2008年8月24日日曜日

みくりが池と八方池

ヨーロッパから帰ったばかりだけど,涼を求めて信州に行ってみた。行き先は白馬方面。宿泊はそこらのペンションに2泊してきた。日程は2泊3日だけど,スキーの時のように夜中に出発して早朝長野に着くようにした。理由は立山黒部アルペンルートに行ってみたかったから。アルペンルートは富山側の立山から,ケーブルカーとバスで室堂まで行き,そこからトロリーバスで大観峰,ロープウェーで黒部平,ケーブルカーで黒部湖(黒部ダム),さらにトロリーバスで長野県大町市の扇沢,というルートになるが,これは電車やバスの場合の作戦。自家用車だと高い金を払って回送してもらうか、駐車場に止めておいて同じポイントに戻ってこないといけない。今回はピストン作戦にして、大町市の扇沢から,トロリーバス,ケーブルカー,ロープウェー,トロリーバス,という作戦で室堂まで行ってみた。一応室堂がアルペンルートの一番上という感じなので。そのために早朝に扇沢に着いておいて,一番のバスで黒部ダムに向かいたかった。朝一番のバスは7時半扇沢発。日本で今トロリーバスを運転しているのはここだけらしい。トロリーバスは5台を一度に運転して,基本的に一方通行。所要時間は16分。だいたい30分に一回運転しているみたい。これで黒部ダムのところまで行く。黒部ダムは関西の電力不足を解消するために作られたものらしい。昭和31年頃に着工したんだっけ?かなりの大きさがあった。観光放水していてダムの堰堤から水が轟々と吹き出しているのはいい感じだった。さすがに建設で多くの犠牲者が出たようだった。慰霊碑もあった。とてつもなく大きく,こんな山の中によく7年程度で作ったなぁ,と感心してしまった。

その次はケーブルカーとロープウェーを乗り継いで行く。トロリーバスはダムの東側に到着するが、ケーブルカーはダムの西側なので、ダムの堰堤の上を歩いて反対側まで行かないといけない。ケーブルカーは所要時間こそ5分しかかからないが,朝一番なので8時半まで運転がなかった。なので,黒部ダムのところでしばらく待たされてしまった。定員は130名なので、トロリーバスが満員だと困るが、こっちの方がちょっと頻度が多いみたい。ケーブルカーの駅は黒部平。その駅でも次のロープウェーでしばらく待たされた。もうちょっと効率よくいけないものかねぇ?各駅には土産物屋があり、そこで土産を買わせる作戦なのだろうか??さらにロープウェーは風がきついためおもりを載せていて、定員は通常の80名の半分の40名程度だった。それでもさすがに朝一番に行ったので、最速で室堂に向かえた。ロープウェーの終着は大観峰という駅。眺めはいいねぇ。昔はここらを歩いて越えたらしい。大観峰からは再びトロリーバスで室堂に向かった。室堂に着いたのはほぼ10時になってしまった。室堂は標高2450mで,おまけに天気がいまいちで地上に比べるとかなり寒かった。半袖の上に長袖を着て,その上にヤッケを着てもちょっと肌寒い感じだった。夏だと言ってもさすがに山の上は別世界という感じだった。室堂ではあまり歩き回る気はなかったが,みくりが池の周りを回ってみた。これが意外と距離があった。さすがに雰囲気は高山地帯。植生も背の低いハイマツなどがあり、花々も小さな高山植物がいろいろと咲いていた。また、草むらの中にのんびりと雷鳥がいた。みくりが池は見た感じきれいな池だった。近くには行かせてもらえないので、それ以上はわからなかったが。見た目はそんなに大きな池ではなかった。それでも1時間以上かかって一周した。その後,ちょっと休憩してから,再びトロリーバス,ロープウェー,ケーブルカー,トロリーバス,と乗り継いで扇沢に戻った。途中黒部ダムのところで高いところにある展望台まで歩いて登った。コンクリートの壁に沿ってむき出しの階段があり、結構迫力があった。そこからのトロリーバスは、往きにはあまり人が多くなかったが,帰りはかなり多かった。どうやら朝一番で富山側からアルペンルートを抜けてきた観光客の人々と一緒になってしまったみたい。観光客は日本人よりも,韓国人や台湾人っぽい人々が多かったなぁ。

その日は早めに宿に行って,晩飯後にさっさと寝てしまった。次の日は天気も悪かっので,のんびりすべく近場の鬼無里(きなさ)という所に行ってみた。何があるわけでもないが,おやきという食べ物を食べたかったのと,そばを食べたくて行ってみた。白馬からは1時間もあればつく距離だった。さすがにそばはおいしかったねぇ。鴨汁につめたいそばをつけて食べるのがおいしかった。その日はさっさと帰って宿で昼寝をして,温泉に行って終わってしまった。最後の日は天気が少し回復していたので,八方に登ってみる事にした。登ると言っても,スキー用のゴンドラとリフトを乗り継いで,八方池山荘というところまで行き,そこから八方池まで往復2時間半〜3時間かけて歩く,というものだった。標高差は240m程度だったが,岩がゴロゴロしてるところを歩く感じで,かなり歩き辛かった。普通のサンダルを履いてきている女性に比べればそれなりの装備で行ったので、ましだったが、かなり山をなめてかかっている人もまあまあいた。登山道は木道もかなりあったが,その部分は人が多くて歩きにくかった。それでもなんとか八方池まで行くことができた。最初は半袖、長袖、ヤッケを着ていたが、八方池に着く頃には半袖一枚で十分という感じだった。下界の天気はまあまあよかったのに、山の上の天気がいまいちだった。折角の北アルプスの山並みを見る事はできなかった。また来ないといけないかなぁ???

0 件のコメント :