるくなってしまった。いやぁ,失敗…。
その後,高倉台を抜け,栂尾山への階段を登った。
足はある程度だるかったが,それでもまだそれなりのペースで登ることができた。
その後,横尾山を越え,須磨アルプスを歩き,横尾団地に下りる頃もまだ余裕があった。
横尾団地から妙法寺に抜けると次は高取山が待っている。
高取山に妙法寺側から登る登山道は少しきつい。
以前,須磨浦公園から摩耶山まで歩いた時は,ここでへばってしまった。
しかし,その後,比叡山や六甲をたくさん歩いたので,
今回は比較的余裕で上まで上がることができた。
この頃になると,同じように須磨から宝塚を目指す人がいて,半ばライバル,半ば同志,という感じで歩いていった。
高取神社の参道にある月見茶屋を過ぎ,安井茶屋を通過した所で,トイレのある公園があり,
そこでとりあえずはトイレ休憩した。
この時点で出発から2時間半が経過していたが,ひと月前に比べるとかなり速いペースで歩けていた。
高取山の次は菊水山だが,その前に丸山の市街地を歩かないといけない。
人によってはあまりしんどくはないみたいだが,私にとってはこの丸山の市街地が意外としんどかった。
特に最後の方で苅藻川を渡った後の登り(途中神戸電鉄の下を通過する)が辛かった。
車が走る道なのにかなり傾斜が急で,直登するとしんどかった。
仕方ないのでジグザグに進んでいると,後続の人に追いつかれてしまった…。
それでもなんとか出発から3時間10分ほどで鵯越駅を通過することができた。
いいペースだ。
鵯越駅を過ぎるとしばらくは緩い道が続く。
登山道と車道を歩いて菊水山の登り口に向かう。
神戸電鉄のトンネルの上を越えるとやがて休憩所があり,その先が菊水山山頂への急斜面となっている。
今回は,高取山や丸山の市街地を頑張って歩いたので,この時点でかなり足にきていた。
しかし,摩耶山までなんとか7時間程度でいかないと,時間がかかり,後半暗い中を長い距離歩かないといけなくなる。
できるだけ明るいうちに船坂峠を越えて塩尾寺(えんぺいじ)に近づきたいと思っていたので,できるだけ早く菊水山に登りたいと思っていた。
ということで,頑張って菊水山に登ってみた。
結果的に23分で登れたが,その時点で足は完全にへろへろになっていた。
今後にかなり不安を残す菊水山だった。
菊水山からは一気に天王吊橋に向かって下る。
不思議と下りは使う筋肉が違うみたいで,そんなに時間かからずに天王吊橋まで下ることができた。
天王吊橋を過ぎると次に鍋蓋山への登り返しがある。
ここがしんどかった。
今回で一番しんどかったかもしれない。
菊水山への登りで完全に足にきていたので,とてもだるく,登り始めからとてもしんどかった。
これは暗くなる前に船坂峠を越える,どころじゃなくて,宝塚に行けるのか?という感じさえしていた。
それでも,なんとか一歩一歩前に進んで,26分かけて鍋蓋山山頂まで辿り着いた。
それ以上登りが続いていたら足が完全に止まってしまっていたかも,という感じだったが,なんとか乗り切った。
でも,下りになると私の場合は足がラクになって進めるのだった。
鍋蓋山から先は市ケ原まで基本的に下っていく。
その下りで足が回復するのを期待しながら下っていった。
鍋蓋山から再度山の横を通り大龍寺の山門を過ぎると,車道を歩いて市ヶ原を目指す。
出発時に自家製スポーツドリンクを3リットル持っていたが,この時点で残り500ccちょっとに減っていた。
大龍寺の自動販売機で補充しようと思っていが,大龍寺の自動販売機はスポーツドリンク類がほぼ売り切れだった。
仕方ないので,市ヶ原まで歩いてそこでジュースを買うことにした。
鍋蓋山から市ヶ原までは30分強で歩いた。
この時点で出発から5時間半程度であり,この後の摩耶山への登り次第で宝塚に行けるか,
さらに明るいうちに船坂峠を越えれるか,がきまるが,
菊水山と鍋蓋山でへろへろになっていたので,かなり不安だった。
結果的に登れたからよかったが…。
市ヶ原でジュースを2リットル分買い,トイレにも行ってから,
筋肉が回復しているのを祈りながら(歩きながら回復するのを期待しながら)次の摩耶山を目指した。
摩耶山の登りは,ハーブ園への分岐点までの登り,稲妻坂,天狗道,ゴロゴロ坂と続いて標高690mの摩耶山頂にある掬星台を目指す。
そこが六甲全山縦走の半分の地点であり,摩耶山を登れれば,後はなんとかなる,という感じのポイントだった。
時間にすると,できれば出発から7時間〜8時間で通過しておきたい地点となっている。
今回は菊水山と鍋蓋山で足が疲れていたので,とりあえず一歩一歩前に進めることを考えた。
早くなくてもいいので,できるだけ止まらずに進み続ければ上に登れるはず,と考えて登っていった。
市ヶ原から掬星台までの区間は9月に入ってから4度目だが,最初は2時間,二度目は1時間半,3度めは1時間18分で登っていた。
さすがに2時間の時は途中でしょっちゅう止まっていたので遅すぎるため,1時間半がとりあえずの目標となる。
前半,なんとか登っている感じだったが,一歩一歩,一段一段無心で足を進める,としていると,気づくとハーブ園への分岐点まできていた。
意外と登れてる,というのがその時の印象だった。
その先の稲妻坂を登れれば,後はなんとかなる,という感じで次の稲妻坂に入っていった。
ここも言うほどペースがあげれなかったが,それでも止まらずに,ということを心がけて登った。
するとここも結果的にまあまあのペースで登れていた。
結局は,遅くてもいいので如何に止まらずに登るか,でかかる時間はかなり違ってくるみたいだった。
そこまででゆっくり上っていく何組ものグループを抜いていた。
それで少し自信がでてきた。
そして,最後の天狗道に入っていった。
天狗道は最初はほぼフラットだが,後半,80m一気に上って20mほど下り,また20mほど登るという区間がある。
そこも,遅くてもいいから止まらずに,だけを心がけて,一歩一歩,一段一段登っていった。
その頃には足もある程度は動いてくれていたので,なんとか上って下ることができた。
最後にぐぐっと下り,ゴロゴロ坂と書かれた標識を過ぎると,摩耶山まで最後のゴロゴロ坂に入る。
ここは天狗道のピークに比べると短い感じがするので,がんばってなんとか他の登山者の方とペースを合わせながら登った。
最終的に市ヶ原から1時間18分で掬星台まで辿り着くことができた。
それまで3回のうちで一番早い時間と同じ時間で登れたことになる。
須磨浦公園の出発からほぼ7時間なので,この時点で宝塚には行ける,と確信できた。
問題は暗くなる前にどこまで行けるか,だけだった。
これもなんとかなるかも,という感じになってきた。
掬星台ではトイレにいき,ジュースを補充した。
市ヶ原で残り2.5リットルだったが,掬星台に着いた時点で残り1.5リットルだった。
日中はまあまあの気温だったので,まだまだ飲まないといけない,と思ってさらに1リットル分を補充した。
合計で6リットル分のスポーツドリンクを用意したことになる。
最終的に宝塚に着いた時点で500cc一本のみ残ったので,5.5リットルのスポーツドリンクを消費したことになる。
1リットル200kcal程度と思うと,1100kcal をスポーツドリンクから補給した,ということになる。
それであまりお腹空かなかったのかなぁ?
掬星台から先は平坦か,と思いきやそんなことはない。
オテル・ド・摩耶,天上寺を過ぎると,アゴニー坂で80m程度下る。
しかし,掬星台が690mで六甲山頂が930mなので,アゴニー坂でそんなに下ると,どっかで上らないといけない。
で,どこで登るかというと,アゴニー坂の後の車道沿いの次にくる三国池への登りである。
高度にして150mほど登らないといけない。
ここは傾斜は言うほどきつくなく,疲れていなければちょっとした程度の上り坂なのだが,須磨浦公園から歩いて,菊水山,鍋蓋山,稲妻坂,天狗道,と上ってきた足にはしんどかった。
しかし,他の登山者の方にひっぱってもらう感じでこらえてこらえて歩いてなんとか三国池そばの車道にでた。
2週間前に布引から宝塚に歩いた時には,三国池そばから三国岩まで登ってから丁字ヶ辻を目指した。
今回は無理しないということにして,縦走大会の時と同じく車道に沿って丁字ヶ辻に向かった。
車道沿いも多少はアップダウンがあるが,三国岩に向かう道に比べると楽だった。
掬星台から50分で丁字ヶ辻まで辿り着いた。
丁字ヶ辻から先はしばらく車道沿いを行く。
丁字ヶ辻の先にある藤原商店さんは飲み物が安いのだが,今回はその時点でまだ2リットル残っていたので,何も買わなかった。
記念碑台も,前回は上に登ってみたが,今回は止まらずに先を目指した。
トイレとしては,掬星台の次が記念碑台,その次がガーデンテラスとなるが,今回はガーデンテラスでトイレ休憩しようと決めていた。
記念碑台からゴルフ場の合間をぬって,みよし観音の横を通ると,最後に登りがあってからガーデンテラスに着く。
ガーデンテラスでは前回買ったばかりのソフトクリームの上部が転落するという「事故」があり,悔しい思いをしていた。
そこで,トイレ休憩とソフトクリームを食べる,というのがガーデンテラスでの目標となった。
掬星台からほぼ1時間半でガーデンテラスに着いたあと,トイレに行ってから,ソフトクリームを食べた。
どうしても写真を撮っておきたかったので,お金を払い,ソフトクリームを受け取る時に先にデジカメを準備してからソフトクリームを受け取った。
おかげでソフトクリームも写真も撮れたし,ソフトクリームを全部食べきることができた。
前回の悔しさもあり,食べたソフトクリームの味はとてもおいしかった。
ガーデンテラスから先は少し山道を歩くと極楽茶屋跡で一度車道にでる。
この先登山道は車道をショートカットするように続いているが,今回は宝塚まで辿り着くことだけを目標にして,ラクな車道を行くことにした。
そこでもまた別の登山者の方についていく形で歩を進めた。
おかげで30分かからずに六甲山頂下まで辿りつけた。
今回は距離が長いので六甲最高峰まで行くかどうか迷っていたのだが,この時点で明るいうちに塩尾寺までいけそうだったので,
折角なので六甲最高峰を踏むことにした。
六甲最高峰へは車道からかなり登るが,それでも六甲全山縦走をした,というには最高峰も踏んでおかないと,と勝手に考えたのだった。
それまでほぼ平坦な車道を歩いて足の疲れもましになっていたので,まずまずのペースで最高峰まで行けた。
そこで,証拠写真を撮って,最高峰の碑にタッチしてさっさと下りに向かった。
六甲最高峰から15分進むと東六甲縦走路への分岐点に着く。
そこは県道のカーブNo.113の地点であり,そこから塩尾寺まではほぼずっと登山道である。
分岐点から一度ぐっと下がり,次に水無山に向けて少し登る。
登る距離は大したことはないが,まあまあの斜度で疲れた足にはきつく感じた。
水無山から先はグッと下り,多少のアップダウンがあったのち,最後にまたぐぐっと登る。
その登りを過ぎると登山道横の斜面が崩れた場所がある。
そこには北側に巻き道があり,2mほど登るだけで先に進める。
その崩落ポイント過ぎると船坂峠への急なくだり区間がある。
その区間も距離は大したことはないが,暗くなってからだと歩きにくそうだった。
今回は分岐点から船坂峠までちょうど30分だった。
船坂峠からは少しだらだらと登りが続く。
最後に少しだけきつめの登り(それまでに比べると余裕の斜度だが…)を越えると,だらだらと大平山に向かって下っていく。
途中,これまた少しだけきつめの登りを越え,最後にちょっとだけ登ると大平山の林道にでる。
舗装林道を少し歩くとすぐに登山道に戻り,県道を渡る大谷乗越を経由して塩尾寺に向かう。
林道を離れるとだらだらと下る区間があり,最後に急な階段を下って大谷乗越で県道を越える。
県道を越えると後は一気に塩尾寺に向かう。
その区間もほんのちょっとした登りがあり,長い距離を歩いてきた足にはこたえるが,残り僅か,と思うと元気が出てきてどんどん足が前に進んだ。
船坂峠から大谷乗越まで32分,そこから塩尾寺まで40分で歩いた。
後半の下り区間を頑張ったので,塩尾寺に着いたのは出発から11時間ちょいの16:38だった。
この季節まだ余裕で明るい時間だった。
そこで他の登山者の方と話をしてから,すぐに出発した。
その時点で11時間11分経過していたので,最後のロードの下りを頑張って走り,最終的に11時間半で宝来橋南詰の交差点に辿り着いた。
思っていたよりもかなり早い時間で着くことができた。
これはここ1ヶ月半六甲と比叡山で鍛えた賜物だった。
しかし,足はめちゃめちゃヘロヘロだった。
次の日が辛そう,と思った。
ゴールした後はお風呂に入りたかったので,宝来橋そばの温泉に入った。
そこは多くの登山者が利用しているみたいだった。
そこですっきりして,コンビニでチューハイを買って,宝来橋で一人祝杯をあげた。
晩飯は家の近所でトンカツを食べたかったが,トンカツ屋が混んでいたので,仕方なくチャーシューたっぷりラーメンにした。
そいつをがっつり食べて,家に帰った。
今回,初めて六甲全山縦走に挑戦したが,やっぱり長かった。
六甲山の記念碑台ぐらいまではまだよかったが,その先はずっど足の裏などが痛かった。
左膝の半月板付近が弱っているので,心配していたが,そこは問題なく歩けた。
これで念願の六甲全山縦走ができたが,2週間後に高校の時の友人達ももう一度歩く予定である。
最後まで歩けるかなぁ?
(もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)
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