2012年5月6日日曜日

新しい道を走り,峠を越え,鎮魂の山に行く

今シーズンもGWに泊まりで走りに行った。今回の目的は,新東名を走り,大日影トンネル遊歩道を歩き,雁坂トンネルを越え,小鹿野町に行き宿泊,榛名山を走り,八ヶ岳近くを走り,権兵衛トンネルを走る,としてみた。日程は2泊3日にしたかったのだが,天候が悪くなるとの予報があったので,1泊2日となった。

出発は祝日だったので,あまり焦らずに出発した。それでも出発は午前5時前だった。東名阪から伊勢湾岸道を走り,豊田ジャンクション (JCT) から東名に入った。豊田 JCT から浜名湖の手前の三ヶ日 JCT まで東名を走ったのだが,本来片側2車線路を強引に片側3車線路にしていた。そのため路肩が狭くなっていて,制限速度が 60 km/h に下げられていた。新東名が浜松いなさ JCT から豊田東 JCT につながるまでこの状態なのかもしれない。三ヶ日 JCT から浜松いなさ JCT までが東名と新東名の連絡路となっている。連絡路は他にも清水の辺りにもあり,そちらはすでに本来の連絡路として使われている。浜松いなさ JCT からは,北に向かって三遠南信道が国道151号線までつながっている。浜松いなさ JCT からが本格的な新東名の区間となる。今回開通した新東名の区間には,3つのサービスエリア (SA) がある。西から,浜松 SA,静岡 SA,駿河湾沼津 SA であり,新しいタイプのサービスエリアらしい。ドッグラン(犬が遊ぶスペース)などもあるらしい。今回,浜松 SA と駿河湾沼津 SA に入ってみたが,時間的なものもあると思うが,より人口の多い首都圏に近い駿河湾沼津 SA の方がいっぱいだった。

新東名を御殿場 JCT まで走り,東名の御殿場インターチェンジ (IC) で高速を降りた。そこから,富士山の東を北上して,大日影トンネル遊歩道のある勝沼を目指した。事前には,渋滞を避ける意味で県道 147 号線で山中湖に抜けて,道志から都留に抜けるルートを考えていたが,思ったほど道が混んでいなかったので,国道 138 号線で北上し,さらに東富士五湖道路から中央道で大月 JCT まで行き,そこから勝沼 IC を目指した。行程がスムースだったので,あっという間に勝沼に着いた感じがした。ところが,勝沼で大日影トンネル遊歩道に行こうと思ったら,湧水(漏水?)があるので,大日影トンネル遊歩道は閉鎖中とのことだった。なんとも残念。気を取り直して,塩山フルーツラインを走って国道 140 号線に出て雁坂トンネルを目指した。雁坂トンネルは山梨県と埼玉県の秩父を結ぶ国道トンネルであり,国道トンネルとしては最長で,6 km を越える片側一車線のトンネルである。国道 140 号線は雁坂トンネルに向けてかなり改良された感じの道だった。その国道 140 号線を進み,雁坂トンネル手前にある道の駅みとみで休憩した。そこから西沢渓谷にある七ツ釜五段の滝を見に行こうかとも思ったが,往復で1時間半から2時間はかかりそうだったので,今回はやめておいた。

道の駅みとみから雁坂トンネルを通り秩父に向かった。トンネル自体がかなり高い所にあるみたいで,雁坂トンネルから秩父へは予想外の下り坂だった。秩父では,秩父鉄道の三峰口駅に行ってみた。転車台などがあるということだったので。行ってみると,人がいっぱいいた。何があるのかと見ると蒸気機関車が停まっていた。蒸気をあげていたので,運転をするみたいで,それを見に人がいっぱい来ていたみたい。秩父から県道 37 号線で小鹿野町に抜けた。小鹿野はウェルカムライダーを標榜しているので,一度見に行ってみたかったし,わらじトンカツも気になっていた。小鹿野町に着いて,安田屋のわらじトンカツを食べようと思ったが,お昼の営業は終わってしまっていた。 13時半前だったのになぁ…。さすがに午後5時まで待つのはいまいちだったので,今回はわらじトンカツを諦めた。代わりにコンビニでおにぎりを買って遅めのお昼ごはんにした。小鹿野町からは志賀坂峠を越えて上野村に行った。上野村から県道 45 号線の湯の沢トンネルを越えて下仁田経由で今晩の宿がある磯部に行こうという作戦だった。

しかし,上野村と言えば御巣鷹の尾根がある所である。 1985年8月の日航ジャンボ機123便の墜落事故からもう27年になるのだが,その墜落現場が御巣鷹の尾根である。(御巣鷹山の一個南の尾根らしいが…)そのため,上野村には中心部と事故現場付近に慰霊碑がある。現場までは上野ダム湖畔の道を走り,その先の林道を行く。時間が午後2時半すぎだったので,折角なので御巣鷹の尾根の登山道入り口まで行ってみようと思った。上野村の楢原郵便局のある交差点から左折して御巣鷹の尾根に向かう。その先,上野ダムの管理道を走り途中から林道に入った。ダム湖横の道には多くのトンネルがあるが,トンネル内でカーブしているトンネルもあるし,トンネル内でカーブの向きが変わっているトンネルもあるし,トンネル内の照明が消えている部分もあってとても怖かった。ダムの端にある施設の所から先は林道だった。御巣鷹の尾根は11/15から4/28まで通行止だったらしく,行った日は登山道が開かれて2日目だった。そのためかどうかわからないが,道は細かい砂や礫が結構落ちていた。もっと多くの車が入れば,路面の砂などは減るかもしれない。その林道を 6 km ほど走って行くと駐車スペースがあってそこが登山道入り口だった。途中で別のバイクを抜かした。その人は御巣鷹の尾根に登るということだったので,一緒に登らせてもらうことにした。尾根にある慰霊碑までは距離 800 m だが,その間に高度 180 m を登るということだった。延々と走ってきた身には結構しんどかった。尾根の斜面は思ったより急で,そこでの捜索や救援作業はものすごく大変だったと容易に想像できた。また亡くなられた方が発見された場所には遺族の方が建てられたとおもわれる墓標があった。あの山で 500 名以上の方が亡くなられたのは大変なことだと実感した。すごく山の中だとは聞いていたが,あそこまで行くのが大変だと思わなかった。やはり行ってみないとわからないものだと思った。

御巣鷹の尾根から予定通り県道 45 号線の滝の沢トンネルを越えて下仁田経由で磯部に行った。宿は大きな宿なのだが,今回は晩飯なしのビジネスプランで泊まった。部屋も宿の裏にあるビジネスホテル風の部屋だった。もしかしたら昔は従業員宿舎だったのかもしれない,と思った。しかし,温泉に入れるのは魅力だった。値段もリーズナブルだったし。晩飯は国道 18 号線に出て,お食事処という感じの店で食べた。お昼にわらじトンカツを食べれなかったので,カツを食べたくなって,カツ丼セットにしてみた。その後,スーパーでチューハイを買い,宿に帰ってから温泉に浸かって,チューハイを飲んで早々に寝て次の日に備えた。

2日目は天気が良ければどこかでもう一泊してから帰ろうと思っていたが,次の日が雨の予報だったので,さっさと走って帰ることにした。でも,折角なので榛名山を走り,北軽井沢へ抜け,嬬恋村から地蔵峠を越え,白樺湖からビーナスラインを走って権兵衛トンネルを走って帰ることにした。権兵衛トンネルからはどうしようかと迷っていたが,最終的に開田高原を抜け,久々野から国道41号線を使って南下し,高速で帰る作戦とした。磯部から国道 18 号線を東に高崎に向かい,高崎の市内環状道を走って R17 に出て,関越道の前橋 IC に向かった。そこから渋川伊香保 IC まで向かったのだが,途中,雨がふりだしたので駒寄 PA で休憩した。そこには多くのライダーが同じように雨を避けて休憩していた。しばし休憩していたが,榛名山の方角は雲の中だった。仕方ないので,20分ほどしてから合羽を着て出発することにした。関越道は渋川伊香保 IC で下りた。その後,念の為にガソリンを入れ,榛名山を目指した。榛名山はやはり雨の中だった。それもどちらかというと大雨だった。風はあるしいっぱい雨は降るしかなり大変だった。なので,とりあえず無事に通過するだけを考えて途中どこにも寄らずに通過した。ほんとに単に通過した,という感じになってしまった。その後,一瞬国道 406 号線を走ってから,県道 54 号線を走って二度上峠経由で北軽井沢に抜けた。途中,二度上峠で写真休憩を取った。

北軽井沢でトイレ休憩後,県道を通って国道 144 号線に出て,田代交差点から県道 94 号線で地蔵峠を越えた。その後,県道 81 号線で国道 18 号線をパスして,下丸子に出て,国道 152 号線を南下した。途中,道の駅マルメロの駅ながとで休憩後,国道 254 号線,県道 40 号線を使って白樺湖に向かい,そこからビーナスラインで茅野に出た。茅野からは国道 152 線で杖突峠を越えて高遠に行き,ガソリン入れて,国道 361 号線で権兵衛トンネルに向かった。権兵衛トンネルは伊那谷と木曽谷を結ぶトンネルで,新しい国道だが,まあまあの交通量があるみたい。そのせいか,スピード違反の取締りをしていた。対向のバイクや車が教えてくれたので,事なきを得たが,気をつけないといけないと,気を引き締めた。

権兵衛トンネルを抜けると国道 19 号線にでる。しばし R19 を走った後,右折して開田高原方面に向かった。開田高原でソフトクリームを食べようかとも思っていたが,先を急いで通過してしまった。そのまま,R361 で高山に向かい,高山の南で県道で久々野に出た。そこから国道 41 号線を南下して高速を目指した。途中,下呂付近では県道 88 号線で国道の対岸を走った。また R41 に戻った後,飛騨金山付近から県道 58 号線で関に向かった。 r58 はよく知られた抜け道みたいで,多くの車が同じ方向に曲がっていった。ひたすら r58 を走っていると,道の駅平成があったので,休憩してお土産を買った。その後は,富加関 IC から東海環状道,東海北陸道,名神と走って帰った。途中,養老 SA でガソリンを補給してから帰った。高速の途中で雨が降り出した。カッパを着ていたので服は濡れなかったが,雨がひどく,ヘルメットのシールドが濡れて走りにくかった。特に,高速を下りてからの道が走りにくかった。なにせ対向車が来ると前が見えなくて怖かった。それでもなんとか無事に帰れた。よかったよかった。

今回雨の中を走って思ったのだが,雨でもあまり土砂降りでなければ高速を走っている間はあまり怖くはなかったので,やっぱり高速は楽だと感じた。一般の車と遭遇せず,人家もないのでその点はやはり走りやすい。長距離には高速は欠かせないと実感した。以前,高速で二輪車の二人乗りが禁止だったのが信じられないぐらいである。高速は交差点もないから事故も少ないから便利。料金がももう少し安ければいいのになぁ。

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