2010年12月31日金曜日

冬のシーズン開幕

年末に冬のシーズン開幕と称して志賀高原に行ってきた。今年はクリスマスイブの夜に出発して,3泊4日の日程で滑りに行った。なんて贅沢な。でも,クリスマスの頃は例年雪があるかどうか不安なので,予想が外れれば雪がなくて滑れない,ってことにもなりかねないから,言うほど贅沢でもないか。
 今年はというと,宿の人に聞いたら我々が行く数日前まではあまり雪がなかったらしい。しかし,クリスマスイブから北日本がかなり荒れた天気になったので,志賀高原にも雪が結構降って,やっとそれっぽくなった,ということだった。確かに焼額山のオリンピックコースは少しブッシュが顔を出してたなぁ…。それでも気温が低くてしっかり締まった雪で,滑りやすかったし,人が少なくて結構楽しめたシーズン開幕でした。

 天候は初日はかなり天気悪くて,ずっと曇ったり雪が降ったりしてた。それに気温も低くて,とても寒かった。気温が低くても日差しがあるとまだ暖かいねんけどなぁ。おまけに寒い上に夜中に運転してきたせいで睡眠不足で,ほんとに辛かったなぁ。ところが2日目からは天候が回復して,かなり滑りやすかった。焼額山のゴンドラに乗っていて,ほんとに快晴~って感じでよかった。予報では4日とも雪,ということだったので,それなりに覚悟して行ったのだが,予想に反して晴天が多くてちょっとラッキーだった。最終日の夕方からまた天候が悪化したけど…。なので,最終日はちょっとだけ早めに切り上げてしまった。

 滑りはというと…?うーん,まぁ,こんなもんでしょ。それにしても足がだるかった。今年はチャリを買って足を鍛えてるはずやのになぁ…。やっぱり使う筋肉が違うのかなぁ?それとも単に鍛え方が足りないだけなのかなぁ??

 写真は,一番上が初日の高天ヶ原マンモスゲレンデの様子。いかにも寒そうな感じでしょ。2枚目は天気良かった日に一の瀬ファミリーの上部から飯綱山の方を見た図。拡大してみると飯綱リゾートスキー場や,赤倉のゲレンデが見える。さらに目を凝らすと八方尾根も見えてるような…。3枚目は最終日の天気のいい時間に撮った高天ヶ原。1枚目と比べると全然景色が違う。でもこの数時間後には1枚目と同じような風景になっていた…。

2010年11月11日木曜日

へるめっと

ここには書いてないが,9月の終わりにバイクでまた事故ってしまった。今回は右直事故ってやつ。右折してきた軽トラのおじさんとぶつかってしまった。で,ヘルメットを変えようと思った。一応ヘルメットの賞味期限は3年やし,事故ったヘルメットやから念のためにと思って。前にかぶっていたのはSHOEIのZ-5ってやつ。色は安さを求めて単色の黒にしていた。以前はARAIのちょっと高い奴(Snell規格に合格したようなやつで,模様が付いてるやつ)をかぶったりもしていたが,最近はだんだん走りがのんびりに向かい始めているし,お金の事もあるので多少安さを求めてしまっている。が,しかし,今回はちょっと違うのにしようと思っている。今考えているのは SHOEI の MULTITECってやつ。別に ARAI よりも SHOEI の方が特別が好き,ってわけじゃなく,実はフルフェイスなのに,前面(チンガード)がオープンできるから。フルフェイスとオープンフェイスだと,あごの辺りのチンガードと呼ばれる部分があるかどうかが違う。オープンフェイスだとあごはむき出しになっている。そのため大きな事故があるとあごをやられてしまう可能性がある。でも,フルフェイスならチンガードがあるので,かなり安心。しかし,フルフェイスだとちょっと喉が乾いて何か飲みたいとか,ちょっと何か食べたい,って時にもヘルメットを脱がないといけなかったりする。以前からいちいちヘルメットを脱がないといけない,ってのが億劫になってきていた。以前は安全のためだから,とフルフェイスしか念頭になかったが,年齢とともに徐々に考え方も変わってきた。やっぱりチンガードがオープンにできるやつもいいなぁ,と。そんな時にちょうどこのMULTITECが目に入った。バイク屋の棚に置いてあるを順に見てただけだけどね。MULTITECはフルフェイスだけど,ロックを解除すると前面が大きく開いて,顔がむき出しにできる,ってヘルメット。YAMAHAかOGKかどこかのヘルメットで以前からそう言うのを知ってたけど,SHOEIも作ってるというのは最近知った(以前からもあったのかもしれないが,知らなかった)。Z-5や後継のZ-6よりもちょっと高価だけど,これは買う価値があると思ってる。さっそく今日か明日にでもバイク屋でサイズをチェックして注文しちゃおうかなぁ???
(追記):買ってみました。系列店に在庫があったので,次の日には受け取れてしまった。使ってみた感想は,フルフェイスと思って使っても特に違和感はなかった。一般道はもちろんのこと,高速道路での走行でも全然気にならなかった。むしろヘルメットをつけたり取ったりする時に,チンガードをはずしておくと楽だった。また,飲み物を飲むのは楽だった。夏に比べると飲む量が少なかったので,言うほど有難味なかったけどね。食べるのは頬の辺りのクッションが汚れそうだったので,気を付けないといけないかも。かぶったまま食べるのは小さなアメとかチョコレートぐらいがいいかもしれない。

2010年11月8日月曜日

足の筋肉を増やして,基礎代謝量を増やすぞっ!!

最近,自転車を買ってみた。買ったのは俗に言うクロスバイクと呼ばれる自転車。特徴は,タイヤはロードレーサーみたいに細めで(28cだから言うほど細くないけど…)空気圧は6気圧,空気をいれるバルブ(弁)はフランス式で,それ用の空気入れが必要になるってやつ。ただ,ハンドルはロードレーサーみたいにドロップじゃなくて,バーハンドルになってるもの。ディレイラー(変速)は,前(ペダルのとこ)が3段,後ろが7段,変速機レバーはShimanoのもので,クロスバイク用のカチャカチャと切り替えるタイプのやつ(ハンドルを回すんじゃないタイプだけど,古風なやつでもないやつ…って,全然わからへん説明やなぁ…)。
 なんでチャリを買ったかというと,理由はよくあるお腹まわりに脂肪がいっぱいついて困っているから,ってやつ。おまけに人間ドックで血中の脂肪が多いって言われるし…。で,チャリを買ってみることにした。でも,どこまで真剣にするかわからないので,とりあえずは安いヤツを探してみた。いろいろチャリンコ屋を見て回ったが,結局安いのはネットの通販だった。似たようなスペックで5万円ぐらいで売ってるレベルのものが,3万円程度だった。カッコいいのはジャイアントとかビアンキとかジオスとかってやつだけど,まじめに乗らないのに高いのを買うともったいないから,最初は安い奴,でもそれなりの性能をもったやつ,ということでネットマシンにしてみた。いっぱい乗って買い換えたくなったらもうちょっといいのにしようと思ってる。買ったのは DOPPELGANGER ってメーカーの d9 Midtown Rush。いろんな通販サイトで見るとだいたい3万円ぐらいで買える感じだったが,ちょっと安心料を払うつもりで Amazon で買ってみた。DOPPELGANGER の自転車は安いけど,最終の組み立て(前輪とペダルは自分で付けないといけなくて,ハンドルの向きも90°回さないといけない)をしないといけない,とか,若干仕上げがいまいちなところがあったりするが,まぁ,安いからよしとしておこう。色は派手なオレンジ。ハンドルの持つ部分が白なので,すでに黒ずんでたり,チェーンもオレンジだけど,変速を切り替えているうちに色がはげてきてたりする。まぁ,それはご愛嬌ということにしておこう。
 で,買ったからには乗らないといけない。そこでいっぱい走ってみることにした。それが,なんと無謀にもいきなり70kmほどを走ってしまった。それもある程度上り下りがある道。よく乗ってる人ならたいした距離じゃないと思うけど,乗ってない人間にしてみたら長くて辛かったねぇ。何が辛いって疲れた時にくる上り坂。あれはしんどいねぇ。それでも押して歩くなんてことはせずに,変速を最軽にして頑張って上った。それとお尻が痛かった。椅子はロードレーサーみたいに細いやつだけど,結構柔らかいもの。なのに1時間もするとお尻が痛い痛い。仕方ないから,平坦なところではお尻を浮かしながら走ったりした。それとハンドル。買う前にいった自転車屋のお兄ちゃんに,ハンドルはドロップの方がいろんな持ち方ができて楽ですよ~,と言われたのだが,ほんとにそうだった。バーハンドルだと持ち方のバリエーションが少なくて,とても疲れてしまった。同じ体勢でいると,背中も痛くなるしねぇ。あとはギヤ比がいまいちだった。これはある程度走らないと実感しないかもしれないけど,変速の隣り合う段のギヤ比がある程度違うと,変速を変えた時に感じるペダルの重さがかなり違う。特に変速を重くする時に負荷が急に大きくなるとすごくしんどく感じてしまう。高価なロードレーサーなどを見てると,後ろの変速機のギア比が結構細かくなっていたりする。あれは伊達じゃないってことがよくわかった。きっと10kmぐらいしか走ってなかったらわからなかったと思う。
 今回は休憩もいれると4時間半ほどかかってしまったが,それなりにチャリンコの性能(良し悪し)がわかったと思う。後はどれだけ鍛えられるかやねぇ。この間の日曜にも乗ったけど,結構足にきた。この調子で乗り続ければ,足の筋肉量が増えて,基礎代謝量も増えて,気づいたらムキムキになっているはず…。結果はそのうちお知らせしましょう。

2010年10月25日月曜日

秋の味覚を求めて

 今年も秋になったので,丹波篠山に行ってみた。ほんとは朝から行きたかったけど,バイクの車検が出来上がったので,それを受け取ってからにしたら遅くなってしまった。遅くなってから出かけたのに篠山まで行ったのは,その日に畝畑の野尻さんからDVDが送られてきた御礼を贈りたかったから。今は社会実験と称して京都縦貫道が無料なので,千代川ICまで京都縦貫道を走り,県道73号線を使って国道372号線に出た。そこからいつものように国道176号線を少しだけ走り,丹波細工所交差点から県道を走って栗屋西垣に向かった。栗屋西垣では純栗を4本買って,うち一本を野尻さんに送ってもらった。栗のできは,夏の猛暑のせいで早生は壊滅だったみたい。でも,その後出てきた栗は小粒だけど味はしっかりしてたらしい。純栗はいつも早生を使わないので,あまりひどいことにはならなかったけど,それでも純栗の販売が10月10日頃まで遅れたらしい。栗屋西垣の後,篠山商工会館前の交差点近くのお店に行き,黒豆の枝豆と黒豆入りがんもどきを買って帰った。帰りは篠山城跡の東を南下し,県道49号線を少しだけ走り,県道306号線を西に走って舞鶴若狭道の丹南篠山口ICを目指した。インターチェンジ近くは渋滞していたので,南側の裏道を走り,ガソリンを入れてから高速に乗った。舞鶴若狭道はよかったけど,中国道は宝塚西トンネルを先頭に 14 km,またその先が近畿道摂津北付近の事故のために 15 km も渋滞していた。それでもなんとかそれを乗り切って,無事帰って,純栗をおいしくいただきました。
 写真は純栗の包装ありと包装を外した箱を並べたものと,純栗を切ったもの。純栗を切ったやつは光の加減が難しい。写真にするといまいちおいしそうに見えないなぁ…。本物の純栗はとってもおいしいですよ

2010年10月19日火曜日

ポルノと言えば…

ネットでニュースを見ていて,見出しに一瞬どきっとした。それは「桑田「代役」ポルノが年越し」というもの。某やほおサイトのニュースのページの見出しにあった。「桑田」と「年越し」というので,サザンの年越しライブのことを意味してるとわかったが,一瞬ポルノがわからなかった…。ポルノと言えば日活ロマンポルノでしょ〜。有名な団地妻シリーズや痴漢電車シリーズ,山本晋也監督など,いっぱい話題があったでわないですか…。となると年越しでポルノ映画の上映でもやるのかぁ??????
 しかぁ〜〜〜〜し,当然ポルノはポルノグラフィティのこと。だいたいポルノグラフィティが出てきた時に,このグループ名はいいのか?と思っていたのだが,まさか見出しでポルノグラフィティを省略して「ポルノ」とするとは…。いくらなんでも見出しで「ポルノ」はあかんやろ〜。でも,最近はエッチな意味のポルノって言葉も死語になってしまったのかなぁ???うーん,なんとも悩ましい見出しでした…。

2010年9月30日木曜日

腰が痛い…

最近お腹まわりを気にしている。また,ちょっとカッコいいチャリを手に入れ,それに乗ろうと思うとそれなりに筋力が必要になる。
 ということで,腹筋を始めた。いきなり厳しくしてもあかんやろう,と思い,徐々にペースを上げる作戦に出ていた。当面の目標は30回を3セット。いうほど難しい目標ではないはずなのだが,これが意外とてこずってしまっている。原因は腰痛。土曜日にちょっと重いものを持とうとしたら腰に違和感が…。仕方ないので,安静にしていたのだが,座るような姿勢で腰を曲げていると腰の辺りが固まる感じがして,その後動こうと思うとなかなか動き出せない。腰がまっすぐになるように伸ばしていると意外と楽だったりする。なので,立っていると意外と楽なのだが,長時間立ち続けるとそれはそれはまたしんどい。ということで,困っている。長い間椅子に座って作業してると,徐々に腰がだるくなってきて,立とうと思ってもなかなか立てない…。うーん,困った困った。

2010年8月6日金曜日

インテリジェントデザインってどんなデザイン?

ネットでぶらぶらしてたら,ブックマークされてるWikipediaのトップテンという記事をみた。確かになかなか興味深い項目がトップテンに入ってる。例えば「三毛別羆事件」。これは 1915年(大正4年)に北海道で起きた「日本史上最大最悪の熊害(ゆうがい)事件」らしい。熊って「ゆう」って読むんだ,と変なところにも感心してしまったが,事件の内容はとてもおどろおどろしかった…。北海道のとある山の中の開拓集落に大きなヒグマが出て,住民が最終的に8人死亡し,数名が重傷を負ったという事件。まじめに想像しながら読むと,とても恐ろしい事件だったことがまざまざとわかった。熊は怖いとは聞くけど,そんなに恐ろしいものか,と思うものだった。「三毛別羆事件 Wiki」とすると最初に検索ででてくる。そこからいろいろ見ていくと,昭和45年に福岡大学のワンゲル部の人たちが日高山脈でやはり熊の被害に遭っていた。5人のパーティのうち,3名が亡くなられたらしい。彼らの場合は,もしかしたら全員逃げれたかもしれない,という状況だったみたいだが(いまいち文章で読むとわからなかったが…),結果的に3名が亡くなるという悲惨な事件だったようだ。やはり野生の熊は恐ろしい。
 と,思えば意外な項目がトップテンに入ってた。それは「人生、宇宙、すべての答え」。その答えを知っている人は結構ツウらしい。答えはなんと「42」。でもなんで?それは銀河ヒッチハイクガイドを読まないとわからない(読んでもわからない??)銀河ヒッチハイクガイドはイギリス発祥のお馬鹿なSF。もとはラジオドラマだったらしい。私が知っているのは高校か大学に入りたての頃に文庫で読んだもの。あの本どこにやったかなぁ?シャーロック・ホームズと並んで私が買った本でも一二を争ういい本やってんけどなぁ。日本人にはあまりうけなかったらしいが,個人的にはあの馬鹿さ加減は結構好きだった。ほんとは英語でないとわからないはずやけどね。ちなみにGoogleで「人生、宇宙、すべての答え」といれて検索すると,ちゃんと(?)「人生、宇宙、すべての答え = 42」とでる。
 一番難しかったのが「0.999...」。これは数学的に 0.999... が1と等しいというのをまじめに書いてた。これがほんとに難しい。まじめに 0.999... が1と等しい話を書かれても,酔っ払った頭では理解出来ないじゃないかぁ~~~!!
 で,もう一個面白かったのが「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」ってやつ。なんじゃ,そりゃ?「教」って付く以上は宗教みたいやけど…。これがとってもパロディーな宗教だった。なんでもアメリカで進化論を教えるのと同時にインテリジェントデザインについても教えろ,という議論が起こった時に,インテリジェントデザインを主張する人たちを揶揄するために(反論するため?)誰かが考えついた宗教らしい。そもそもインテリジェントデザインってどんなデザインなんや???と調べてみた。すると,生物や自然はなんらかの知的な創造主がいて,その創造主がすべてを作った,という考えみたい。どうやら,偏ったキリスト教信者(ヴァティカンは認めてないらしいし…)が,神がすべてを作った,というのが進化論と対立してるから,方便として神の代わりに知的な創造主というのを持ってきたらしい。私は建物とかインテリアのデザインを知的に行う新しい手段かと思ってしまった。で,アメリカのどっかの州で進化論とともにインテリジェントデザインも教えないといけない,という話になった時に,とある人物が考え出したのがChurch of Flying Spaghetti Monsterらしい。そこでは空飛ぶスパゲティモンスターが創造主で,全ては彼らによって創造されたらしい。で,進化論とインテリジェントデザインと同じようにこの「空飛ぶスパゲティモンスター教」もまじめに教育現場で教えないといけない,と主張したらしい。つまりはインテリジェントデザインを主張する人々を揶揄し,彼らの論理がなりなっていないというのを皮肉ったものらしい。ほかにも「見えざるピンクのユニコーン」というのもあるらしい。見えないのにピンクとされているあたりがインテリジェントデザイン信奉者の論理の矛盾点をついている,ということらしい。言い換えると「信仰の専門家達は人間の知覚外の現象への信仰を公言する事に反論する難しさを実証しようとしている」ということらしい。うーん,世の中うまいこと言う人がいるねぇ…

2010年7月11日日曜日

国道169号線と安川大塔川林道に挑戦

 2010年7月10日,梅雨の晴れ間に紀伊半島に行ってみた。それまで数日雨だったので,川は水が多いし,路面はそこら中で濡れてる,という状況だったが,用事や雨で全然バイクに乗れていなかったので,どうしても走りに行きたくて走りに行った。目的地はとりあえず国道169号線を走り,瀞峡付近を越えて国道168号線に行くことにした。その先はダートが10kmほど残る安川大塔川林道の入口まで行き,行けそうならリッターのオンロードバイクでダート10kmに挑戦する,というある種無謀な挑戦をすることにしてみた。(註:安川大塔川林道は結構危険なので,オン,オフに関わらず,技量のない人は行くのはやめた方がいいと思います。)

 出発は少し遅めで午前7時前だった。いつものように吉野経由で国道169号線に入って,一気に北山村の道の駅おくとろまで走った。途中,「国道を行く」のために吉野から国道169号線の写真を撮ってもよかったのだが,出発が遅かったし,あまり気力もわかなかったので,熊野市の国道309号線との分岐点までは写真を撮らずに走ることにした。吉野から大滝ダム,大迫ダム,新伯母峰トンネル,上北山村,池原ダムと走って,順調に国道309号線との分岐まで走れた。梅雨の晴れ間のせいか,どこも車が少ないように感じた。

 国道309号線との分岐から先は,写真を撮りながら走ることにした。理由は,国道309号線との分岐から先の国道169号線は,狭い区間が続き,よく工事などで通行止めや時間通行制限が実施されている。そのため通れない時もあったりする。 7月10日は全線で通行が可能だったので,走れる時に写真を撮っておこうという作戦。国道309号線との分岐から国道169号線は和歌山県の飛び地である北山村を通る。国道309号線との分岐から七色ダムの先までは狭路区間だが,舗装を直してあって,かなり走りやすかった。ただし,普段北山村に行くには,下桑原にある大里トンネル出口から県道229号線,不動トンネルを通るルートの方が近く,道幅もあるので走りやすい。

 北山村にある道の駅おくとろで休憩してから,さらに西を目指した。そこから小松までは昔から国道169号線があった区間である。私がバイクに乗り出した頃は,国道169号線は北山村の小松の先から熊野川町の田戸まで未開通となっていた。しかし,今では小松から田戸まで高規格道路の橋とトンネルで結ばれていて,あっという間に辿りつける。田戸には田戸橋という赤い大きな橋があるが,以前はここまで来ると地の果てまで来た感じがしたものだった。その先も田戸隧道という細長い隧道をパスするように瀞峡トンネルという立派なトンネルができて,昔に比べるととても楽に田戸に辿りつけるようになった。しかし,瀞峡トンネルから先はまだ狭路区間が残っている。その区間では,このご時世で簡単には大規模な新道は作れそうにないので, 2010年秋まで時間通行制限をしながらちょっとした道路の改修をするみたいだった。国道169号線は国道311号線との分岐点を過ぎて,四瀧トンネル手前の集落までは狭路区間が残っている。四瀧トンネルは,昔の離合困難な狭路区間を避けるために作られたトンネルであり,これまたコストパフォーマンスの悪そうなとても立派なトンネルとなっている。そこを過ぎるとあっという間に宮井で国道168号線に突き当たった。

 そこから予定通りに川湯経由で安川大塔川林道入口を目指してみた。一応林道の様子を見てから突入するかどうかを決めるつもりでいたが,なんとなく最初から今日は林道を走りきれそうな感じがしていた。(結果的に運良くパンクもなしに行けたからよかったけど,途中はかなりどきどきだった…)川湯から安川大塔川林道までは県道241号線(請川静川線)を走る。この県道は国道168号線近くで県道45号線から分岐して,安川大塔川林道の手前までの県道みたいだった。県道241号線は静川の集落があるところまでは舗装もきれいにしてあったが,集落がなくなった途端に舗装が荒れていた。途中,高倉神社というところのそばにあった滝を見て,写真を撮っておいた。そこからちょっと行くと安川大塔川林道の入口があった。そこはホイホイ坂林道の入口でもある。ホイホイ坂林道は畝畑まで行く林道であり,入口からしばらくは舗装された林道となっている。しかし,安川大塔川林道は入口から10.3kmにわたってダートが続いている。オンロードのリッターバイクで突入するにはかなり覚悟が必要だった。そこで,数百メートル歩いて,安川大塔川林道の路面の様子を探ってみた。入口のダートは轍に大きな石もあまりなく,しっかり踏み固められていて,オンロードバイクでも余裕そうな感じがした。そこで覚悟を決めて安川大塔川林道に挑戦してみた。後で考えてみたら,雨が数日続いた後だったので,ダートの路面は水で削れていたような気もする。そう考えると,雨の後のダートにオンロードのリッターバイクで突入するのは無謀だったかもしれない。まぁ,なんとか無事通過できたのでよしとしておこう。

 安川大塔川林道は断崖絶壁を走るダート林道であり,雨上がりのためにそこら中に水溜りや,洗い越し状態のところがあった。水が流れていたり,流れた跡のところは細かい砂が流されて,数センチ以上の大きめの石がいっぱいの轍となっていた。ただ,石のほとんどは丸みを帯びていたので,結果的にパンクはせずにすんだみたい。ただ,リッターバイクだとパワーがありすぎて,こかさずに走るのはとても気を使った。きっとオフロードバイクでダートをいっぱい走ってる人には簡単な道なんやろなぁ,と思いながら走った。安川大塔川林道は本宮側から徐々に高度を上げていく。途中何本も素掘りのトンネルがあった。雨の後のせいか,トンネルの中は雨のように水が滴っていた。途中,素掘りのトンネル手前でバイクを止めて写真を撮っていたら,一台の軽トラに抜かされた。たった一台だけだったが,人がいるというだけで,すごく気分的に楽になった。いざとなればなんとかなりそうだからね。その軽トラの人は少し先の大きな素掘りのトンネルの手前に軽トラを止めておられた。話を聞いてみると,ニホンミツバチの蜜を集めているとのことだった。そのため,顔の辺りはネットをかぶって保護していた。その人の話によると,ダートでパンクはある程度仕方ない,とのことだった。特にタイヤがすり減ってくるとパンクしやすいらしい。しかし,舗装路に礫が落ちてるよりもダートの方がパンクしにくいということだった。舗装路だと石が路面にめり込まないので,もろにタイヤに負荷がかかるみたい。また,その人の話では,もう1kmほども行って登りになると舗装されると思うということだったので,ちょっと元気になって走ることができた。しかし,実際にはまだ3kmほどはダートだった。登りの半分ぐらいから上が舗装されている感じだった。登りではちょっと路面が柔らかくて,かなりオンロードバイクには辛かった。その登りの途中で,また別の軽トラに抜かれた。ダート区間で出会ったのはその2台だけだった。その先の舗装区間で軽自動車1台と対向したのだが,結局安川大塔川林道から国道371号線の合流点までに見たのは車3台だけだった。

 ダート区間の最後の方で,山の上の方に行く林道との分岐があり,一瞬どっちに行けばいいのか迷ってしまった。しかし,小さな標識だったけど一応標識があったので,その通りに走るとすぐにダート区間が終了した。さすがに舗装路を見た時にはほっとした。振り返って見ると,webで見た「ここからダート」という写真と同じ風景だったので,生きて帰れたぁ〜,と思った。そこからしばらく舗装林道を走っていると,いつの間にか国道371号線にでた。途中,修験の滝を見て,安川渓谷入口を見て,渓流美を堪能してきた。その後は疲れたので,丸山の千枚田だけを見て,さっさと帰ることにした。それだけでもかなりの労力が必要だが…

 国道371号線に出てからすぐに県道219号線の続きを走って鮎川に向かい,そこから国道311号線で川湯方面に引き返した。ルートとしてはかなり遠回りだが,楽に走れるコースを選んでみた。途中,眠くなったので,道の駅「熊野古道中辺路」で昼寝をした。その後,国道168号線,国道169号線,国道311号線で紀和町を通って,風伝トンネル手前で県道40号線に入って,丸山の千枚田を目指した。丸山の千枚田は稲が大きく育ち,一面青々としていた。天気がよかったので,総出で草刈りをしているようだった。展望台には相変わらず大きな三脚が並んでいた。ただ,カメラはなく,三脚だけずらっと並べてあった。場所取りかもしれないが,すごく迷惑な感じだった。なんか,とっても横暴な気がするなぁ。ぶつぶつ。丸山の千枚田からいつものように県道40号線で北山村に抜け,不動トンネルを通って下北山村から池原ダム,上北山村,新伯母峰トンネル,大迫ダム,大滝ダムと走って帰った。

 結局その日は500kmほど走った。国道169号線を満喫し,さらに安川大塔川林道をなんとか走破して,丸山の千枚田を見て帰る,という結構充実した日だった。梅雨の合間の貴重な晴れの日だっただけに,充実した日にできてよかったよかった。

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2010年7月7日水曜日

そういえば

 そういえば,今日は良い日だった。何がって?それは誕生日だから~。誰のって?それはらいだぽよの~~
ということで,一人でお祝い~~~
Happy Birthday ~~~~

無線LANが使えない

 先日,仕事先のとあるノート型のコンピュータが無線LANに繋がらないから,なんとかしてくれ,と言われた。なぜかこういう仕事は私の所に舞い込んでくることが多い。一応,他のメンバーも無線LANにつなぐ努力はしたらしい。しかし,よくわからない,というので私にお鉢が回ってきた。そこでマシンを見てみた。マシンは○○通社製のノート型コンピュータ。値段はどちらかというと安い部類に入ると思われるマシンだった。話を聞くと,他のノートマシンならすぐに無線LANにつながったらしい。しかし,このマシンはどうやってつないだらいいのか全然わからない,と言われた。そこでいろいろ見てみることにした。

 OSはWindows XPだった。現状では有線でインターネットに接続されていた。それを無線LANにして,ケーブルを減らしたいということだった。しかし,無線LANにつなごうと思ったけど,うまくいかなかったらしい。無線LANにつなげない場合に考えられるケースとしては,
 (1) 無線ネットワークアダプタの電源が入っていない,
 (2) 無線LAN接続のソフトが働いていない,
 (3) 無線LANネットワークが無効になっている,
 (4) 接続したい無線LANが見つからない,
 (5) 接続したい無線LANの提供しているバンド(802.11aとか11nってやつ)を使えない,
 (6) 接続したい無線LANのパスワードがわからない,
などがある。この順に調べていくと,大抵の場合は問題が解決する。

 今回はどうだったかというと,結果的にはこの6項目の1個に該当する問題のために接続できていなかった。どこか?実は(1)の無線LANのアダプタの電源が入っていないのが原因だった。原因究明のために,まずはマシンをチェックしてみた。有線ではつながっているが,無線ではだめだった。そこで,マイコンピュータを右クリック+プロパティで出てくるシステムのプロパティの中のハードウェア・デバイスマネージャを見てみた。その中のネットワークアダプタというのを見ると,2つあり,1個は有線で,もう一個が無線用っぽかった。しかし,どちらもトラブルがあるマークではなかった(トラブルがあると赤の×か黄色の!がついていたりする)ので,ハードウェアとしての無線LANアダプタは有効っぽかった。無線LANアダプタのドライバー・ソフトがおかしいわけでもない。ドライバーソフトがおかしい時には,黄色の!がついていたような気がする。

 次に無線LANアダプタの電源ボタンを探してみた。これがわからない。大抵は,マシンのどこかにスライドスイッチがあって,それを動かすと無線LANアダプタの電源をON/OFFできる。それがよくわからない。場合によっては,キーボードで操作する場合がある。例えば,FnキーとF11を一緒に一回押すと無線LANアダプタの電源をオン,もう一度押すとオフというように,オンとオフを交互に繰り返すものもある。その場合はキーボードのF11キーにアンテナのようなマークがついているはず。今回のマシンではそれがない。まわりをざっと見ても,これだっ,と思える物がなかった。なにやら怪しげなものはあったが,私のイメージしているスイッチとは違う感じだったし…。

 そこで,とりあえずは他の項目をチェックしてみた。まず,接続可能なネットワークを表示させようと思った。しかし,接続可能なネットワークは全然ない,となっていた。そんなことはないはず。少なくともチェック項目(6)ではなさそう。もしかしてチェック項目(5)の802.11aとか802.11gとかっていうバンドで使える物がないかも,と思ったが,無線LANの送信側は11g, 11a, 11nをだしているらしく,どれかは使えそうな感じだった。

 となると,チェック項目の(3)か(2)か(1)ということになる。チェック項目(3)の無線LANネットワークが無効かどうかは,マイネットワークを右クリックしてプロパティを選ぶと出てくる「ネットワーク接続」で確認する。「ネットワーク接続」の中にある「ワイヤレス ネットワーク接続」という行の「接続」という項目を見てみる。つながっている時にはそこに「接続」と書いてあるが,「無効」とある場合もある。無効となっていれば,それはネットワーク自体が無効になっている。無線LANアダプタの電源がオフでもなりうるが,ネットワークが使えるのに,手動で「無効」になっていることもある。有効にするには,「ワイヤレス ネットワーク接続」と書いてある部分で右クリックして,「有効にする」を選ぶ。選べない時には他に原因があると考えられる。今回は有効にするを選べなかったので,チェック項目(2)か(1)に原因が絞られた。

 チェック項目(2)のソフトに関しては,よくあるのが無線LANアダプタの製造メーカーが作ったソフトを使うか,Windowsにネットワーク接続の処理をさせるか,の2パターン。多くは製造メーカーの作ったソフトを使うことが多い。今回も製造メーカーのソフトを使っていた。ソフトを起動すると,ソフトはちゃんと動いている。以前,レッツノートでは,このメーカー製のソフトの一部がダウンしていたために,うまく無線LANが使えなかったが,今回はソフトは大丈夫そうだ。しかし,ソフトの画面上で接続可能なネットワークという項目がグレーになっていて,選べない。無線LANアダプタを無効にする,という部分もグレーになっている。むむむ?やっぱりこれは無線LANアダプタの電源が入ってなさそう。無線LANアダプタの電源が入っていれば,この辺りの選択肢を選べるはず。

 そこで無線LANの電源スイッチを探すことにした。こういう時こそマニュアルでしょ?と思って,マニュアルを見せてもらうことにした。しかしまぁ,これがひどかった。何がひどいって,ほとんど,全く,何も書いてない。最近のマニュアルによくあるように,最初はいろんな注意事項が並んでいた。暗いところで見るな,とか,長時間使ってると目が疲れるとか,正しい姿勢で使え,とか…。そんなのはいいから,無線LANを使うにはどうしたらいいねん???でも,無線LANに関しては何も書いてない。というか,まともな使い方は一切書いてない。マシンのスイッチの入れ方などは書いてあるが…。どうやら基本はオンラインでマニュアルを見るように,ということらしい。よくあるのがCD-ROMにマニュアルが入っている場合。でも,マニュアルの入っているCD-ROMはなさげだった(あるのかもしれないが,ラベルを見てもわからなかった)。仕方ないので,インターネットで調べてみることにした。マシンの型番を見て,それい該当するマニュアルをさがす。すぐに見つかったが,本体用のマニュアルと無線LANアダプタ用のマニュアルは別だった。そこで,無線LAN用のマニュアルを見てみた。最初から見ていくと,無線LANアダプタのスイッチの場所は,本体マニュアルの各部の名称を見よ,とのことだった。そこで,マシン本体用のマニュアルを見てみた。すると…,これはスイッチじゃないよなぁ,と思っていた物がスイッチだった。よく見るとイナズマのようなマークが描いてあった。つまり,電波を使うということみたいだった。そこでそのスイッチを押してみた。でも全然反応がない。何故スイッチを押したかというと,プッシュ型のスイッチに見えたから。しかし,押してもうんともすんとも言わない。もしかしてスライドスイッチか?と思って,スライドさせてみた。すると,幅20mmほどのスイッチが横に1mm弱ほど動いた。スライドさせても,スライドさせる前と後でパッと見て変化がはっきりわからない…。そんなスイッチでいいのか???それでも,結果的に無線LANアダプタの電源がオンになったみたいで,画面右下の無線LAN関係のインジケーターがアクティブになった。おぉ,これで無事無線LANが使えそう,となって,チェックしてみたら,ちゃんとインターネットに接続できていた。

 しかし,考えてみると,無線LANの接続方法を知りたいのに,マニュアルがネット上にしかない(もしかしたらどこかのCD-ROMの中にあるのか?)というのはおかしくないか?下手すると無線LANつながないと,インターネットに繋げないかもしれないのに。おまけにスイッチの形状と動作がわかりにくいし…。うーん,これでまた私の中で○○通の評価が下がってしまった…

2010年6月22日火曜日

欧州の強豪はどないしたんや?

 ここまでサッカーのワールドカップ南アフリカ大会を見ていて感じたのが,ヨーロッパの強豪が苦戦している状況。なんか,見事なまでにヨーロッパの強豪が苦労している。フランスはアネルカがチームから追放され,それに抗議した選手が練習を拒否したというし,イングランド,イタリアは2試合続けて引き分けているし,ドイツ,スペインは一勝一敗やし…。どうしてしまったんでしょうねぇ…?そんな状況でも,オランダは1次リーグ突破を決め,北朝鮮にぼろ勝ちしたポルトガルはかなりの余裕がある。何が違うのかねぇ?そんなヨーロッパ勢に比べて,南米勢のブラジル,アルゼンチンは順当に勝って1次リーグ突破を決めている。チリ,ウルグアイ,パラグアイもかなりいい感じで点を取っている。やっぱりヨーロッパ勢はヨーロッパでしか優勝できないのか???

 ところで,多くのマスコミはヨーロッパ勢の苦戦を煽っている感じがする。このままでは優勝はヨーロッパ勢ではない,みたいな論調のような気もする。しかし,気をつけないといけないと思うのが,1次リーグの成績って意外とあてにならない,という点。例えば(これしか例が出てこないが…)1982年のスペイン大会では,1次リーグを全て引き分けでなんとか通過したイタリアが優勝してしまっている。結局のところ,3試合で4チーム中の2位に入りさえすれば,後は全試合で勝てるチームが優勝できる,ということになる。また,ワールドカップは1ヶ月の長丁場なので,前半調子のいいチームが,後半になるとずるずると後退することがよくある。1次リーグの2試合目で突破を決めたチームは第3戦で余裕を見せたりするが,そんなチームに限って決勝トーナメントで意外と苦労したりする。1リーグで大量得点を取ったチームが,決勝トーナメントの1回戦でなかなか点が取れなくて負けてしまう,という試合を何度も見てきた。なので,現時点での結果を見て優勝するチームを考えるのはまだ早いと思っている。ただ,予選リーグを突破しないと決勝トーナメントに行けないのは事実だが…。他にも,各地域の予選で苦労したチームが本大会でいい成績を残し,予選が順当だったチームが意外と本大会でだめだったりする。1994年のアメリカ大会か2002年の日韓大会でのブラジルは,予選は今回のアルゼンチンのようにぎりぎりで通過して本大会に出場して,結果として優勝している。今回も予選で苦労したアルゼンチンは順当だが,ヨーロッパ予選を無敗で勝ち抜いたイングランドやスペインが意外と苦労している。

 こう考えると,現時点(ポルトガルが北朝鮮に大勝ちした直後)では大量得点で北朝鮮に勝ったポルトガルがちょっと心配。北朝鮮の守備が崩壊したから大量得点になったが,守備が強いチームにしっかりと守られると苦しいと思う。特にC.ロナウドは守備をほとんどしないので,結構他の選手に負担がかかるという話もあるし…。ブラジルはいい感じだが,予選を順当に来てるから,なんとなく嫌な感じがする。今回のチームは攻めがいまいちっぽい感じがするし。カカが怪我上がりで不調というのもあるかもしれないが,あまりいい感じでパスを回してないので,今後もあまり点は取れないような気がする。誰かみたいにいっぱい「手」を使えば別だろうが…。アルゼンチンはメッシがボールを持つととてもスペクタクルだが,守備はどうなんやろ?選手を選ぶ段階でいろいろ言われていたが…。予選で危なかったから,優勝かなぁ????そういえば,意外と勝ててないのが,オランダ。あのチームはいつも優勝候補なのに勝ててない。なぜでしょう???ま,ワールドカップは簡単には勝てない,ってことだけは言える。

2010年6月15日火曜日

本田君,頑張っていたねぇ

 昨晩,日本対カメルーン戦を見た。結果はなんとか日本が虎の子の1点を守りきって勝った。いやぁ,やっぱり勝つのはいいねぇ。選手はみんな頑張っていたが,結構よかったのが本田君。かれはビッグマウスだけど,今回はかなり一生懸命やってた。どこがよかったって,最後の最後,後半のロスタイムにカメルーンのバックが日本のゴール前にロングボールを入れようとした時,彼は身体を投げ出して邪魔しようとしてた。結果的には全然邪魔できなかったけど,最後までワントップとして攻撃だけじゃなくて,最前線からの守備をしようと動き回っていたのがよかった。当然,虎の子の1点を入れたのもよかったけど。今のサッカーでは,全員で守備をして,全員で攻撃をしないと,分厚い攻撃ができないし,堅い守備もできない。そのためには,フォワードでもどんどん守備をして,バックスでもどんどん攻撃参加しないといけない。そういう意味では,イングランドのルーニーが好きなのだが,昨日の本田くんは,ルーニーに引けを取らないぐらい,頑張っていたように思う。当然,本田君一人じゃなく,他の選手もかなり走っていた。だからこそ勝てたんだけどね。見ていて気になったのが,後半,ペナルティエリアの少し外のゴール正面からミドルシュートを打たれた所。たまたまゴールのバーに当たってゴールにはならなかったけど,あのシーンの直前,ディフェンス陣が誰もキッカーにアタックにいなかった。数人がいたのに,全員が2mほど下がって並んで構えていた。ちょうと正面にいたのは阿部だったかなぁ???? ディフェンダーとの距離が2mも空いていたら,蹴る方は自由に蹴れてしまう。だから,かなりいいミドルシュートになってしまった。なんであそこでちゃんと誰かがアタックにいって,他の人間がそのサポートをするという基本ができなかったのかなぁ?それまでは結構頑張ってたのに。たまたまカメルーンの選手がミスをしてくれたからよかったけど,あれはいただけないねぇ。まぁ,他にも後半,ディフェンスのラインが下がりすぎていたとか,途中から入った岡崎と矢野が攻撃の時にいまいち相手に突っかかっていけなかった,などはあるが,それでも結果的に勝ったのは,やっぱりうれしいねぇ

2010年6月9日水曜日

ウォッちず,電子国土って知ってます?

 バイクでよく走りに行くのだが,よく使うのがツーリングマップル。小さくて携帯性にすぐれ,いろんなコメントがあって,大変重宝している。しかし,一点だけ困った点がある。それは細かいところを知りたい,と思ってもわからない,ページの境界付近が見にくい,というところ。例えば,国道371号線の不通区間を走ろうと思ってツーリングマップルを見ると,だいたいの場所はわかるのだが,その付近の細かい道の様子がいまいちわからない。以前は,それでも地図があるだけで満足していたのだが,最近はだんだん走る道がマニアックになってきて,ツーリングマップルだけだとちょっと辛くなってきた。

 そこで,最近使っている作戦がネット上の地図を利用する作戦。よく見ているのがGoogleとYahooの地図。何のことはない,タダだからなのだが…。Googleの地図とYahooの地図だと,個人的には国内ならYahooの地図,海外ならGoogleの地図を見ている。理由は,国内の場合,Yahooの方が情報の更新が早いから。例えば新名神ができた時,Yahooはすぐに地図上に新名神が現れたが,Googleはしばらく現れなかった。今も(2010/6/1 現在),Yahooの地図には第二京阪道路が描いていあるが,Google Mapにはまだ第二京阪道路は描かれていない。なので,最近はYahooの地図を使うことが多い。blogに貼るのに,今見ている地図のURLが得られるのもうれしいし。他にもYahooドライブのルート作成も大体の距離がわかって,はじめて行く土地では活用させてもらっている。そんなYahooの地図にも欠点はある。一番の欠点は,田舎に行くと解像度をあげられない,という点。私はオンロードのリッターバイクに乗っているのに,酷道林道をよく走るため,田舎のルートがどうなっているのかが気になる。そんな時にYahooの地図で見ようと思っても,細かい点がわからなかったりする。また,拡大できても,実際に走ると微妙に地図と実際が違っていたりする。

 そんな時に役に立つのが国土地理院のウォッちず電子国土である。何がいいかというと,25000分の1の地形図をシームレスに(境界なく)見れる点である。例えば,和歌山県の南の方の林道を走ろうと思ってツーリングマップルを見てもわからない点が,1/25000地形図だったらわかったりする。欠点は,ウォッちずだと,場所の指定が難しい点。例えば,和歌山県古座川町の平井を探そうと思ったら,地図検索画面で「田辺」を選び,「20万分1地勢図名:田辺」の中で「下露」を選ばないといけない。25000分の1の地形図の地図の領域を表す名前は,かなり古風なので慣れないとわかりにくい。また,「下露」を選んでも,現れる画像は「約1/9000」というかなり拡大された図であり,1個縮小して「約1/18000」の地図にしても,自分が今どこを見ているのかがとてもわかりにくい。しかし,一度場所がわかれば,あとは道を辿ればよいので,そこから1/25000地形図に載っている多くの情報を得ることができる。もう一個欠点としては,すぐには地図の内容が更新されない,という点。これに関しては今後どうなるのかわからないが,1/25000地形図はどれぐらいの頻度で更新されているのだろう?また,ウォッちずはあくまで閲覧を目的としているので,印刷や掲載されている画像をそのまま自分のweb siteに貼りつけるのは許可されていない。しかし,似たサービスとして「電子国土」というサービスがある。これは「(財)日本地図センター」が管理運営しているものらしい。こちらだと,A4に印刷できたり,地図上にいろいろな情報を載せることもできるらしい。また,1/25000の情報は国土地理院のウォッちずと同じ内容らしいし,場所の指定も,「拡大縮小」や「移動」というアイコンを指定して,簡単に目的地の拡大図を得ることができる。欠点としては,上下にいろいろな情報を表示するので,地図の表示域が若干狭くなる点と,中間サイズの地図の情報の更新がかなり遅いみたいで,未だに縮尺約1/300000の地図には新名神が見当たらない。ちゃんと1/18000には載っているが…
 
 現在,私はツーリングマップルとYahooの地図,ウォッちず,電子国土の地形図を併用して用いている。ツーリングマップルの道のコメントは地形図には無い情報だし,シームレスに新しい情報を得られるYahooの地図もありがたい。そして,細かい点が見て取れる1/25000地形図もなくてはならない。これからはもっと便利になるのかなぁ??

2010年6月8日火曜日

畝畑,潮岬,丸山の千枚田と国道168号線再び

 天気が良かったので,梅雨で走れなくなる前に紀伊半島に行ってきた。
今回の目的は,今シーズンまだ行ってない潮岬に行くこと,にしてみた。しかし,それだけではいまいちなので,もう少し目的を追加してみた。
 (1) いまいち写真がちゃんと撮れてなかった五條から南の国道168号線の復習,
 (2) 和歌山県道229号線と畝畑を訪ねる,
 (3) 紀勢本線の駅で飛ばしているとこに行ってみる,
としてみた。もし可能なら,
 (4) 国道169号線を走る,
もやってみたかったが,最終的には
 (4') 丸山の千枚田に行く,
となってしまった。

 出発は午前4時半頃。この季節だと,空はかなり明るくなり,暑くもなく寒くもなくとても気持ちよく走れる。今回は国道168号線の復習から始めるので,まずは奈良県の五條市に向かう。そこから国道168号線の写真を撮りながら南下した。写真は前回撮ってなかった所をメインにして,同じところは避けようと思っていたが,これがどうして,いっぱい写真を撮ってしまったかもしれない。どうも国道425号線以降,写真の枚数が格段に増えてしまった。見るのも整理するのも大変になって,ちょっと反省…!しかし,前回よりもしっかり国道168号線のキーポイントを押さえておいたつもり。何回も走っている道だが,未だにちゃんと道を覚えきれてないなぁ,と思った今回でした。

 国道168号線自体は前回(去年の秋)とほとんど変わってないのでそのままどんどん走り,熊野川町から西に入って,小口から県道229号線で畝畑経由で潮岬を目指した。県道229号線は相変わらずの石だらけの狭路だった。昨年秋と比べると,若干小石や砂の量が増えた感じがした。それでもきれいな和田川峡の流れに沿って走るのは気持ちよかった。前回畝畑に来た時は,古いカメラだったので,5本あるトンネルの写りがいまいちだった。それを撮り直しながら進んだ。今回のがすごくいいかと言われると,写真は難しいなぁ,というのが結論。今回はさらに畝畑の集落を見たいと思って走った。 5本目のトンネルをすぎて,少し行くと畝畑の集落(跡?)に着く。右手に石垣があり,その奥に朽ち果てた建物が残っている。その先には,一方の欄干がリニューアルされて左右でとてもバランスが崩れている橋があったり,左上に登る石の階段と,上の方に見える金網があり,小学校の分校でもあったのかなぁ?と思ったりした。そこを少し行くと,現在畝畑に2戸残っておられるうちの一軒のお宅の前に来る。目印は駐車場に車が置いてある。その向かいに家があり,洗濯物がちらっと見えたので今も住んでおられる感じだった。どなたかにお会いできれば,と思ったが,誰の姿も見えなかった。その先に,畝畑と言う地名の入った県道表示のヘキサがあり,記念撮影しておいた。さらに少し進むと,ホイホイ坂林道との分岐のある橋まで来る。その橋のたもとにも一軒のお宅がある。こちらは比較的新しめの家であり,車もあったので人が住んでいる感じだった。しかし,こちらでもどなたともお会いできなかった。天気の良い日の午前9時すぎぐらいだったので,もしかしたら皆さんすでに山仕事に行かれているのかもしれない,と思った。できれば小学校分校跡の場所を聞きたかったのだが…ホイホイ坂林道との分岐の辺りから,旧名が林道和田川松根線の区間になり,道が多少広くなって走りやすくなる。その辺りに,幻の県道45号線への分岐があるはずなので,その地点を探ってみた。県道と言っても,ここから分断県道で,この先は厳しい山道なのだが…。さすがにまともな道がある訳ではないので,事前に25000分の1の地形図を見ておいて,走っている地形と地図を見比べて,大体の場所を探ってみた。ここか?という場所でその辺りを徘徊してみると,川に向かって下る石の階段があった。きっとこれなんだろうなぁ,と思って写真を撮っておいた。 N氏のサイトの写真と見比べると,多分同じ地点だと思われる。きっとここに違いないっ!!3人ぐらいいれば,一緒に那智勝浦に向かってみたいと思うが,さすがに一人だとかなり気が引ける…。ここは専門外と言うことで,今回は入口の写真を撮ってよしとしておいた。ちなみに那智勝浦側の端点へは県道グランツーリスモさんや, むねぞう氏などが行かれているが,ちょっと大型バイクには不向きな感じがする…

 その後,旧林道区間を抜け,松根の集落に出たらさすがにほっとした。そこから七川ダムの湖畔で国道371号線に出て,まっすぐに潮岬に行っても良かったが,折角なので,県道39号線で和深に出てみた。海沿いに出ると紀勢本線全駅制覇の目論見を達成すべく,和深駅に向かった。他の駅と同じように,ここの駅も行くのが難しかった。駅からは海岸が見えていい雰囲気の駅だったけど。そこで各停と特急くろしおの行き違いに遭遇して,次へと向かった。その先は,田子駅,田並駅,紀伊有田駅,と見て,やっと潮岬にたどり着いた。潮岬では,本州最南端の碑のあるところまで行き,海を見てよしとした。その後,串本でガソリン補給して,前回の残りの,紀伊田原駅,紀伊浦神駅,下里駅,太地駅,湯川駅と見た。途中,下里駅で会ったおじさんに,紀伊浦神駅の駅前の干物屋さんがおいしいと聞いて,わざわざ引き返して干物を買ってみた。結構安くておいしかった。湯川駅の後は,前回訪問した紀伊勝浦駅を飛ばして,紀伊天満駅,那智駅,宇久井駅,紀伊佐野駅,三輪崎駅と見て,ミッション終了とした。それでもまだ紀勢本線の駅の半分にも満たない… やっぱり,紀勢本線全駅制覇は無理かも… 白浜から多気までにしておこうかなぁ…とかなり弱気になってきた。

 とりあえず今回は疲れてしまったので,国道169号線の記録はやめて,丸山の千枚田を見て帰ることにした。丸山の千枚田も今シーズン初訪問となる。三輪崎駅から,国道42号線で新宮を抜け,橋をわたってから,左の紀和町方面に行き,県道35号線と川を挟んで並行している道から,オレンジロードを抜け,途中から県道62号線で北上して,国道311号線の風伝トンネルを抜けて丸山の千枚田に向かった。千枚田は田植えからある程度時間がたっていて,稲の緑がしっかりしてきた頃だった。しかし,驚いたのが三脚に立派な一眼レフを載せて千枚田を撮影しようとする人の多さ。狭い駐車スペースに何台も車が止まっていて,大勢の人が千枚田の写真を撮るべく構えていた。どこぞの写真雑誌にでも出ていたのかなぁ?いつも千枚田の展望台って人はまばらなのに… 仕方ないので三脚の隙間から千枚田の写真を撮り,反対側から展望台の不思議な光景を撮影して千枚田を後にした。そこから,いつものように県道40号線,国道169号線,不動トンネル,国道169号線と走って帰った。

 今回は,国道168号線,和歌山県道229号線,畝畑,潮岬,紀勢本線の駅,丸山の千枚田,とてんこ盛りになってしまった。それでも雑用が多い6月の最初にいっぱい走れたので,ちょっと満足した紀伊半島ツーリングだった。いやぁ,まだまだ紀伊半島は奥が深いなぁ…

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2010年6月1日火曜日

極楽橋に行くのは大変!!

 以前,バイクに乗る時の目標としての滝巡りに疲れてきたから,鉄道の駅訪問と国道(酷道?)走破を新たな企画としてみる,と書いた。実際にこれまで,国道は国道425号線国道371号線のほぼ全線,国道168号線の五條市以南を走り,いっぱい写真も撮った。さらに,紀勢本線の栃原駅から新宮駅,紀伊勝浦駅,古座駅から串本駅までの33駅と,飯田線の中部天竜駅から天竜峡駅までの20駅を訪れた。ある程度,新企画もこなしている,と言えるのではないだろうか?そんなバイクの旅なのだが,鉄道の駅に関して思うところを書こうと思う。

 鉄道駅に関しては,都市部の大きな駅よりも田舎にある駅の方が趣きがあるし,バイクで行くにも都会よりも走りやすいので好んで田舎の駅を訪問している。しかし,田舎の駅は,たどり着こうと思うと意外とバイクでも難しかったりする。例えば,紀勢本線の川添駅。この駅は地図で見ると国道42号線のすぐ近くにあるのがわかる。しかし,実際に行ってみると,これがなかなか辿り着けない。なぜかと言うと,駅の入口は国道42号線には面しておらず,集落の中を走る細い道から同じように細い道に曲がった先にあるからである。とあるサイトの筆者の方は,エッセーの中で「しかし、駅の訪問はできるだけ鉄道を利用して欲しい。」と書かれている。さらに,「列車で訪れると「駅」はより魅力的に映るものだ。それは鉄道で旅する人だけが感じられる“真の喜び”であることに他ならない。」とも書かれている。しかし,私は敢えて異を唱えたい。駅によっては鉄道以外の方法で駅にたどり着くのが如何に大変であり,かつ,辿りつけた時の喜びは鉄道に乗って訪れるのとは同じぐらい,場合によっては鉄道で訪れるとは比べものにならないぐらい大きい時もある,と。例えば,飯田線の秘境駅を訪問すればわかるが,それぞれの駅がどれだけすごい所にあるか,というのを身にしみて感じる。私はバイクで訪問しているが,バイクですら苦労しないと辿り着けない(Uターンに困った,など,たどり着いた後に苦労したところもがある)駅もあった。そのような駅へ行くのは,ルートを見つけるのもそれなりの努力がいる。ツーリングマップルを見て,YahooやGoogleの地図を見て,地図閲覧サービス(ウォッちず)で調べて行かないとたどり着けなかったりする。あるいは,現地で地元の人に場所を訪ねることもある。時刻表とにらめっこし,ひたすら硬いシートに座り続け,有り余る時間を如何に過ごすか,を解決すればたどり着ける鉄道による訪問とは異なる努力や苦労,そして楽しみがある。

 駅によっては,鉄道では時間さえかければ簡単にたどり着けても,車やバイクだとたどり着くのが大変な駅も多い。それが如何に大変なことかはやってみないとわからないだろう。最近訪問した南海高野線の極楽橋駅はその代表のような駅だと思う。極楽橋駅は,高野山に行く南海電鉄の高野線の終着駅である。1日に4~7本ある有料特急の終着駅となっているのでそれなりの規模の駅なのだが,そこから高野山に行くには,ほとんどの人が同じ構内からケーブルカーに乗り換えて高野山駅に向かい,さらにバスに乗って高野山の中心部に向かう。極楽橋駅の改札をでる人は極稀にしかいない。つまり極楽橋駅は乗り換えのために存在している駅なのである。改札は「これが改札?」というほど,狭く質素な入口があるだけであり,改札には券売機は存在しない。近畿の私鉄なので自動改札機はあるが…。極楽橋駅から一番近い集落までは,車やバイクで5分以上かかり,歩いて行くのはためらわれる。また,極楽橋駅はバイクだとどの道を行けばいいのか?から始まる。そして延々と走った最後に「この道で行けるのか?」と悩み,時にはルートミスから方向転換して,さらに違う道を探す,という苦労をしないといけない。それぐらい行くのが大変な駅である。しかし,南海電鉄の特急に乗れば難波から1時間半ほどでたどり着けてしまう。そんな不思議な駅が極楽橋駅なのである。

 私としては,車やバイクで辿り着ける駅(小和田はさすがに片道30~40分の山道なので,時間を考えた末に,徒歩での訪問は諦めて,伊那小沢駅から電車を利用したが…)には,是非一度,車やバイクで訪れてみて欲しい。こんな所に駅があるのか,この駅にはこうやったら辿りつけるのか,と感慨ひとしおの駅が多数ある。今までの中では,紀勢本線の波田須駅,飯田線の千代駅,金野駅,田本駅,中井侍駅,大嵐駅,南海高野線の紀伊細川駅,紀伊神谷駅,極楽橋駅がおすすめ。ただし,どの駅もそれなりの運転技量がないと,車やバイクで訪問するのは困難なので注意が必要である。このブログを読んで行って事故した,と言われても責任は取れないので,あしからず。
 上記の駅に関して具体的に書いておいくと,
・波田須駅は,ツーリングマップルを見ても,どういけば良いかがわからず,
  近くに行っても駅への標識が見つけられなかった。
  また,駅前には細い道しかなく,大型バイクだと転回すら大変だった。
  車だと駅のそばには行けないと思う。
・千代駅,金野駅は,道さえわかれば辿りつけるが,結構細い厳しい道である。
  特に金野駅への道は酷道マニア好みの本格的な狭路で,路面も悪く,
  結構距離もあって,車でもバイクでも苦労する道である。
・田本駅は竜田橋という橋までは車やバイクで行きやすいが,
  橋を渡ってから10分ほど山道を歩かないといけない。
・中井侍駅は,駅にたどり着ける道が狭く,落ち葉満載,見通し悪し,なので,要注意。
・大嵐駅は1.5車線の県道を走れば着くが,かなり距離がある上に,
  カーブが続くのでこれまた注意が必要。
・南海高野線の3駅は駅のそばに行く道が,コンクリート舗装で狭くて,
  急坂だったり,半分ダートだったりするので,少し手前で歩いて行く,
  という選択肢を考慮する方がいいかもしれない。
しかし,いずれの駅も,たどり着いた時には,それなりに感慨ひとしおだった。運転技量がある人は,是非挑戦してみて欲しい。私も牛山さんのサイトで勉強して,新たな駅を訪問したいと考えている。

2010年5月30日日曜日

南海高野線と国道371号線

 2010年5月29日に,国道371号線のリベンジと南海高野線の駅に行く,という計画で走りに行った。出発は少し遅めの午前5時。まずは河内長野の国道170号線から国道371号線が分岐している交差点を目指す。前回は河内長野の街中からだったが,今回はバイパスを走る。バイパスは河内長野の市街地を避け,高架も使って南に向かう。少し行くと,旧道と合流する。旧道と合流してすぐに,またバイパスと分かれる。こっちは前回バイパスを走ったので,今回は旧道を走った。やっぱり旧道は狭い感じがした。そのまま橋本に行こうと紀見トンネルを越えたが,ふと,紀見峠を見たいと思い,紀見トンネルを引き返した。紀見峠への道はまあまあ走りやすかった。紀見峠に集落があるからかもしれない。その後は,国道371号線を進んだが,橋本市街でも国道371号線の旧道を走った。旧道は途中1.5車線の所もあった。国道24号線に出てからは,国道370号線で紀ノ川を渡った。国道371号線も以前はこちらのルートで紀ノ川を越えていた。今回はそのまま九度山まで行き高野山を目指したが,国道370号線で紀ノ川を渡ったところの標識には,ちゃんと国道371号線の記述があった。しかし,前回反対側から国道371号線を走ってきた時には国道371号線を示す表示が全然なかった。以前は国道371号線も国道370号線の橋を渡っていたため,そうなっているみたい。

 その後,九度山から高野山を目指したが,途中,気になって南海高野線の紀伊細川駅と紀伊神谷駅,極楽橋駅を訪れてみることにした。紀伊細川駅に行くには,九度山から高野山に登る国道370号線を登っていく。途中の高野下駅や下古沢駅,上古沢駅も気になったが,今回は紀伊細川駅から先を目指した。国道370号線は古沢小学校を越えた辺りから高度を上げ始める。そのまま花坂の交差点まで行くのだが,途中で左折して下に下がる分岐がある。目印としては「八坂神社参道」という看板が立ててある。そこを下がると谷沿いまで下りた後,細川の集落に向かう。紀伊細川駅は,高野山に登る道の途中から左上に分岐している。道はかなり急な上りで,舗装はコンクリート舗装だった。 Uターンできるか不安だったが,あまり考えずに突入してみた。紀伊細川駅はその道を登りきった先にあった。トンネルに挟まれた狭いところに駅があった。駅は有人で自動改札もあったが,切符の自動販売機はなかった。ホームは2線あり,列車の交換ができる駅だった。たまたま橋本行きの電車が来たので,なんとなくラッキーな気になった。 次は紀伊神谷駅を目指した。紀伊細川から紀伊神谷へは,一度元の道に戻り,高野山の方を目指す。途中で神谷は左へという標識があり,その道を登っていく。今回は,高野山,極楽橋駅へ直接行く道は崩落のため通行止めだったので,高野山に登る人も紀伊神谷駅のそばを通って登らないといけなかった。紀伊神谷駅も前後がトンネルに挟まれた駅だった。ホームは島状の2線あり,ここでも列車の交換が可能となっていた。紀伊細川も紀伊神谷もかなりの秘境度だった。しかし紀伊神谷駅も有人で,自動改札機があった。券売機はなかったが…。 紀伊神谷駅から極楽橋駅に向かったが,そのためにはそこからコンクリート舗装の急坂を上る。その先に神谷の集落があるみたいだったが,高野山へは右折して適当に走った。すると,少し舗装がいい道に出た。どうやら,鶯谷を通って神谷の集落に行く道らしかった。そこから右に分岐して極楽橋駅に行く道があった。道には「通行止め」と書いてあった。どうやらこの道が細川の集落から直接登ってくる道のようだった。通行止めでも極楽橋駅までは行けるとのことだったので,行ってみた。極楽橋駅は山の中にあった。まわりには駅以外何もない感じだった。駅としては高野山へのケーブルカーへの乗換駅なので,それなりに大きかったが,極楽橋駅で外に出る人がほとんどいないみたいで,改札はとても狭く,最初は作業用の通路かと思ってしまった。当然のように切符の自動販売機はなかったが,自動改札はあった。さすが関西の私鉄!!駅はホームが4本あり,まあまあ大きな駅だった。ただ,改札の外を見ると,とても秘境駅だった。

 その後,国道371号線のリベンジを果たすべく高野山を目指した。極楽橋駅からは鶯谷を走る林道で山内を目指す。すぐ着くと思ったら意外と遠かった。しかし気づいたら高野山中学のそばにでた。そこからは高野山の山内になる。前回国道371号線の旧道で相ノ浦の集落を抜け,瀬ノ谷林道を登って方峠で高野龍神スカイラインに登ったので,今回は高野龍神スカイラインで方峠まで行き,そこから瀬ノ谷林道を下って国道371号線の旧道に出て,そこから前回の続きで箕峠を目指した。高野龍神スカイラインは快適だったが,かなりの数のバイクが走っていた。無料開放されたバイクの数が増えたような気もするなぁ。方峠からは瀬ノ谷林道を下り,国道371号線で花園中南を目指した。道はまあまあで,途中すごく改良された区間もあったので,あっという間に中南に着いた。中南で,国道371号線は途切れている。以前は箕峠に登る林道が国道371号線に指定されていたが,現在は林道区間は国道指定を解除されているらしい。でも,高野山から中南までは国道371号線のままみたいで,結果国道371号線は尻切れトンボになっている。なんか不思議な国道である。高野龍神スカイラインから下りてきた時に見える標識を見ると,まあまあ新しい感じがするのに堂々と国道371号線の表示があったので,やはりここから北は国道371号線らしい。うーん,なんで尻切れトンボのままなんやろ??

 中南の交差点で少し休憩してから箕峠を目指した。途中,林道井出の谷線の分岐があった。標識にはどちらに行っても高野龍神スカイラインと書いてあり,迷ってしまった。しかし井出の谷線は通行止めの表示があり,通行止めの表示がない方が箕峠への上りだった。箕峠への道は国道指定が解除されているためか,路面が結構傷んでいた。それでも落ち葉や小石があまりなかったので,あっという間に箕峠まで到着した。これでなんとか前回のリベンジができた。箕峠から龍神に行く作戦もあったが,今回は野迫川村を走ってみることにした。平家維盛歴史の里というのも気になったので…。高野龍神スカイラインから林道を下り,野迫川村の中心部の上垣内を目指した。途中から道は県道733号線になる。上垣内近くは改良されていたが,それまでは狭い道を延々と走った。途中で,平家維盛歴史の里に寄ったが,維盛塚以外は何もない感じだった。野迫川村の中心部からは,東に向かう県道734号線走ってみた。この道はあまり交通量がないみたいで,険道というのがふさわしい道だった。落ち葉,小石,水がいっぱいあり,かなり気を遣って走っていった。なんとか走りきって,大塔村宇井に着いた時にはさすがにほっとした。宇井は以前国道168号線が崩落した現場に近く,県道734号線は宇井から辻堂まで迂回路となっていた。せっかくなので宇井で国道168号線にでずに,辻堂まで県道734号線で行った。下から崩落現場を見たかったしね。辻堂から先は普通に国道168号線を走り,道の駅吉野路大塔で休憩した。その先で,天辻峠の旧道を走ってみたかったが,あまりの道の悪さにやめておいた。ネット見ると旧天辻トンネルの北側はダートっぽかったので,行かなくて正解だった。その後,五條市城戸から県道20号線を走り,下市に出て,吉野の平宗本店で柿の葉寿司を食べて帰った。

 今回は国道371号線のリベンジが目的だったが,南海高野線の駅もなかなかの秘境駅で,少し儲かった気分。帰りに国道168号線の迂回路的な県道20号線も確認できたし,意外と収穫の多いツーリングだった。

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2010年5月19日水曜日

紀伊半島十文字斬り

なんかすごいタイトルにしてしまったが,今回は国道371号線を走ったお話です。ひと月前に国道425号線で紀伊半島を横断したので,今回は縦断。あわせて十文字斬りということで…

 2010年5月15日に,念願の国道371号線を走ってみた。午前6時に河内長野を出発して,南の端の串本を目指した。河内長野から橋本までは比較的走りやすい道だった。それでも河内長野から紀見トンネルまでは古い道で,若干車線の幅が狭いが,徐々に改良が進んでいるようだった。紀見トンネルの先は片側2車線の区間があったり,かなり改良されている感じだった。しかし,橋本で紀ノ川を越えて少し東に行った辺りで様相は一変する。そもそも分岐点に国道371号線を示す標識がない。細い道に入り,踏み切りを越えると,やっとおにぎりマークと遭遇する。その先は人家の軒先を進み,やがて山岳区間に入る。そこから先は国道425号線と並び称される紀伊半島の酷道らしくなる。特に県道102号線との分岐を過ぎてからの丹生川沿いの区間はほんとの狭路区間で,大型車は通行が困難だと思われる。バイクなら余裕だったが…。途中上筒賀へ向かう道との分岐を過ぎると道の幅は少しましになった。その先の清川橋には南海りんかんバスが停まっていた。後で知ったが,この清川橋から高野山駅まで定期バスが運行されているようだった。清川橋から橋本に行くよりも高野山に行く方がよほどいいということやね。国道371号線は清川橋から高度を上げて一気に高野山奥の院前に着いた。(その後,2010年11月30日限りで南海りんかんバスの桜峠下 - 清川橋間が廃止となったみたいで,清川橋のバス停はなくなってしまった…)

 高野山奥の院前の駐車場で休憩してから,国道を南下した。この高野山奥の院から先はかつての高野龍神スカイラインが国道371号線に指定されているが,地図によると少し西側で相ノ浦という集落に向かう道も国道371号線に指定されている。そこで今回は高野山西門院そばから相ノ浦に向かう道を走り,途中で高野龍神スカイラインに戻るルートにしてみた。高野龍神スカイラインは全線43kmにわたって二車線(片側一車線)の道だが,相ノ浦に向かう道は嬉しくなるような酷道だった。道は相ノ浦から少し行った辺りで,高野山の大門から来る二車線路とぶつかる。しかし国道371号線はそのまま細い道で国道480号線へとつながっていく。今回はそのまま国道371号線を走り,林道に格下げになった箕峠に上がる道で高野龍神スカイラインに登るはずが,なんと痛恨のルートミスをしてしまった。地図をしっかり見ていなかったからなのだが,一つ手前の瀬ノ谷林道という道で高野龍神スカイラインに上がってしまった。高野龍神スカイラインを走っていて,旧花園村に下りる道がさらに2本あったので,おかしいなぁ,と思っていたのだが,後で地図を見るとやっぱりルートミスをしていた。上がった先は箕峠じゃなくて方峠と書いてあったし…。情けないなぁ。(ちなみに,Wikiなどによると,高野龍神スカイラインが国道指定されたので,こちらの細い区間は371号線の指定からはずれた,とある。どこを見れば指定の情報がわかるのかなぁ?)

 走っている時にはルートミスのことは知らずに,そのまま快適な高野龍神スカイラインを南下し,もっと快適な道を走って龍神村を走り抜けていった。龍神村は,今では田辺市の龍神村らしい。そのため,旧龍神村役場は田辺市龍神行政局となっていた。その旧龍神村役場のある龍神村西という辺りから国道371号線は国道425号線と分かれて第一分断区間に入る。国道425号線と分岐してすぐに,国道371号線は県道735号線と分岐する。この県道735号線は,奈良県の十津川村まで行く県道だが,今回は途中通行止めと書いてあった。国道371号線は,その県道との分岐点にある高橋という橋から東進する。しかし,地図で見ると少し先の朝瀬橋の手前で国道指定がなくなり,しばらく県道735号線を東に行った殿原の辺りから急に改良された橋と道が登場する。さすがに改良区間は走りやすく,おぉ,これはすごい,と思うが,それもほどなく行き止まりとなってしまう。そのまま先には進めないので,一度県道735号線まで引き返し,県道735号線をさらに少し東に行った所にあるトンネルの手前を右折して,谷口と言う集落に向かう道から山に入る。するといきなり国道371号線が眼前に姿を表す。どうやら,新しい道の最後の一区間(橋が必要?)が未完成なので,どっちから行っても尻切れトンボの状態みたいだった。その先,中辺路の国道311号線に合流するまでは,まあまあの区間だったが,龍神サイドがあまりに尻切れトンボなので,現時点では(このご時世なのでこの先もずっと?)無駄な道の代表みたいな道だった。(後で知ったが,どうやらこの不通区間を改良した道でつなぐ予定は頓挫したみたい)

 国道311号線の途中でガソリンを補給して,さらに道端で少し休憩してから,最後で最大の酷道区間に入っていった。国道311号線の滝尻王子近くの滝尻トンネルを過ぎると,国道371号線は311号線から東に分かれていく。国道311号線から分かれた直後は二車線の快適な道っぽいのだが,そこから少し行ったところですぐに一車線になる。一車線区間は中辺路町平瀬まで続き,その先は二車線区間と一車線区間が断続的につながって南下していく。やがて国道371号線は合川ダムのダム湖沿いを走り,三川小学校付近で県道37号線と分岐して,東に向かう。この先はマニア垂涎の酷道区間であり,第二分断区間でもある。三川小学校の先にあるトンネルを抜けると分岐があり,左に行くと百間山渓谷,右に行くと国道371号線と書いてある。どちらを行っても,20kmほど先の木守と言う集落まで行けるが,分岐の先の国道371号線は細い一車線で,中央に苔のラインがくっきりと残り,落ち葉や小石が多数落ちている酷道区間となっている。道路にある標識もなんとなく国道371号線には行って欲しくない,という雰囲気が立ち込めていた。かと行って,百間山渓谷に行く道がいいかと言うと,あまり変わらない道のようだった。今回は国道371号線を行くのが目的なので,どんどん先に進んだ。途中,道の脇の斜面に石垣があり,その上の敷地から杉が育っているところが多数あった。なんでわざわざ石垣で土台を作った上に杉を植えてるのだろう?と不思議だったが,どうやら石垣は以前家があった所みたいで,人家が無くなった後に杉が勝手に生えてきたみたいだった。それだけあの辺りは山深く,多くの人が都会に出てしまったみたいだった。その分,道はどんどん酷道化が進み,路面の痛みも激しかった。そんなこんなでなんとか木守への分岐までたどり着いた。こんな山の中にもまだ人が住んでいるのがすごいなぁ。

 木守への分岐の先は林道木守平井線だった。地図では木守への分岐の先もしばらく国道371号線っぽかったが,走っていると気づいたら国道371号線は終わっていた。この先,国道371号線は山の南側に現れるが,そこまでは山道が国道指定されているようで,車が走れる国道371号線は分断されている。そのため車で山を越えるには,林道木守平井線を越えて山の南側に向かう。林道はまあまあいい感じだったが,峠の南側は石や礫が路面に多く,かなり気を使って走らないといけない区間だった。それでもなんとか走っていくと,やがて国道371号線との合流点に到着した。そのまま南に向かって走り串本に向かっても良かったが,折角なので分断区間の端までさかのぼってみることにした。当然道は荒れ放題という感じだった。しかし北海道大学の演習林もあり,それなりに車の往来はあるようだった。国道371号線は,高尾山の南辺りでダートになって山に向かっていた。しかし,オンロードの大型二輪の私にはダートは専門外なので,今回はダートになった所で引き返した。そのまま串本まで国道371号線は続いているが,2010年5月段階では,平井の南の辺りが工事のために通行止めだった。仕方なく,標識の指示通りに五郎谷から県道229号線に抜け,県道229号線を南下して七川ダムのダム湖にかかる今津橋で国道371号線に復帰した。ここでもそのまま南下してもよかったのだが,折角だから通行止めのぎりぎりまでさかのぼってみた。路面はやはり荒れていた。県道38号線との分岐から3kmほど遡った地点で通行止めだった。仕方ないので,そこで引き返して,一路串本を目指した。途中,天柱岩で記念撮影をして,古座川の一枚岩に向かった。古座川の一枚岩は,昔は人里離れた所にあったのに,今じゃ国道371号線が改良されてすぐ行けるような観光スポットになってしまった。しかし,あまりにしんどかったので,思わず一枚岩の道の駅で休憩してしまった。一枚岩での休憩の後,一気に串本の国道371号線の終点(国道42号線との交差点)まで行った。一枚岩から先は道路が改良されていて余裕だった。今回のツーリングの出発前には,串本で国道42号線までたどり着いたら県道229号線を引き返して,畝畑の集落を訪れたいと考えていた。しかしあまり疲れていたので,新宮から,熊野,紀伊長島,紀勢道,伊勢道経由で帰った。

 国道371号線の終点に着いたのは午後3時過頃だった。かかった時間はなんと9時間ほどだった。なんでこんなに時間かかったのかなぁ?途中,写真を取るのに時間かかりすぎたのかなぁ?1日で500枚も撮ったからなぁ。あるいは休憩をいれたから?分断区間とか通行止め区間の端を見にルートを遡ったりして,それで1時間ぐらいはロスしてるはず。さらに写真を撮影するために1〜2時間ほどかかったと推測できる。また高野山から相ノ浦集落を経由するルートにしたのも時間がかかった理由だろう。あとは休憩をある程度入れたので,それで1時間程度は取られている。そうすると5時間程度あれば走られると思われる。ただし,ほぼ走りっぱなしの場合だけど…。

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

2010年5月12日水曜日

畝畑って知ってますか?

 この週末も晴れればバイクでツーリングに行きたいと思っている。ただ,ツーリングと言っても,私の場合は半部以上が修行という感じになってしまうのだが…。今回の目標は国道371号線。でも和歌山県の道路の情報によると,東牟婁郡古座川町平井で工事のため7月末まで通行止めの区間があるみたい…。しかし,滅多に行けないから,できれば行きたいと思っている。迂回路もあるみたいなので,工事区間の両端までいければいいなぁ。まぁ,そこまで無事にたどり着けるかどうかわからないが。
 その古座川町平井から県道229号線を北上すると,足郷トンネルというトンネルがある。そのトンネルを抜けると新宮市になる。新宮市と言っても,新宮市街からはとてもとても遠いのだが…。そこは畝畑と呼ばれる地区になる。かつて木材の伐採でそれなりの人が住んでいたそうなのだが,2006年現在で2戸しか残っていないらしい。Googleで「畝畑」とすると「いいこ」さんのサイトがひっかかる。いいこさんは中学校卒業まで畝畑におられたらしい。小学校の時には全校で4人しかいなかったとか…。さらに,中学校は家から13km離れたところにあったため,下宿されたらしい。私は一度バイクで畝畑を通過した事がある。二度バイクで畝畑に挑戦して,一度目はパンクにやられて撤退。二度目でなんとか辿りつけた。熊野川町(今は新宮市かな?)小口から細い山道を延々と走ると畝畑に着く。しかし,畝畑についても畝畑と分かるのは県道の標識の下にある畝畑の文字だけだった。ネットで見ても,畝畑まで行っているのは釣りをする人と,滝を攻める人と,山登りの人と,後は世に言う酷道マニアの人々ぐらいである。酷道と呼ばれても大型二輪で走れる道があるだけ便利らしい。昔は買物にも山道を片道3時間歩いて行ったそうだし…。未だにそこに暮らしている人がいる,というのはとてもすごいことだと思う。そこで暮らす方のことがNHKで2006年に放送されたらしい。その番組についてブログで書いてあるものが多数あった。見れれば見てみたいが,NHKオンデマンドでも見れないみたい。今回のツーリングでは時間があれば是非帰り道に行ったみたいと思っている(まずはその辺りまで行けないといけないが…)

2010年5月5日水曜日

駅と峠と天空の里

 2010年4月29日〜30日に,念願の南信州に行ってきた。
今回のツーリングの目的は,為栗駅から天竜峡駅までの飯田線の駅を訪れることと,しらびそ高原,日本のチロルと呼ばれる下栗の集落を見に行く事にした。

 4月29日は早朝にかなり激しい雷雨が降った。そのため,午前5時頃出発する予定が,かなり遅くなってしまった。それでもまだ途中で雨に降られるかもしれなかったのと,気温が少し低めだったので,防寒を兼ねて雨合羽を着て出発した。道は伊勢湾岸道から東海環状道,中央道を通って,飯田山本インターまで行った。そこから,天竜峡駅,千代駅,と南に向かって駅を訪れた。天竜峡駅までは三遠南信自動車道を走って行くとすぐだった。天竜峡駅で何枚か写真を撮った後,千代駅に向かった。千代駅は県道1号線から細い道をちょっと下るとある。事前に衛星写真や地図で確認していたが,意外とアップダウンがあり,想像していた道とちょっと違っていた。それでもなんとか千代駅に到達できた。道は千代駅で終わっていた。千代駅もかなりの秘境駅の雰囲気を漂わせていた。それでも車で簡単に行けるので,まだ普通の駅という感じだった。千代駅から金野駅に向かったが,県道1号線が昼間に工事通行止めだったので,仕方なく国道151号線経由で行かないといけなかった。そのため,先に唐笠駅を目指した。唐笠駅は天竜川沿いにあり,天竜ライン下りの終点らしい。唐笠駅で写真を撮っていると,ちょうど豊橋行きの普通電車がやってきた。本数が少ないだけにラッキーな気分だった。そこから県道を走って金野駅に向かった。金野駅へは県道1号線にある金野のバス停のところから細い道を下る。途中,神社のところで同じような道が二手に分かれていた。そこを右下に行くと金野駅に行ける。金野駅への道は細くて,駅に近づくと路面もちょっと荒れていた。それでも途中でおっちゃんに駅に行ける道だと聞いていたので,安心して走った。ある程度下ると,インターネットに出ていた金野卵の看板があった。それでさらに安心できた。金野駅はかなり辺鄙なところにあった。天竜川から少しだけ離れているので,眺めはあまりよくなかった。駅前には朽ちかけた自転車置き場があるだけだった。

 金野駅の次は門島駅を目指した。国道151号線に戻る手もあったが,県道1号線を使ってみた。県道1号線からは急な道を下っていくと門島駅に着く。門島駅は島状の2線のホームだった。さらに保線用の資材置場もあった。門島駅でも電車が来た。今度は上諏訪行きだった。ほんとに今日はついてるなぁ。門島駅の次には温田駅に向かった。ここでも県道1号線に戻って,温田駅に向かった。温田駅は特急伊那路が停るだけあって,大きな病院や高校,警察署などがあり,その辺りの中心的な場所だった。駅自体は小さかったが…。温田駅の次に一個戻って田本駅に向かった。田本駅へは,南宮大橋を渡り,川沿いの道を少し北上して竜田橋を目指す。竜田橋への最後の区間は狭くて落ち葉も落ちてるが,なんとか走れる道だった。竜田橋は車両通行止めだったので,橋の手前のスペースにバイクをとめた。竜田橋を渡ってしばらく山道を歩くと田本駅に着いた。そこで2人のお兄ちゃん達と出会った。一人は地元出身で高校時代に田本駅を使っていたという話だった。もう一人は電車で飯田線の駅を巡っているという話だった。他にもホームに一人おっちゃんがいた。みんな物好きだねぇ。田本駅は狭いホームの駅だった。そばに行くにも狭い山道しかないので,まさに秘境駅だった。駅には時間潰しのためと思われる本も置いてあった。田本駅の次に,本日最後の為栗駅に向かった。為栗駅へは阿南高校のすぐ西側から県道1号線を走り,途中喫茶店のような赤い屋根の建物の脇の細い道を少し走ったところにあった。ここも田本駅と同じように橋を渡った所に駅がある。田本駅よりも橋に近かった。為栗駅に行こうとすると,鉄橋を渡る電車の音が聞こえた。見ると為栗駅に向かっている電車だった。これだけ列車に遭遇できるのはほんとにラッキーかもしれない。

 為栗駅からは,平岡,飯田市南信濃和田経由で伊北のカツ丼屋のまつくぼを目指した。その頃から日が陰り始め,急に気温が下がってきた。和田から国道152号線を北上し,途中,矢筈トンネルを通って松川を目指した。矢筈トンネルの先の県道251号線は途中とても狭い区間があった。次の日にもらった地図によると,とても細い道と書いてあった。知ってたら違う道にしたのになぁ…。伊那の谷にでると,県道18号線を北上して,川を渡って松川インターに向かった。松川インターから伊北インターまで中央道を走った。日が陰っていてので,かなり寒い道のりだった。伊北インターから国道153号線を少しだけ北上すると,カツ丼のまつくぼがあった。当然注文は名物のカツ丼。まつくぼでは注文を受けてから作るので,しばし待たないといけない。地図で今日の行程を復習しているとカツ丼が出てきた。上から見た感じだと,言うほど大きくないやん,と思った。しかし,断面を見ると厚みが 3cm ほどあり,かなりの迫力があった。重さにすると 300g ほどあるらしい。ご飯は普通盛りをお願いしたが,おばちゃんがサービスで大盛りにしてくれた。最初はとてもおいしく食べれたが,徐々に辛くなってきた。うーん,さすがに若くはないのか,以前ほどは食べれなくなったなぁ。最後の方はお腹がパンパンになってしまった。それでもなんとか完食した。なんとか動けるので,お腹がパンパンで寒さがあまりわからないうちにバイクで走ることにした。まつくぼから南下して伊北インターに向かい,予約した駒ヶ根の宿に向かうべく,中央道で駒ヶ根インターを目指した。距離は 20km 強だが,寒かったのでかなり遠く感じてしまった。高速を下りて,ガソリンを満タンにしてから,予約していたルートイン駒ヶ根に行った。宿にチェックインしてから,余裕をみせてコーヒーを飲んだが,その後は疲れが出てきて,シャワーも浴びずに寝てしまった。

 次の日は快晴だった。宿から見た駒ヶ岳(の方角の山々)はとてもきれいだった。朝は寒かったので,出発は遅めの8時半頃だった。2日目の目標は国道152号線の分杭峠,地蔵峠を走る,にしてみた。駒ヶ根から高遠までは,国道153号線,県道209号線を走った。平日に休んで走りに行ったので道はすいていた。県道209号線を行くと,高遠の南のはずれぐらいで国道152号線にあたる。高遠からしばらく国道152号線はいい道だった。美和ダムの横を走って,しばし走ると道が狭くなる。美和ダムの辺りを走っていると,分杭峠へはシャトルバスを使え,という看板があった。なんのこっちゃ?と思っていたが,どうやらゼロ磁場のパワースポットということで,訪問者が多いみたいだった。何もない単なる峠なのになぁ。分杭峠の手前の道はかなり狭かった。そりゃ,パワースポット目当ての人々がいっぱい行くと困りそうだった。実際,山奥の峠とは思えない数の人が峠にいた。世の中どうなってるの??

 分杭峠の先の国道152号線はしばらく狭い道だった。大鹿村の中心部に近づくとかなりいい道になったけど。途中,中央構造線の北川露頭を見てみた。そばに中央構造線の位置を示す写真があるので比較すると,確かにそう見えるけど,何もなしに見るとなかなか難しかった。ちゃんと見ると,中央構造線の左右で土の色が違っていた。大鹿村には中央構造線博物館があるが,駐車スペースが砂利だったし,土足禁止だったので今回はやめておいた。中央構造線博物館の先は道が狭かった。途中,路面に砂がいっぱい落ちていたし,走行にはとても気を使う区間だった。その区間を走っていると,2台のバイクと一緒になった。そのバイクとは抜きつ抜かれつで,下栗の集落までほぼ一緒だった。地蔵峠のすぐ手前には中央構造線の安康露頭がある。そこは川の側壁に境界線が見えている。北川露頭よりはわかりやすいが,それだけ?という感じは否めないなぁ。安康露頭を過ぎると国道152号線は高度を上げ地蔵峠へ向かう。地蔵峠への道は砂は少なかったが,落ち葉が多かった。途中で道の写真を撮っていると,先程の2台のバイクに抜かれてしまった。で,地蔵峠に着くとその人達もバイクを下りて,写真を撮っていた。地蔵峠の先は国道152号線はつながっていない。代わりに蛇洞林道がある。蛇洞林道は地蔵峠から一度高度を上げ,その後高度を下げながら矢筈トンネル出口付近の国道152号線へと向かう。その蛇洞林道の下りの途中から,しらびそ高原への道が分かれていく。しらびそ高原にはハイランドしらびそがあり,その手前にしらびそ峠がある。しらびそ峠からは雪の残る南アルプスの峰々がよく見えた。さらにハイランドしらびそのそばの展望台からも南アルプスがよく見えた。ハイランドしらびそには遠山森林鉄道の機関車と客車が置いてあったので,写真に収めておいた。ハイランドしらびそからは,林道を走って下栗に向かった。林道はやはり路面に砂があり,ちょっと走りにくかった。途中,サンセットポイントとされている所を過ぎると道が古いみたいで,路面がコンクリート舗装になった。かつ,勾配が急な下りになり,突然走りにくくなった。さらに,山仕事の作業中で,路面には落ち葉がいっぱい落ちていて,なかなか走りにくい状態だった。

 下栗の集落では,一番高いところにあるはんば亭にバイクを置いて,下栗集落のビューポイントを目指した。ビューポイントへは,下ってきた林道を少し逆向きに登り,そこからほぼ水平方向へ山道を歩いて15分ほどで着く。山道は整備されており,斜面が急になると横に鉄筋の柵がつけてあった。ビューポイントからは下栗がきれいに見えた。他には誰もおらず,下栗の風景を独占できて気持ちよかった。その後,はんば亭に戻り,昼飯にこんにゃくの田楽,天ぷら,かけそばを食べた。なかなかおいしかった。昼食後は下栗の集落の一番下まで下がり,そこから林道で国道152号線へ出た。その辺りの国道152号線は快適な道だった。梨元ていしゃばのレストランを過ぎた辺りに木沢の集落があり,そこに木造の木沢小学校跡がある。途中で話をしたバイクのおっちゃんが勧めていたので,木沢小学校跡に行ってみた。そこは昔のままの教室が残っていたり,遠山森林鉄道の展示があったり,霜月祭の展示があったりした。まだみんなで活用している感じだった。

 木沢小学校跡の先の国道152号線は少し狭い区間があってから,和田にでる。そこから国道418号線を走って平岡に出て,県道1号線を走って温田に向かった。温田から国道151号線に出て,道の駅・信州新野千石平に行った。その後,国道418号線を走り,国道257号線で恵那に向かうつもりだったが,国道153号線と交差した後の国道418号線が工事中だったので,予定を変更して国道153号線で豊田に向かい,豊田松平インターから東海環状道,伊勢湾岸道を走って帰った。

 今回はゴールデンウィークにも関わらず,ほとんど渋滞に遭わずにすんだ。どの区間も楽しく走れてよかったよかった。

より多くの写真をみたい方はMatsup's Motorcycleを見てやったください。

2010年4月19日月曜日

いきなり国道425号線は無謀?

 今シーズンの開幕として,国道425号線の全線走破に挑戦してみた。国道425号線は,大きく分けて4区間になっている。第一が尾鷲〜下北山村の池原ダムまで。第二区間が下北山村〜十津川村の滝まで。第三区間が十津川温泉〜龍神温泉まで。第四区間が龍神温泉〜御坊まで,という感じ。それぞれが40kmほどあり,全区間で200kmほどの紀伊半島随一の山岳国道である。今回は久々に全線走れそうだったので(よく通行止めになっている),久々に全線走破に挑戦してみた。

 2006年に御坊から尾鷲に向かって走ったが,今回は尾鷲から御坊を目指してみた。前日から明け方に掛けて雨だったので,出発は6時半頃だった。おかげでちょっと路面が濡れていたが,徐々に乾きつつある感じだった。国道425号線までは,高速道路と国道42号線を使って,入口の尾鷲まで向かった。

 尾鷲でガソリンを満タンにしてから,国道425号線に挑戦した。まずはクチスボダムを目指す。尾鷲を出るとすぐに山岳地帯に入った。でもこの辺りは舗装がきれいになっていたし,まだ朝一番で元気だったので,余裕で走れた。クチスボダムを過ぎるとしばらく川沿いを走り,途中急なカーブを曲がると登り始めた。そこから八幡トンネルを目指して高度を上げる。下の谷には今きた道が見える。八幡トンネルをすぎるとすぐに奈良県に入る。その辺りに大きな滝が見える。この区間は3度目だが,滝を見るのは初めてだった。理由は,逆向きだと滝が全然見えないから。尾鷲から来ると遠くに滝が見えるが,滝のそばに来ると道からは滝が見えない。おまけに標識も何も無いから,池原ダムから来ると見落としてしまうみたい。滝で写真を撮ってから先に進む。すぐに道は坂本ダムのダム湖沿いに出る。路面はきれいにしてあったので,快適に走れた。坂本ダムまではすぐに着いたが,そこから池原ダムまでが意外と遠かった。やっぱり池原ダムは大きいねぇ。途中,いつくか大きな橋を渡って,延々走ったなぁ,と思った頃に池原ダムの堰堤が見えてきた。池原ダムは純粋に発電用に設計されたみたいで,かつ反対方向に洪水吐きがあるために,堰堤には放水口がない。実は今回Wikiで見るまで,洪水吐きはもう一個の堰堤だと思っていた。さらに,今回はじめて堰堤に放水口がないなぁ,と気づいたのだった。何回も来てるのになぁ…

 池原ダムを過ぎると,少しだけ国道169号線を走ってから,すぐに分岐する。分岐してから高度を上げ,明神池のそばを通って,下北山村役場の方に向かう。役場を過ぎるといよいよ第二山岳区間に入る。まずは川沿いを進み,途中ヘヤピンを曲がってから,ぐんぐん高度を上げて白谷トンネルを目指す。この区間はかなり勾配がきつく,逆向きだと急な下りで,かなりしんどかった記憶がある。しかし,今回は上りのためか,はたまた,まだ疲れてないからか,意外と余裕で白谷トンネル前に着いた。そこで少し休憩したのち,十津川を目指した。次の目標は森林植物公園。よくゴールデンウィークにバイクでこの辺りを走るが,いつも森林植物公園は石楠花祭りをしている。白谷トンネルから森林植物公園までがこの区間の一番の酷道区間。しかし,ここも疲れる前だったみたいで,意外とあっさり終わってしまった。疲れている時にはもっと長く感じたのになぁ… 森林植物公園を過ぎると,瀞峡への分岐があり,急な下りがあってから川沿いに出る。その川沿いをしばらく走ると,十津川村の滝というところで国道168号線に出る。

 滝から国道168号線をしばらく走り,十津川温泉を目指す。滝からしばらくは168号線も狭いが,少し行くといい道になり,快適に十津川温泉に向かう。十津川温泉を過ぎると,すぐに分岐があり,次の第三山岳区間に入る。第三山岳区間は十津川温泉から龍神温泉までであり,一番長い酷道区間となっている。以前逆向きに走った時には,気づいたら山岳区間が終わっていた印象だったのだが,向きが違って,かつ,少し疲れが見え始めていたので,とんでもなく長い道のりに感じた。道は龍神温泉までほぼ全線で一車線(片側一車線じゃなくて,全部で一車線)で,かつ,ほぼ全線でアスファルトは荒れているし,落ち葉や小石が多くて,とても走りにくかった。特に路肩が弱いみたいで,道の谷側が少し凹んでいる部分がやたらと多かった。バイクで道が凹んでいるとバイクがそちらに曲がろうとするので,何度も谷に落とされそうで怖かった。山岳区間を走り出して,当面の目標は奈良県と和歌山県の県境の牛廻越。以前に逆向きで走った時には牛廻越と十津川温泉の間はすぐだった印象なのに,実はかなり距離があった。かつ,川の北側を走る区間が多く,道の左寄りがいつも谷側になっていたので,すごく気を使わなければいけなかった。それでもなんとか牛廻越までたどり着くことができた。折角なので記念撮影しておいた。牛廻越の先はすぐに龍神温泉と思っていたのだが,これまた裏切られた感じだった。牛廻越から先は和歌山県なのだが,奈良県側よりも路面の状態が悪かった。小石や落ち葉がそこらじゅうにあるし,道はバイクと車でも離合できないぐらいほんとの一車線だし,左側に川があったのだが,ガードレールはないし,路肩が凹んでる所が多数あるし…で,とても疲れてしまった。以前はまだ元気なうちにこの区間を走ったから意外と楽に走れるやん,と感じてしまったのかもしれない。それにしても,向きが変わると山側と谷側が逆になって,こんなにも走りにくいとは思わなかった。これから425号線を走る時には西から東に向かって走ろうと思ったのだった。

 龍神温泉まで来たら,後はもう楽チンコースばかりだと安心してしまったのだが,そこがまた落とし穴だった。 2006年に逆向きに走った時の印象では,龍神温泉までの区間の印象は全然残っていなかった。きっと最初の区間ですごく元気で余裕で走れたためだと思うが,今回は最後の区間で,かつ,かなり疲れがではじめていたので,意外と狭い区間が多くて疲れてしまった。龍神温泉からしばらくは二車線(片側一車線)の快走路が続く。川沿いでとても気持ちよく走れる道である。やがて,国道371号線とわかれ,さらに白浜に行く県道と分岐し,最後に国道424号線と分岐する。その424号線との分岐の後からが細かった。この区間はもう改良が終わってると言う印象だったのに,かなりの距離狭い区間があり,それまで170kmほど走ってきた身にはちょっと辛かった。途中ろくに休憩も食事もとらずに走ってきた,というのもあったと思うが… それでもなんとか乗り切って,御坊に着いたら出発からほぼ6時間が経っていた。そりゃ,疲れるわ。

 昼飯でラーメン屋に入ったが,背中の首の後ろの辺りや,足腰がだるくて,昼飯後もしばらくぼけーとしていた。その後,元気なら311号線で熊野まで行って吉野に抜けるか,熊野から42号線で帰ろう,と思っていたが,あまりにしんどかったので御坊から高速に乗ってしまった。折角なので第二京阪道を走ってみたかったしね。おかげで意外と早くまだ明るいうちに帰れました。

多くの写真を撮影したので,全てを見たい人はMatsup's Motorcycleを見てほしい。

2010年3月28日日曜日

計画だけは簡単にできる

 そろそろ暖かくなり,バイクに乗りたい,と思う季節になってきた。この数日は冬型の気圧配置で寒いけど…
 暖かくなるとするのが車のタイヤ交換。冬場はスタッドレスやけど,もう雪国に行かない,と決めたらさっさとノーマルのラジアルタイヤに履き替えることにしている。最近はインパクレンチと油圧のジャッキを使って,比較的楽に交換している。それでも一本一本のタイヤが結構重いから,それなりに疲れるけど。
 もう一つ暖かくなったらすること。それはツーリングの計画。いつもGWにバイクで走りに行っている。最近はGWの前にある程度走りに行っていたりするが…となると,3月も終りになるとウキウキわくわくしてきてしまう。今年は出たばかりの最新のツーリングマップルを2冊も買ってしまった。1冊は関西エリアのもので,もう一冊は中部エリアのもの。関西のものは地元だからやし,中部のはツーリングに行きたいなぁ,と思っているから。
 いろいろ走りたいところはあるけど,まずは紀伊半島。奈良県の道路情報和歌山県の道路情報を見ると,今のところ国道425号線や国道371号線はほぼ全線で通行可能みたい。そうなると425号線と371号線の全線走破をしたくなる。425号線の全線走破は,2006年に一度やったことがある。その時は御坊から尾鷲まで,寄り道しながら7時間ほどで走った。今回はどっちから挑戦するか決めてないが,あまり寄り道せずに走ろうと思っている。
 国道371号線はかなりの区間を走ったことがあるが,未だに全線走破したことがない。ネットで見ていると結構車で走っている人がいるみたい。でも,371号線は橋本から高野山奥の院までの区間がしばらく通行止めだったので,この1~2年は全線走破のチャンスがなかった。しかし,和歌山県のサイトを見ると行けそうな感じに書いてある。サイトには,何を始めるのかよくわからないが,2010年4月1日開始予定,と予告されている。それって4/1には走れるようになるってことかなぁ?もしかしてもう走れるのかなぁ?たいていの工事は土日は休みだから,工事を始めるにしても,4/1以降の土日は走れると期待している。そうなると河内長野から串本までのほぼ全線の走破が可能となる。ほぼ全線というのは,国道371号線はもともと2区間でつながっていないので(やほおーの地図では山道に国道色がつけてあるが…)完全なる全線走破はできない,という意味。高野山から南は以前から走れたが,高野山からしばらくは371号線の表示を持つ道が2本ある。1本は高野龍神スカイラインで,もう一本は花園村に向かう道。この区間は高野龍神スカイラインじゃなくて,花園村に向かう細い道を走っておきたい,と思っている。371号線は311号線から分岐して串本までが一番の難所で,それが最後にあるから,ちょっと大変そう。でも行き甲斐があるルートである。(あれ?今見たら高野龍神スカイラインは全線で通行止めとなってる。崩土と書いてあるぞ。むむむむ??また全線走破はできないのか??????)
 いずれの国道も挑戦するのは大型二輪!乗ったことがない人はそんな大きなバイクでしんどくない?と思われたりするみたいだが,大型二輪はパワーがあるので,酷道クラスのきついワインディングなら2速固定で走れる。するとミッションチェンジがいらないからまるでオートマのように走れて,とても楽に走れたりする。これが中型バイクだといちいちミッションを変えないといけないので,全線を走破する頃には左手が痛くてクラッチが握れなくなったりする。ただ大型バイクで怖いのはパンク。別に大型でなくてもパンクは怖いが,大型バイクでパンクしたらタイヤがぺしゃんこになるので,バイクを押して歩けないぐらい重くなる。それも人家まで10km~20kmの山の中でそんなことになったら泣きたくなってしまう。道に大きな石ころが落ちてないといいなぁ。落ちてたらいちいち止まってどけないといけない。そうしないと山の中でパンクして路頭に迷ってしまうからね。
 他に挑戦したいのは,三遠南信にある上村の下栗地区。去年の秋に,すぐ手前の遠山郷まで行って熊鍋を食べたが,寒さと日の短さで下栗には行けなかった。今回は行きたいなぁ,と思っている。できれば下栗地区を一望できるスポットまで行ってみたいと思っている。どこにいけばいいのかとネットで調べていたら,去年の秋にツーリングで行った人のサイトにたどり着いた。そこにはYahooのドライブマップサイトで作ったルート地図があった。そこに絶景ポイントがマークしてあった。どうやら送電線の鉄塔の辺りらしい。うまくたどり着けるかなぁ?と,探してみたら,ハイランドしらびそのブログサイトに詳しい行き方が書いてあった。
 もう一つあの辺りに行ったら行っておきたいのが,飯田線の秘境駅。昨年の秋には平岡駅から中部天竜駅の区間の駅を訪れたが,そこから北にある為栗,温田,田本,門島,唐笠,金野,千代,の各駅が目標。今回の駅は小和田駅みたいにバイクでは到達できない,って駅はなさそうなので,頑張ってバイクで行こうと思っている。しかし金野は細い道をしばらく走らないと行けなさそう…どうなることやら。さすがに信州は暖かい方がいいから,行くならGWになってから,と思っている。日も長いしね。GWなら去年の11月よりは暖かいよなぁ,きっと。もし一泊できれば,辰野にあるトンカツ屋にも行ってみたい。わらじのようなカツ丼があるらしいから。そこから権兵衛トンネルを越えて,開田高原を走って野麦峠から乗鞍の方に抜けて,さらに高山に抜けて帰りたいと思っている。行けるといいなぁ。
(追記) ちゃんとR425三遠南信R371も行ったよ

2010年3月1日月曜日

やっぱり黒菱

今シーズンのシメは八方にしてみた。でもこの一週間気温が高くていまいちだったけど。おまけに前日から雨やったし。今回も車で行ったが,中央道に入ってからはほぼ全線で50km/h規制だった。おかげで走りにくくて疲れてしまった。豊科インターを降りてから,池田町の道の駅のそばのローソンに行った。そこで朝飯を調達して出発。さらに,大町の北のハズレにあるガソリンスタンドで20リットルほど入れた。その先は,青木湖の北から安曇野アートラインを走って,長野からくるオリンピック道路を走って八方に向かった。宿の駐車場に着いたのは4時前だった。そこで仮眠をして,いつものように7時に宿に顔をだした。部屋が使えるということだったので,部屋で着替えさせてもらってからスキーにでかけた。

さすがに気温が高い日が続いたので,雪はしゃぱしゃぱだった。それでも足ならしに一本リーゼンスラロームを降りてみた。しゃぱしゃぱ雪でもそれなりに滑れたのは腕が向上したからやねぇ。その後,雪が柔らかいからと思って,コブに挑戦してみた。最初は兎平。一部コブが潰してあったので,中央付近にしかコブはなかったが,これだけ雪がしゃぱしゃぱだとコケても痛くないねぇ。それで何度もコブにチャレンジできた。兎平の次は黒菱。一発目はいまいちだったけど,二本目はかなりよくなった。なんか自分でもうまくなった気分。ちょっと滑れると楽しかった。昼からも何度も黒菱のペアリフトに乗ってしまい,最後の方は足がへろへろで全然曲がれなくなってしまった。おかげで宿に帰ってからも,足がだるくて困ってしまった。

次の日はちょっと遅めに8時すぐに出発した。二日目も朝一にリーゼンスラロームを足ならしで滑ってから,上に向かった。その日は最初から黒菱。二日目もそれなりに作戦を考えて滑るとまあまあ滑れた。となると黒菱が楽しくなってくる。で,結局二日目もいっぱい黒菱を滑ってしまった。他にも食事の後にパノラマから国際に抜けたり,セントラルを滑って降りたりした。さすがに黒菱はしんどかったので,今回は早めに切り上げた。

帰りの長野道は渋滞。塩尻北インターの手前から詰まり出した。でも,タラタラとだが進んでいたので,少し楽に走れた。で,やはりみどり湖を過ぎると渋滞はなくなった。中央道では右車線をタラタラと走る車が多かった。困ったものだ。さらにチリ沖の大地震の影響で,津波警報が全国に出ていて,東名高速が一部通行止めだった。おかげでさらに中央道の車が多くてだるかった…ま,怪我なく事故なく帰れてよかったよかった。

下界は雲海。白馬47が雲に…グラートクアッド上部
黒菱の斜面も下は雲の中黒菱でこけて見上げたらこんなん
ブロッケン現象がかすかに見えるリフトから黒菱を見上げる
八方第一ケルンと白馬連峰夕方のグラートリフト