2008年9月27日土曜日

滝と舗装林道の旅 (その2) 鍋と釜

次の日は朝5時に起きてシャワーをし,明るくなってから出発した。まずは国道55号線を東に向かった。早い車やバイクを見つけてはその後ろを走る作戦で時間を稼いだ。 55号線は海沿いを室戸岬まで向かうが,途中の奈半利町から山の中の国道493号線を走って,室戸岬の向こうの東洋町まで行った。 493号線はかなりショートカットになるはずだったが,あまりいい道ではなかったので結構時間がかかってしまった。地図によると北川村にも甌穴群(おうけつぐん)があるはずだが,見つけれずに走り去ってしまった。東洋町に抜ける最後に四郎ヶ野峠を越えた。昔の参勤交代の道らしいが,結構険しかった。

東洋町からは再び国道55号線を走り,宍喰の道の駅・宍喰温泉で休憩した。ここは道の駅に温泉があったのだが,残念ながら温泉は廃業していた。道の駅から再び55号線を北上し,海部(海陽町)から国道193号線に入った。海陽町皆ノ瀬で左折して,県道148号線(県道轟公園線)を走って轟九十九滝に向かった。轟の滝(轟九十九滝)までは道はまあまあ走りやすかった。轟九十九滝は多くの滝の総称で,上のほうまで見ると歩いて1時間半ほどかかった。迫力があったのは一番最初の本滝。狭い岩の隙間に轟々と水が落ちていた。写真と撮ろうと近づいたが,びしょびしょになってしまった。その後,他の滝も見てまわった。最初の急な階段を登って,二重滝,他にも横見滝,船滝,丸渕滝,鳥返滝,鍋割滝を見た。結局一番上の鍋割滝まで見に行ったので,かなり時間をくってしまった。やはり一番いいのは本滝だった。

轟九十九滝の次は大釜の滝を目指した。海陽町皆ノ瀬から国道193号線を北上し,霧越峠を越えた。これがかなりハードな道だった。急な斜面をヘアピンの連続で登っていった。これでもか,という感じでカーブが続いていた。峠まで9kmとあったと思うが,9kmで650m以上登ったことになる。霧越峠から那加町に入った。ここから国道195号線に一度合流し,その後再び193号線を北上して大釜の滝を目指した。霧越峠から195号線までも遠かったなぁ。那加町木沢小学校前のJAショップでパンとジュースを買って昼飯にした。そこからちょっと行くと,道が斜面に沿って這うように登っていくのが見えた。山岳区間に突入だった。山岳区間に入ってすぐに大きな滝が見えた。大轟の滝だった。滝の上の方から見たが,大きくて幅があって結構雄大に見えた。しかしこの滝は日本の滝百選に選ばれてない。ということは大釜の滝はこれ以上ということを意味している。

大轟の滝を過ぎると,狭い感じの山道を登って行った。最後に細いトンネルを抜けるとそこに大釜の滝があった。駐車場はなく,道の横に看板があるだけだった。バイクなので道の脇の邪魔にならなさそうな所に止めて滝を見ることにした。大釜の滝は高さこそあまりないものの,かなりの水量で迫力があった。その水で滝壺が掘られていた。大きな岩が水で削られて滝壺になっている感じだった。滝が20mなのに滝壺は15mの深さがあるらしい。これは日本の滝百選に選ばれるなぁ,と思った。次に大釜の滝からさらに193号線を北上して雨乞の滝を目指した。193号線はかなり"酷道"だった。土須峠というのを超えて一つ向こうの谷にある国道439号線まで行くのだが,かなり高い所まで上がり,延々とくねくね道を下る,という感じの道だった。途中,剣山スーパー林道の入り口があった。オフローダーの聖地みたいな道なのよねぇ。でもオンロードだとダートは怖くて走れないねぇ。

雲早トンネルを越えて下って439号線に出て,東に行った辺りに雨乞の滝はあった。国道から脇道に入るとこれまた結構狭かった。それでも難なく駐車場にたどり着いた。そこからが結構大変だった。距離にして800mらしいが,かなりの急な斜面を登り続けないといけなかった。途中小さな滝がいっぱいあり,滝がある度に休憩をかねて滝を見たりした。小さくても結構立派な滝もあった。そして最後に雨乞の滝に着いた。雨乞の滝は左右から別の流れが同じ所に落ちてきていた。左が雄滝で,右の段々になっているのが雌滝らしい。それぞれにいい感じの滝だった。 2つの滝が同じ所に落ちるのも珍しい感じだった。雌滝の方には鎖があって,いかにも登ってください,という感じだったので登ってみた。雌滝の滝壺が見えるぐらいまで登ったが,言うほどたいしたことはなかった。

雨乞の滝が今回の最後だったので,そこから帰路についた。雨乞の滝から県道20号線を走って石井町に出て,ガソリンをいれて,県道34号線を北上し,県道14号線,県道1号線と走って高松道の板野インターから高速に乗った。高速でも速めの車を見つけてついていった。神戸淡路鳴門道は快適だったが,中国道の神戸ジャンクションから宝塚トンネルまで渋滞ということだった。垂水から阪神高速も考えたが,阪神高速も渋滞してるとのことだったので,中国道経由にした。渋滞は思ったよりも楽に抜けれたので,中国道を使って正解だった。今回は1266km走った。後輪のタイヤの減りが変な感じだったので,濡れた路面ではひやひやしていた。言うほど心配しなくてもいい感じだったみたいだけど。今回は四国の日本の滝百選の滝を7つも見たので,収穫大だった。今度は中国地方かなぁ???
(追記)タイヤは全然大丈夫じゃなかった。埋め込んであるワイヤーが見えかかっている所があって,さっそくタイヤ交換しました。

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2008年9月26日金曜日

滝と舗装林道の旅 (その1) 瓶ヶ森と梶ヶ森

飛び石連休に仕事を休んで旅に出た。今回は四国の滝を見に行った。出発は午前一時半すぎ。出発を早くしたのは高速代を安くするためと,多くの滝を見るため。前日は夜8時に寝て,午前0時に起きた。あまりしっかり寝れなかったけど。夜中走ったけど,瀬戸中央道は普通車と軽自動車等は夜間の割引はなかった。残念。計画では真夜中に出発の予定だったが,雨がぱらついてので元気出ずに遅くなってしまった。おかげで最後まで計画から一時間遅れだった。

出発の時にはまだ前の日の雨が少し残っていたが天気予報が晴れというので強引に出発した。仕方ないのでカッパを来て出発した。ルートは中国道から山陽道,瀬戸中央道,高松道,松山道と走って,いよ西条ICまで走った。途中,三木SAでガソリン入れて,豊浜SAで朝飯休憩した。三木SAでカッパを脱いだが,寒かったのでわざわざ吉備SAで止まってもう一度着た。豊浜SAではガソリン補給と短い休憩のつもりだったが,朝ごはんを食べておくことにした。そしたら1時間も休憩してしまった。ガソリン補給は西条まで走れそうだったので,高速を下りてからガソリンを入れた。ガソリンスタンドから見上げると,山の辺りにはどこも黒い雲がかかっていた。天気予報では晴れのはずなのに,と思ったが,前進あるのみということで先に進んでみた。

今日の目的は御来迎の滝と大樽の滝,竜王の滝,轟の滝の4つ。いずれも日本の滝百選に入っている滝ばかり。御来迎の滝は本格的に登山するか,あるいは遠く石鎚スカイラインから眺めるか,しかない。さすがに今回は遠くから眺めることにした。石鎚スカイラインへは松山方面から行くこともできるが,今回は西条から寒風山,瓶ヶ森林道経由とした。西条から国道194号線を走って寒風山トンネルを目指し,寒風山トンネル手前で脇道に入った。その道は旧国道194号線だが,一車線のくねくねした道だった。路面は多少荒れていて,若干しんどかった。一番高い地点に旧・寒風山トンネルがある。そこを抜けると,登山のための駐車場があった。駐車場から西に向かって瓶ヶ森林道がある。

瓶ヶ森林道は全線一車線しかない。しかし尾根つたいに道があり,眺望は抜群だった。よくもまぁ,こんな所に道を作ったなぁ,と思う道だった。高度が高いため,途中雲の中を走ったりもした。雲は北側からやってきて,山にぶつかっていた。なので山の南側は天気がよかったが,山の北側は天気がいまいちだったみたい。雲が多いからってやめなくてよかった。山の上部は寒いためか木がなく,笹原になっていた。すぐそこに山の頂上が見え,登ってみたかったが,先が長いのでやめておいた。瓶ヶ森林道は距離がちょっと長く意外と疲れた。瓶ヶ森林道の終点は石鎚スカイラインの土小屋。そこにはレストランや宿泊施設があり,石鎚登山の拠点となっていた。そこでトイレ休憩だけして御来光の滝に挑戦した。御来光の滝は石鎚スカイラインの途中,13.2km地点にあった。道がヘアピンで180度向きを変えるところに砂利の駐車スペースがあり,そこから見ることができた。でもさすがに石鎚スカイラインからは遠かった。デジカメはちょっと古いコンパクトタイプだったので,滝はほとんど見えない。駐車場に100円の望遠鏡があったので,100円を払って覗いてみた。さすがによく見えた。あのそばまで行くのはちょっと大変そうだった。

御来光の滝の次は越知町にある大樽の滝を目指した。大樽の滝へは石鎚スカイラインから県道12号線を松山に向かい,途中県道212号線を走って,美川大橋で国道33号線に入って越知町を目指した。今回は秋の交通安全週間の真っ只中だったので,速度違反の取締りに気を使った。案の定途中で取締りをしていた。でも対向車がパッシングで教えてくれたので,無事違反なく乗り切れた。越知町で大きな橋を渡ったところから脇道にそれて大樽の滝へ向かった。大樽の滝に上る道はコンクリートで,かつ狭く,路面には石ころがいっぱいあっていまいちだった。滝へは駐車場からちょっと歩いて登った。滝としてはまあまあの滝だった。言うほど感動しなかった。他にいい滝をいっぱい見てきたからかもしれない。


大樽の滝の次は龍王の滝を目指した。龍王の滝は高知の北の大豊町にある。越知町から県道18号線,国道194号線,国道439号線と走って大豊町を目指した。途中,早明浦ダムの近くの道の駅・土佐さめうらで昼休憩した。昼飯自体は道の駅の隣のパン屋さんで食べた。龍王の滝は高知道大豊インターを東へ行った辺りから山に入る。大豊インターから国道33号線を東に向かい,439号線をさらに数キロ走って,「梶ヶ森」を目指して右折した。場所は落合辺り。途中「八畝」という集落を通過して,どんどん山の上へと登っていく。普通ならもう滝はなさそう,という辺りまで登っていった頃に駐車場が現れた。梶ヶ森山荘まで4kmの標識を過ぎてからだったと思う。龍王の滝は駐車場から歩いて5分ほど。最後少し登るが,言うほどしんどくはない。滝はかなり高いところにある割には水量が豊富だった。看板にも豊富な水量は不思議だと書いてあった。

龍王の滝の次は今日の最後の轟の滝を目指した。轟の滝は龍王の滝と同じ山の裏という感じの位置関係にある。一度龍王の滝から国道439号線,33号線に戻り大豊まで戻った。そこからさらに国道33号線を南国まで行き,途中左折して県道31号線や地元の道を走って,土佐山田駅の東の辺りで国道195号線に出た。そこからしばらく195号線を東に走り,「轟の滝8km」という標識があったので左折してみた。すると一車線の道で物部川を渡り,県道217号線にでた。そこからはひたすら轟の滝という小さな標識を頼りに走った。後で地図を見ると,195号線から永瀬ダムを目指して県道220号線に入り,最後に物部川を渡った方がよかったみたい。轟の滝は意外と低い所にあった。細い道を走って行って,言うほど登ってないのにいきなり駐車場にでた。そこから歩いていくと,滝は道よりも下にあった。でも意外と大きかった。高い所から見ると,数段になっている滝の途中の滝壺が見えていい感じだった。後で下に下りて見上げてみたが,上から見下ろした方がよい感じの滝だった。滝の展望台に着いた頃に雨がぱらぱらしてきたので,急いで遊歩道で滝壺の辺りまで下りた。そこから小さな橋を渡って滝の反対側を登って駐車場に戻った。雨もぱらついていたので,汗が引くのを待つ間もなく急いで出発した。物部川を渡る頃には雨もやんでいた。帰りはすぐに物部川を渡り,県道220号線,国道195号線と走って高知へ向かった。今日の宿はホリディイン高知。土佐山田の駅前交差点で左折して県道234号線を南下し,国道55号線を西に向かった。ホリディイン高知は55号線沿いにあった。最後にガソリンを入れて宿に着いた。宿ではすぐにシャワーを浴びて,夕食を食べた。帰ってきたら8時前だったが,すぐに寝て明日に備えた。 (続く)

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2008年9月16日火曜日

中の滝いまいち見えず


中の滝を見たくて,大台ケ原に行ってきた。今回もバイクで行った。出発は午前6時前。さっさと歩いて,時間があれば不動七重の滝を遠くから見る作戦。途中コンビニで朝御飯を買って,トイレで大減量。でもこれが大失敗。大減量時に財布をトイレの高いところにおいてしまった。で,そのまま忘れてしまった。ところがそんなことには全然気づかずに,ガンガン走って大台ケ原まで行ってしまった。大台ケ原に着いたのは8時前。適当に写真を撮って,歩く準備をしてトイレに行こうと思った。大台ケ原のトイレは高いところなので,協力金をお願いしていた。その金を払おうと思った時に,財布がないのに気がついた。さすがに焦った。携帯は持っていたので,電話しようと思うが圏外で電話できず。仕方ないので,169号線まで降りて,圏外を抜けてからコンビニに電話してみた。そしたら財布はあるとのこと。ほっとしてコンビニまで走った。しかし大台ケ原からコンビニまでは60km以上ある。頑張っても1時間以上かかる。往復してなんだかんだしたら,なんと3時間もロスしてしまった。それでも財布が戻ってきたので安心して大台ケ原に再挑戦できた。結局大台ケ原を歩き始めたのは10:30。ビジターセンターで地図を手に入れて,日出ヶ岳経由で大蛇嵓に向かった。これが意外としんどかった。 1時間で歩けると思ってかなり早足にしたが,めちゃめちゃ足にきた。日出ヶ岳についた時点でもうへろへろ。そこから正木峠を越えて,正木が原,牛石が原を通って大蛇嵓へ。大蛇嵓についた時にはもっとへろへろだった。大蛇嵓はやっぱりいい景色だった。大蛇嵓から楽なコースを取るという作戦もあったが,頑張ってシオカラ谷を通ってみた。シオカラ橋までは下りなので,なんなくこなせた。でもシオカラ橋から先がしんどかった。足に乳酸がたまりまくりなのがわかった。それでも頑張って歩いて駐車場まで戻った。

ところで中の滝は?大蛇嵓から一応見えたが,とても遠くにしょぼっと見えた。全然あかんやん。どうにかしてあのそばまで行きたいなぁ。