2011年3月30日水曜日

志賀高原は寒かった…

 2011/3/25(金)に休んで,志賀高原にスキーに行ってきた。2011/3/11(金)に東日本大震災があり,まだ被災した人たちが立ち直れていないが,スキー場やスキー場の宿を経営されてる方々はお客がこないと商売が成り立たない,という論理で自己を正当化してスキーに行ってきた(実はそこまで深くは考えてなかったが…)しかし,世の中,地震と津波と原発事故の影響はかなり大きいみたい,というのを実感してきた。ちなみに,16年前は家族が被災した側で,スキーどころではなかったように思う。

 金曜から3日滑る予定で志賀高原に行ったのだが,まず気にしたのがガソリン。高速のサービスエリア (SA) やパーキングエリア (PA) にあるガソリンスタンドでは給油制限をしている,というのを聞いていた。しかし,長野県の市街地などの情報はいまいちわからない。仕方ないので,事前に宿に電話して聞いてみた所,どうやら高速を降りた辺りはもうガソリンの供給不足はほぼ解消されてるみたいな感じだった。それでも念の為に高速でこまめに給油しながら志賀高原を目指すことにした。往きはいつも信州中野インターを降りてからあるゼネラル(エッソだっけ?)で入れているが,大雪の時などガソリンをあまり減らしたくない時は,恵那山トンネルの東側にある阿智 PA のセルフ式スタンドで入れている。今回も阿智 PA でガソリンを入れたが,そこでは20リットルまでと制限されてしまった。うちの車はあまり燃費が良くないので,そこでは満タンにできなかった。そこで,仕方ないので,高速を降りる前の松代 PA でもガソリンを入れることにした。松代 PA は管轄が NEXCO 東日本になっている。そのせいかどうかわからないが,松代 PA では,給油制限が 2000 円までと言われてしまった。今はガソリン代が結構高いから,13リットル弱しか入れれない,ということになった。なんか高速道路会社で対応が違っていて,走っている者としては,もっと事前に情報が欲しい,と感じてしまった。途中,なんども道路情報を聞いていたが,どこも「一部ガソリンスタンドでは給油制限を行なっております」というだけで,具体的にどんな制限をしてるかを言ってくれなかった。制限をするのは仕方ないと思うが,もっとどこのガソリンスタンドではどのような制限をしてる,とか,どの程度待たされるか,などの情報を出してほしい,と思った。東京電力ほどではないにしても,どうも半官半民の感じの企業はサービスが悪いなぁ…(他もかもしれないが…)

 最終的には信州中野でガソリンを入れたが,そこは特に制限はされなかった。でも入ったのは6リットルほどだったが…。その後は順調に走って宿に向かい,そこのロビーでごろ寝して朝を迎えた。そして3日間順調にスキー,と思っていたのだが,ここでもまた思わぬ事態が待っていた。それは,意外な寒波とあまりにガラガラのゲレンデと間引きまくられたリフト達,だった。寒波は天気なので,我々にはどうしようもないが,1月か2月か?と思うほどの気温で,かつガンガン雪が降ってきた。積雪量的にはものすごいことはなかったが,それでも3月末で50cmほどの積雪には驚いてしまった。昔赤倉で,1日(昼間)で 1 m 降られたこともあったが,それはシーズン真っ只中やったからなぁ…。さらに地震の影響でゲレンデは「こんなんでスキー場は大丈夫なのか?」と思うほど人がいなかった。2日目(土曜日)はかなり天気が悪く,視界も悪かったので,人が少ないゲレンデはちょっと怖い感じがしてしまった。ここで新雪に埋もれたら誰も助けてくれないかもしれない,などと心配してしまった。さらに追い打ちをかけたのが運転されているリフトの数の少なさ。東館山のゴンドラと焼額山第一ゴンドラは運休していたし,そこら中で運転しているリフトが少なかった。そのために気を付けないとうまく隣のゲレンデに移動できない,ということも起こり得た。人が少ないのは滑る方としてはいいのだが,あそこまで人が少ないとちょっとまずいかも,と感じてしまった。

 一個だけ意外とよかったのは,思わず新雪(深雪)を滑って練習できたこと。3月末にしては多めの積雪と寒さのおかげで結構ふかふかした感じの雪があり,さらに人が少なかったので深雪がなかなか消えなかった。午後になってもちょっと横を滑ると深い雪を楽しめる,という感じだった。へたっぴの頃は深い雪だと足がやたらと疲れたが,近年やっと深い雪を楽しめるようになったので,思いがけず楽しめてしまった。(それでも整地されたバーンに比べると,足は疲れたが…)

 さすがにこれで今シーズンは終わりにして,次はバイクで紀伊半島を走ろうと思う。その前に震災の被災者に私として何ができるかを考えようと思う。