2008年7月30日水曜日

鉄砲水とおかしな反応

神戸市灘区の都賀(とが)川の濁流による事故の記事を,おとといネットで見つけた。中学,高校の頃は神戸市民だったので,神戸といわれるとすぐに反応してしまう。事故は学童に行っている児童や,保育園帰りの子とおばさん(と言っても29才)や,他の男性が流されて死亡したという痛ましい事故だったようだ。場所は灘区。六甲道の駅の西だったと思う。すぐに都賀川の監視カメラの映像を写しているサイトに行ってみた。見るとアニメーションというボタンがあった。そこに行ってみると,過去6時間の様子を30秒のアニメーションで見せてくれる,というものだった。映像を見ると...怖かった。14:36ぐらいの映像だとまだ普通の状態。それが数分のうちにすごい雨の映像(かすんできた)になり,14:42ぐらいにはすでに水位が橋脚の半分の高さまでになる濁流だった。きっと現場ではあっという間に水位が上ったんだと思う。あれは逃げ遅れても仕方ないと思う。まさに鉄砲水だった。映像をみると,結果的に河川敷の橋の下で雨宿りをしたのが間違いだったと思うが,その場にいたら自分で危ないからすぐに逃げる,という判断ができたかどうかはわからない。梅雨の終わりから,夏になけては,よく気圧が不安定になって土砂降りになるので川は危険だと頭では思うが,頭で思っていても,土砂降りの中をあえて雨に濡れても河川敷から逃げる,という判断ができただろうか?ある意味事故でなくなられた方は運が悪かった,と思わないと仕方ないのかもしれない。
 話は変わって,フジテレビのアナウンサーの不倫疑惑報道がなされている。ネット上の記事によると週刊誌が報じたものらしい。私にはネット上の情報ぐらいしか入ってきていないので,事実かどうか,というのが全くわからない。ところが,フジテレビには批判めいた電話などが多くかかっているらしい。なぜだろう?批判している人たちは,事実だとわかったのだろうか?私には全然わからないが。そもそも,誰かが言っている,というだけで言われた人があたかもほんとに不倫をしているかのように捉えているが,ほんとにそうなのだろうか?疑わしくは罰せず,が基本ではないのか?もし事実なら,批判されても仕方ないと思うが,疑惑の段階で,それも調べもせずに(たぶん批判している人々は調べてないと思う)苦情を言うのはいかがなものか??世の中の人の感性がおかしくなってきているのではないだろうか???

2008年7月28日月曜日

滝と千枚田

真夏に走りたくなって,紀伊半島に行ってきた。何か目標が欲しかったので,滝と千枚田を見る,にしてみた。滝は,日本の滝百選に入っている八草の滝と,滝の上部にいけるらしい鼻白の滝と,滝壺に降りれるらしい布引の滝。ある種リベンジっぽい作戦。結果的に滝は,かなり昔に見たが最近見てない琴の滝・雫の滝, 168号線沿いの白見の滝も見ることになった。

出発は午前3時半過ぎ。今回はめんどくさくなったので,できるだけ高速を使った。まずは松原付近で一度高速を降りてガソリンいれて,コンビニで食料補給。今回は朝飯用のおにぎりと,ゼリー状のエネルギー補給剤,飲み物を買った。阪和道を紀伊田辺まで行き,そこから山道へ。八草の滝は日置川沿いなので,白浜から一瞬311号線を本宮に向かって,すぐに県道36号線へ。途中県道37号線に入って八草の滝へ。道はかなり狭いがバイクなら余裕だった。言うほどカーブもないし。キャンプ場をすぎてちょっと行くと道沿いに八草の滝の標識があった。バイクを止めて朝飯を兼ねて,滝の見物。ところが滝が見えない。よく見るとなんとなく筋っぽいものが見える。もしかしてあれだろうか?最後まで自信なかったが,きっとあれがそうだろう。なんと期待はずれの滝なんや。とりあえず朝飯食べて,次の滝へ。311号線に戻って本宮経由で鼻白の滝に行ってもよかったが,ふと,昔見た琴の滝と雫の滝にも行ってみたくなった。そこで,県道37号線を海岸の方へ。そこからちょっと42号線を走って,すさみ町から県道38号線へ。まあまあいい道を走っていくと,やがて琴の滝の看板。琴の滝荘という宿泊施設の横から林道を行く。かなり険しい林道を行くとやがて滝のそばへ。久々にみたが,昔の記憶はなかった。まあまあの滝だったが,何せ湿度が高くて暑くて困った。早々に次の滝へ。

雫の滝は県道38号線沿いで,県道225号線との交差点の近くにある。滝は道より下の方にある。県道沿いにバイクを置いて,階段を下へ。思ったほどは下に降りなかった。あまり降りると登るのが大変なので,躊躇してしまう。でも双門滝の経験があったので,多少は余裕だった。これが思ったよりもいい感じの滝だった。こんな滝だったかなぁ???雫の滝でちょっと元気になって,次はいよいよ鼻白の滝へ。鼻白の滝は168号線沿いにあるので,新宮までいかないといけない。遠そうやなぁ。ガソリンが心もとなくなってきたので,とりあえず七川へ抜けて,そこから371号線で串本へ。途中,天柱岩と古座川の一枚岩を見た。串本でガソリンを入れて,42号線を新宮へ。今回は橋杭岩はパスしてしまった。那智勝浦から新宮までは悪名高き那智勝浦道路を走る。確かに不必要に高規格の道路やなぁ。これは無駄と言われても仕方ないねぇ。

新宮から168号線を北上。途中,白見の滝を見る。駐車スペースもろくになかった。そこから鼻白の滝へ。今回は滝壺はパス。そのまま上部へ。上部では河原まで降りてみる。すると滝を上から覗き込めた。うーん,怖いねぇ。ふと気づいたが,なんか滝が思っているよりも高いぞ。変に中段にテラスっぽいところがあるし。少し道を戻ると展望台がある。よく見ると,なんと滝は2段になっている!!今の今まで滝は1段だと思っていた。あの上にまだ滝があったのか...。なんたる不覚。とりあえず記念撮影をして,次に行こう。そういえば,滝の下流,熊野川にそそぐ辺りには全然水がなかった。どこに行ってしまっているのだろう?取水されてるのか,伏流水になっているのか....

鼻白からは168号線を北上。旧熊野川町役場付近(いつの間にか新宮市になってる)で三和大橋を渡る。この辺りにはこの橋でしか熊野川を渡れない。そこから布引の滝までは13kmらしい。車はほとんどいないからあっという間に到着。でもここも暑い。とりあえずは上の展望台から滝を見る。今回はちょっと水量が少なめ。その後,いよいよ滝壺へ。展望台のちょっとだけ先にあるので,最初は降り口に気づいてなかった。前回来た時には降り口に気づいたが,降りる元気がなかった。ということで,今回滝壺に挑戦してみた。下から見る布引の滝(の最下段)もいい感じだった。夏の青い空に滝が映えていた。

布引の滝を見たあとは,県道780号線で旧紀和町役場付近へ(ここも熊野市になってるぞ)。国道311号線を走って,丸山の千枚田に向かった。丸山の千枚田は何度も来ているが,GWの頃だったり,秋の収穫の後だったりして,あまり迫力がない時期ばかりだった。今回は夏なので,稲がいっぱい成長してるはず。今回は下から行ってみた。やはり稲がいっぱい成長している。いい感じだ。いつ見てもすごいところだと思う。ちゃんと遠くから見える展望台にも行ってみる。いい風景だねぇ。

後は帰るだけ。帰り道は千枚田から県道40号線を北山村へ抜け,不動トンネルを通って下北山村,さらに169号線で上北山村,新伯母峰トンネル,大迫ダム,大滝ダム,東吉野村,大宇陀,菟田野経由で帰る。千枚田を出たのが12時ごろ。途中,ゐざさ寿司屋さんでゐざさ寿司と柿の葉寿司を買って食べた。後はひたすら走って帰った。今日は606km走った。高速をいっぱい使ったのと,カーブで2速,あるいは3速固定で走ったので,意外としんどくなかった。昔に比べると山道が楽になったなぁ。きっと大型バイクで2速や3速固定で走れるからやなぁ。中型やとしょっちゅうクラッチをいじっていて,左手が動かなくなってたからねぇ。でも次の日に疲れが出る辺りがちょっといまいち....

2008年7月23日水曜日

世の中こうも頭の悪いやつらが多いのか??

今日,Yahoo Japanのニュースにこんにゃくゼリーで死亡した小学1年生の親が起こした裁判の和解の記事が載っていた。記事は,三重県の学童施設でコンニャクゼリーを食べた小学1年生が喉を詰まらせて死亡した事故に対して,親御さんが製造メーカーと行政を訴えたもので,製造メーカーが今後他社の製品を含めて同様の事故が起こったら製造を中止することを了承し,和解した。という感じのもの(細かい和解の条件は書かれていなかった)
 で,問題はそれに対するコメント。何が問題かというと,科学的な観点が全くなく,安易に親の批判ばかりで人間性を疑いたくなるコメントが多すぎ。何も分かってないやつらが多すぎる。
 そもそもコンニャクゼリーは,あまりに弾力性があり,押しつぶす検査をしても簡単につぶれない。かなり押してもまだ元にもどる性質を持っている。別の表現をするとすると「非常に粘り強い」。また大きさが大人を基準にしていたと思われ,子供の喉につまり安い大きさとなっていた。従って子供やお年寄りはうまくそしゃくできず,あるいは弾みで,コンニャクゼリーを喉に詰まらせるという事故が多数発生している。最悪の場合,窒息で死亡する事故が起こっている。今回の裁判はその死亡事故の一例に関する裁判である。
 親御さんを批判するコメントのパターンとしては,(1) 躾がなっていない。硬い物を食べさせていないから。教えていればよかったなど。(2) なんでもかんでも製造者の責任にするな。(3) そんなこと裁判で訴えることではない,などなど。(1)に関しては,そもそもこれは学童での事故であり,親は直接関与してないし,「硬い」のではなく「粘り強い」物を食べる訓練は小さい頃には普通させる機会はない。それなのに子供を亡くした親を責めるコメントが多すぎる。人間性のかけらもない。彼らを訴えたいぐらいだ(直接の被害者ではないので訴える権利がないような気がするが...)(2)に関しては,同様の事故(喉に詰まらせる)が複数発生しており,危険は明らかになっていたと考えられる。しかしメーカーは安易に「売れる」物を作ってきたようである。コンニャクゼリーはあまりに粘り強いために危険であり,事実ヨーロッパの多くの国では同様の製品にコンニャクを使うことを禁止している。多数同じような事故が起こっているということは,明らかに欠陥商品であり,その改善,あるいは製造販売の禁止を行うべきであり,企業の責任は大変重い。なのに企業に責任がないかのようなコメントが多い。何を考えているのか?なんでも企業を訴えたら企業は全部何も作れない,と言っているコメントもあったが,欠陥商品を作る会社は責められて当然に決まっているだろう。ましてや欠陥を是正しないのは悪い会社であろう。欠陥商品との認識があるから和解にも応じているのだろうし。また(3)に関しても,何のために裁判制度があるのかわかっていないコメントであろう。相手は会社であり,個人レベルで対等に渡り合えるものではない。そんな場合のために裁判があるのであり,裁判をしないと問題が解決しなかったから裁判をしたのである。どこに問題があるのか?130個ほどコメントがあったが,あまりにイライラしたのでここに書いてみた。なんで世の中こんなにひどいコメントをするやつらが多いのか?もっと発言(ネットでの書き込み)に責任を取らせるべきではないのか?
(追記 2008/10)また1歳児がこんにゃくゼリーで窒息で亡くなると言う悲しい事故(単純に事故と言っていいのか?)がおきてしまいました。こんなに人が死んでいるのに行政やメーカーやメーカー団体は何をしているのか?もっと根本的に見直さないといけないのではないのか??と,今更ながら怒りがこみ上げてきます。亡くなられたお子さんのご冥福をお祈りいたします。合掌

2008年7月17日木曜日

祭り

世の中祭りらしい。この辺りはこの祭りで夏が始まって,お盆の送り火で夏が終わる,と思っている。あながち間違いではないが,残暑が厳しいとそうも言ってられない。個人的にはあまりお祭りで好きじゃないなぁ。だって夜店って高い割りに味がいまいちやねんもん。やっぱりおいしいものはプロに任せないと。でも,こう暑いとあまり食欲がわかないのよねぇ。かといって,冷たい物ばかりだと胃がやられそうやしなぁ。大体飲み物だけでも胃がへたってる。なんか胃もたれする。困ったもんだわ

2008年7月13日日曜日

ラスプーチン

同じ日に二度も書き込んでしまう。ま、こんな日があってもいいでしょう。よくお気に入りの曲を聴く。最近あまり新しいのに挑戦しようという意欲があまりわかない。あまりいいことではないなぁ。でもあまりいい曲がないからなぁ。以前はラジオとかで聞いて、いい曲やと思ったからアルバムなどを探して買ったりしていた。そういう意味だときっといい曲がないに違いないっ!!どころで、ボニーMというグループをご存知だろうか?私もオンタイムで聴いていたのではない(と思う)が。その中のラスプーチンという曲(邦題は怪僧ラスプーチン)がなかなか気に入っている。Rivers of Babylonも好きだが。初めて聴いた時にラジオで「かいそうラスプーチン」と言われて、「快走ラスプーチン」だと思ってしまった。ところがどうやらテーマがロシア帝政の末期に現れたラスプーチンだというので怪僧だとわかった。で、ラスプーチンで検索するとwikiなどにいろいろ記述や記事があり、勉強になった。一番笑えた記事がラスプーチンの巨根を保存したもの。大きさを見ると確かに大きい。ただ、ホルマリンか何かにつけてあるので、もともとの大きさはよくわからん。実物大なら大きいなぁ。で、それをきれいなお姉さんが笑顔で覗き込んでいた。うーん、よくわからんショットやったなぁ。
 それはさておき、Bonny M.はディスコブームの時にヨーロッパで売れたグループらしい。検索するといろいろわかるなぁ。イギリスではバビロンの河が5週連続で1位になったらしい。1978年のことだが。この曲を知ったのは当然ラジオ。FM大阪か何かだったと思う。確か中学か高校の頃。あの頃はラジオしかなかったなぁ。夜中に何かの番組の中でかかったが、曲名がわからなかった。それがずっと後でFM802でかかっていて、思わず電話して曲名とアーティスト名を聞いてしまった。今じゃネットで放送局のページに行って、調べればすぐに出てくるが。それを元にレコード屋で(まだレコードが普通に残っていた時代)CDのベスト盤を注文して購入した。最近また発売され直したみたい。Rivers of BabylonとRasputin以外はあまりはまってないので、買う予定はないなぁ。気に入った曲はその曲を気に入った時のイメージが頭に焼き付いている。この曲は一人で部屋でラジオを聞いていた、というイメージ。そういえばJumping Jack Flashは冬の明け方の名神尼崎から西宮に向かっている風景。白々と明けだした空に六甲のシルエットが浮かんでいる、というイメージ。Jumping Jack FlashじゃなくてDoo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)だったかも。なんかいい思い出やなぁ。
 そうそう、ラスプーチンと同じ名字だが、同じだとまずいというのでラスを取った名字にプーチンというのがあるらしい。ロシアの前大統領のプーチンの名字らしい。歴史っておもしろいねぇ

おニューのリュックでご近所

世の中バーゲンがそろそろ終わりつつあるが、山の道具を売っている店はこれからの所も多い。そこで、懸案である大型リュックサック購入作戦を実施した。行ったのはロッジとWild-1。Wild-1は山の店というよりはアウトドア系だが、ハイキング用品があったりするので行ってみた。結局35リットルのバーゲン品のリュックを買ってみた。それと念のためのツェルト。使わないにこした事はないが。それと安いシュラフも買ってみた。ロッジではヤマビルファイターを買ってみた。これはディートをカプセル化したものらしく、ヤマビルなどの虫除けに絶大な効果をもつみたい。ま、普通の虫除けもディートが10%ぐらいあるので、そっちで効果がなさそうなら使ってみようかな?で、新しいリュックサックを買ったら、やっぱり山に行ってみたい。目標はとりあえず山上が岳にしてみた。でもいきなりだとこの間の双門滝の二の前でへろへろになりそう。ということで、まずはご近所にある山に登ってみた。登り口は修学院の駅から歩いて,きらら坂を目指す。雲母坂と書いてきらら坂らしい。修学院の駅の辺りから音羽川に沿って歩いていくと,そのうちきらら橋にたどり着く。そこから山道に入る。修学院からケーブルの上の駅まで5kmなのに,暑さにかまけてのんびり歩いたら,3時間以上かかってしまった。途中で昼飯を食べたのもあるが...。それに訓練のために荷物を多めに持っていたので,その分上りでかなり足の筋肉にきてしまった。予想外にへろへろになってしまった。ほんとは比叡山の山頂まで行って,その勢いで坂本まで行って門前のそばを食べたかったのに,ケーブルカーで降りてしまった。情けない。これで山上が岳に行けるのだろうか??ま、かなり暑かったので,無理をしないでおいたということで。それに足の筋肉は鍛えられたからよしとしましょう。夜寝る前に足の筋肉がダルくなったので、これはいい傾向かもしれない。

2008年7月7日月曜日

ハシゴとカプサイシン

これは昨日の話。カプサイシンって何かって?それは唐辛子に含まれる辛い成分。それをくらってしまって,昨日は大変でした。

昨日は日本の滝百選の中で一番見るのが大変だといわれている双門滝(奈良県天川村)に行ってみた。一緒に行ってくれそうな人がいないので,ひとりで行くことにした。で,行く前にネットで「双門滝」で検索して勉強してみた。どうやらかなりハードらしい。それなりの準備をしないと危険みたいだった。そこで,カラビナとかスリングなどを幾つか買ってみた。ザイルも買ってみたが今回は不要だった。あと,登山で怖いのが熊,蛇,ヒル,蜂,アブ・ブヨのたぐい。熊さんだけは出会うとこわそうなので,熊よけ鈴や熊よけスプレーを買ってみた。この熊よけスプレーの成分が実はカプサイシン。それを間違ってくらってしまったから,ひりひりして大変だったのでした。

双門滝へは,天川村の川合から,みたらい渓谷をすぎた辺りにある熊渡というところまで行き,そこから歩く。熊渡に着いたら8時前。熊渡の辺りは車が5~6台止めてあった。みんな山登りか,釣りをしているみたいだった。半ズボンの下にタイツを履いて,靴を履いた。上は長袖のシャツを着た。とても暑かったので,上着は必要なかった。あと,腰に革のベルトをした。ハーネスがあった方がよかったが,今回は買っていなかった。他にもUVカットの帽子をかぶって行ったが,ヘルメットがあった方がよかったかもしれない。でもネットで見てるとみんな普通の登山の格好で行ってる。うーん,みんな怖くないのかなぁ?

熊渡からしばらくは未舗装の林道を歩いていく。時間にして30分ぐらい。するとちょっと開けたところがあって,左に下る道が見える。その道を5分ほど下ると白川八丁と呼ばれる河原にでる。河原と言っても,水はない。伏流水らしい。そこを20分ぐらい歩いていく。人っ子一人いなくて,ちょっと不気味な感じだった。いたのは鹿ぐらい。人の気配を感じで走って逃げて行った。こんなところで怖いのは熊。登山用のストックを引きずりながら歩いて,熊が近づかないように祈っていた。でも早朝じゃないから多分大丈夫だと思ってはいたが。

やがて水がでてきた,と思ったら滝が見えた。これが釜滝らしい。でも水がほとんどないぞ。どうやら関電の発電用に取水してて,ほとんど残ってないみたい。ここから山道に入るが,ここで大失敗。熊よけのスプレーをいじっていて,誤噴射してしまった。それが足にかかってしまって,ひりひりして困った。カプサイシンという唐辛子のきつい成分なのだが,これが痛い痛い。顔もひりひりしたが,顔は洗うとしばらくしたら痛みは引いた。ところが足はズボンに浸み込んでいたみたいで,帰りまでヒリヒリして困った。最後はステロイドが入った虫刺され薬を塗ったら,炎症が治まった。ただし,ステロイドを塗ってしばらくは激しくひりひりしたが。

そんな事故もあったが,とりあえず先に進んでみることにした。まずは右岸(下流から見て川の左側)をしばらく進む。斜面の上にあるハシゴを歩く。この先ハシゴや桟橋が出てくるが,めんどくさいからみんなハシゴと書く。最初のハシゴはいいが,その後,崩落したハシゴが随所に見られた。あるものは落ち,あるものは傾き,岩が突き刺さったのもあった。歩けるものも結構あったが,歩けない場合は「巻く」必要があった。ひどいのはかなり上の方まで巻かないといけなかった。途中反対向きに歩いてくるおじさんに会った。先の様子を聞いてみてる。おじさんは一の滝まで行ったらしいが,そんなにひどくはない,とのことだった。結局熊渡から出発して,熊渡まで戻る間に会ったのはこのおじさん一人だった。とりあえずぐんぐん進んで,何度か巻いて進んだ。一番激しく巻いたら道が河原にでた。すかさず顔を洗う。ちょっとひりひり感がましになる。その辺りで,徒渉する。徒渉ポイントには目印があったし,いい感じで岩があったので,全然濡れずに済んだ。

徒渉後は左岸(下流からみて川の右側)を一の滝まで行く。途中,大きな岩の辺りを登ったり,へつったりしないといけなかった。橋があり,斜面があり,よじ登っていくと吊橋が見えた。吊橋のそばに滝がある。まずは滝の正面にでる。これは下が一の滝で,上が二の滝らしい。とりあえず記念撮影して,水分補給。今回はポカリスエットの500ccを3本持って行ったが,全然足りなかった。時刻は9時半ぐらい。意外と早い。これなら余裕で双門滝にたどり着きそう。

でもここから先が大変だった。いきなり急な上りが始まる。ステンレス製のハシゴがあり,それを登るときつい斜面がある。さらに行くとハシゴのオンパレード。きついハシゴは垂直に近い。ハシゴとハシゴの間の斜面もかなり急。ルートは赤や青,黄色のテープやリボンがあるので判別できるが,なんでこんなところにルートが?と思う箇所が随所にあった。ネットでハシゴは30個ほどあるのを知っていたが,それにしてもきつかった。息があがって,数歩進んでは休憩を繰り返しながら登っていった。木の根をよじ登ったり, 50cmぐらいしか幅のない馬の背を歩いたりして,かなり怖いところもあった。24番ハシゴ辺りからさらに激しくなった。斜度もきつく,後に木がないため,とても怖い。特に27番付近はむき出しの岩に沿ってハシゴがあり,途中ハシゴなしで鎖だけの場所もあった。さすがに落ちたら大変そうで,足もすくむ。そこでカラビナ&スリング登場!2セットを使って,1個ずつ鎖にひっかけながら進んだ。そうすると安心感が生まれて,すごく楽な気になった。これまたネットでみるとみんなカラビナとかなしで上がってるみたい。怖くないのかなぁ?そのうち気づくとてっぺんぽい所についた。正面には大きな壁がある。どうやら千石グラみたい。それにしても滝が見えないぞ。双門滝はどこ??道はこの先下っている。仕方ないので,先に進んだ。この下りもかなり激しかった。やがて下りの階段が出てきた。 29番って書いてある。さらに行くとちょっと開けたところがでてきて,水の音が聞こえる。階段は32番まであって,広いところにたどりつけた。登りきった所だと勝手に思い込んでいたみたい。

どうやらそこが仙人グラテラスみたい。端の方にいくと大きな滝が見えた。おぉ~,あれが双門滝だ。やっとたどり着けたぁ~着いたのは11時ごろだった。身も心もよれよれだった。とりあえずは昼飯,と思ったが,暑いのと疲労で食欲がわかない。なんとかおにぎりを一個食べたが,それ以上は無理。仕方ないので液体燃料作戦で,ポカリスエットだけにしておいた。時間は3時間ほどだが,結構大変な道のりだった。後半の上りは辛かったし,斜面は怖かった。落ちたらどうしよう,と思うところが随所にあった。この先狼平行って別の道を降りる元気はないので,同じルートを帰る,と思うと,あまりのんびり滝を鑑賞する心のゆとりはなかった。なので10分ほどテラスにいて,そそくさと帰ることにした。ちなみに結構みんなこの先河原小屋から狼平まで行って,別のルートで歩いて降りる,というルートを1日で歩いている。12時間歩いた,とかって書いてあったりする。みんな元気やなぁ

帰り道,ハシゴを全部写真に収めてやろう,と思って下りだしたが,写真を取れたのはちょっとだけ。あまりに急な斜面で,写真よりも安全第一で,ハシゴ写真はあきらめた。それでも難所では止まって写真を撮ってみた。下りの最初の難所はむき出し岩の鎖のみのところ。ハシゴ番号27番の付近。下りは上り以上に怖かった。下りだと岩のどこに足を乗せればいいかが分かりにくかった。カラビナとスリングがなかったら行けなかったかもしれないなぁ,と思った。とりあえず眺めのいいところで止まって,岩とかハシゴとかの写真を撮った。難所をすぎると少し楽になった。やはり下りの方が足が楽だなぁ,と思っていた。しかし,ハシゴのないところは斜面に立つので,結構足にきて,疲労が溜まっていった。次の難所は14番付近。でもこっちは27番付近に比べるとまだ余裕だった。それでも念のためにハシゴの横の鎖にカラビナをかけながら降りて行った。

なんとか一の滝のところまで降りてきたのは12時半ごろだった。少し休憩したが,あまり長く休むと足が動かなくなりそうな気がしたので,また先に進むことにした。ここからは大きな岩を降りないといけなかったりする。下りだから余裕だと思っていたが,これまた結構辛かった。一度50cmほど飛び降りたら,踏ん張れずにごろんと転がってしまった。徒渉ポイントまで戻った時には,すごくほっとした。徒渉ポイントで腕や頭に水をかけてみた。腕はカプサイシンでまだひりひりしていたのと,頭はぼーっとしていたから,冷ための水で冷やしたかったから。でもここから先にあの激しい巻きがある。足がもつかなぁ?と思いながら先を目指す。ちょっと登るだけでもかなり足にくる。やっぱりいきなり双門滝は無謀だったかなぁ,と反省しきり。それでも登る高さがあまりないので,なんとか乗り切って,釜滝に着いたら1時をすぎていた。ここで最後のポカリスエットを飲み切ってしまう。この後いつ水分取れるのか,と心配になってしまった。とりあえずカラになったペットボトルに沢の水を入れておく。あまり飲みたくないが,どうしてもなら仕方ないから飲もうと思っていた。結果的には飲まずにすんだが。

釜滝からは白川八丁を進む。これは日向で辛かった。時刻は午後1時過ぎ。一番暑い時間帯。よれよれになりながら白川八丁を歩く。白川八丁ではまた鹿を見た。人がいないと鹿って出てくるものだ。すぐに逃げたが。白川八丁をすぎて林道に出たら一安心だった。でもまだ30分以上歩かないといけない。辛かった。ひたすらストックを引きずってだらだらと歩いた。それでもなんとか熊渡まで戻った。とりあえず荷物を下ろす。それからカプサイシンがついた長袖シャツを脱いで,腕に水をかける。でもひりひりするので,ステロイドの入った虫刺され薬を塗ってみる。結果はすぐにはでなかったが,その後しばらくはかなりピリピリして辛かった。でも炎症は引いたので,ステロイドは効くみたい。

さっさと着替えをして,荷物を詰め込んでバイクで出発した。みたらい渓谷の休憩所でジュースを飲んだ。スポーツドリンクがないというので,クーを飲んだ。やっぱりスポーツドリンクの方が飲みやすい。それでも500ccをあっという間に飲み干した。それから黒滝の道の駅を目指した。そこならアクエリアスがあったはず。道もいうほど大変じゃないし。ということで出発。川合までは狭いが,そこからは片側1車線で,長いトンネル2個を過ぎて,ちょっと下ると黒滝の道の駅だった。そこでアクエリアスを自動販売機で2本買って,1本はすぐに飲み干した。もう1本は道の駅でしばらくぼーっとしているつもりだったので,キープしておいた。結局出発までには飲み干したが。今日はなんと3リットルも飲んでる。でもトイレはほとんど行ってない。やっぱり脱水症状気味だったのかなぁ?道の駅で1時間ほど休憩した。 30分ほどはうとうとしていたと思う。それから吉野経由で帰った。途中,コンビニでアイスを食べた。他のものはまだ食べれなかった。飲み物もさすがにいらない,と思った。

帰ってから,風呂に入ろうと思ったら,こんどは太ももの辺りがひりひりしてる。ここは一番カプサイシンがかかったあたり。ちょっと炎症をおこしてるみたい。でもお風呂に入りたかったので,挑戦してみた。まずは水のシャワーを足にかけてみた。それは大丈夫。じゃあ,お湯は?痛くて痛くて全然だめだった。海水浴で日焼けしすぎた時みたいな感じだった。とりあえず全身洗って,お湯に浸からずにでた。それからステロイド入り虫刺され薬を炎症してるところに塗って,扇風機の前で座っていた。しばらくピリピリしていたが,そのうちすーっと痛みがひいた。やっぱり薬はきくなぁ。カプサイシンを浴びたズボンはオレンジ色のしみがいっぱいついていた。洗濯してみたが,色は落ちてなかった。どうやって洗えばいいのかなぁ?

ま,無事に帰れてよかったよかった。今回の反省点として,リュックサックの容量が足りなかった。もう大きいのが欲しいなぁ。次回はこんなに激しくなくてもいいから,弥山とか山上が岳にも登ってみたいなぁ。