2015年9月7日月曜日

修行の山へ

行者還トンネル西口駐車場(6:53)→登山口(7:06)→奥駆出合(7:53)→弁天の森(8:12)→聖宝の宿跡(8:32)→弥山山頂(9:15)→ 八経ヶ岳山頂(9:40, 9:59発)→弥山小屋(10:17)→聖宝の宿跡(10:42)→弁天の森(11:02)→奥駆出合(11:18)→行者還トンネル西口登山口(11:48)
(歩行時間 4時間55分)
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 トレーニングを兼ねて,日本百名山の八経ヶ岳に登った。 当初は単にバイクでツーリングに行こうかとも思ったが,折角なので登山とツーリングを組み合わせたいと思った。 そこで,一度行ってみたいと思っていた大峰山系に行ってみることにした。 バイクで行くとなると,天川村から山上ヶ岳に行くか,行者還トンネル付近から弥山・八経ヶ岳に行くか, あるいは,旭ダムの上流から釈迦ヶ岳に登るルートが考えられた。 その中から今回は弥山と八経ヶ岳に登る作戦にしてみた。 理由は,折角だから日本百名山の八経ヶ岳に登ってみたいと思ったのだった。

 八経ヶ岳に登るルートとして一番メジャーなのが,行者還トンネル西口の駐車場から弥山経由で登るルートである。 他にも行者還トンネル東口から登るルートや,天川村から弥山に登るルートなどもあるが, 今回は初めての大峰山系だし,単独だし,ということで,一番メジャーで,かつ最短距離の行者還トンネル西口から登ることにした。 行者還トンネル西口は,国道309号線 (R309) の行者還トンネルまで行かないといけない。 ルートとしては,下市から R309 を使って天川村経由で行者還トンネル西口に向かうか,
吉野から国道169号線 (R169) を使って新伯母峰トンネルの先から R309 で行者還トンネルに向かうルートである。 行者還トンネル付近の R309 は,いわゆる「酷道」である。 広い道からの距離は R169 からの方が 11km であり,天川村からの 15km よりも近い。 また,天川村からのルートは離合困難な1車線の部分がかなり長いが,R169 からのルートの場合は R169 付近の比較的短い区間以外は1.5車線区間が多いので, その点では R169 からの方が楽だと思う。 さらに,天川村は川遊びやみたらい渓谷に行く人が多いため,帰りは離合が多く気をつかう。 これらを総合すると,行者還トンネル西口へは R169 からの方がいいと思った。

 今回は午前4時頃出発し,なんとか登山口に午前7時前に着いた。 そこで登山の準備をして,午前7時すぎに登り始めた。 登り始めると,少しだけ横に移動し,木橋を渡ると急登が始まる。 一気に登山口の 1100m 付近から奥駆出合の 1500m まで登るため,かなり足にくる。 今回はできるだけゆっくりを心がけたが,それでも尾根筋に出たら結構足に疲れがあった。 尾根筋に出てからの大峰縦走路(大峯奥駈道)は多少のアップダウンはあるものの比較的平らだった。 そう言っても 1500m の出合から一度弁天の森付近の 1600m に登った後,聖宝の宿跡手前で 1530m 程度まで下った。 そこから,一気に 1895m の弥山に登るのだが,この登りがきつかった。 奥駆出合までの急登を登り切った時点で最初の関門を突破した安心感があり, その後少しペースを上げて歩いた。 そのまま弥山への登りに入ったのだが,そこでペースをあまり落とさなかったために,弥山への登りの途中でエネルギー切れになってしまった。 その後,とってもペースが落ちてしまった。 毎度のことながら,まだまだ修行が足りないなぁ,と感じてしまった。

 それでもなんとか弥山小屋前まで登り,一息ついてから弥山の山頂に向かった。 弥山の山頂には,神社とお堂があった。 神社は天河大辨財天社の奥宮らしい。お堂っぽいのは何なのか不明…。 その後,弥山小屋まで戻り,八経ヶ岳へ向かった。 弥山から八経ヶ岳へは,一度 1820m 程度まで下り,その後 1915m の八経ヶ岳に登る。 言うほどきつくはないが,それまで沢山登ってきたので,それなりにしんどかった。 八経ヶ岳の頂上は,頂上を示す標識と護摩木がいっぱいおいてあったが,弥山の山頂より狭く,これだけ?という感じだった。 それでも山頂からの眺めはよく,すぐそばの明星ヶ岳から釈迦ヶ岳にかけてや,すぐ下の白川又川の谷もよく見えた。 また,北寄りの方角を見ると,五條付近と思われる光景も見て取れた。 登った時にはまだ天気良くてとても気持ちよかった。

 八経ヶ岳でおにぎりと食べた後,なんとなく雲が出てきそうだったので,さっさと下り始めた。 下りで多くの対向の人達と出会った。 やはり弥山〜八経ヶ岳はそれなりにメジャーなルートみたいだった。 下りは登りよりはずっと楽だったが,それでも急登だった弥山〜聖宝の宿跡間や, 奥駆出合〜行者還トンネル西口の急斜面の区間はそれなりにしんどかった。 特に最後の出合〜行者還トンネル西口間では,3回もスリップダウンしてしまった。 そのために,登山靴に一部割れが入ってしまった。 それでも,登山口から八経ヶ岳まで2時間半で登った区間を,1時間50分で下った。 午前7時過ぎに登山を開始して,おにぎり休憩などを含めて5時間弱の登山だった。 まぁ,それなりに歩けたし,天気も良かったので,今回の登山は大変満足できた。

 歩き終わってから上着を着替えて,バイクで帰った。 帰りのルートは東の方に雲が出てきたので,大台ケ原の近くの R169 はやめて,R309 で天川村を目指してみた。 しかし,このルートは離合困難な距離が長いうえ,みたらい渓谷から天川村の r53 への分岐点までの区間で車が多くてめんどくさかった。 さらに,かなり足にきていたみたいで,バイクのミッションを変えていたら,左足の太ももの内側の筋肉がつりそうになった。 仕方ないので,2回ほど道端でバイクを止めて休憩しないといけなかった。 それでも,午後3時にはバイク置き場に戻り,登山ウェアやバイクウェアの洗濯をして,シャワーを浴びた。

 今回は初めての大峰山系だった。 昨年,大杉谷を歩いて以来の紀伊半島での登山だった。 初めてのルートでちょっとドキドキだったが,意外と歩けたので次は山上ヶ岳か釈迦ヶ岳に登ってみたいと思っている。 (もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

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