2010年5月19日水曜日

紀伊半島十文字斬り

なんかすごいタイトルにしてしまったが,今回は国道371号線を走ったお話です。ひと月前に国道425号線で紀伊半島を横断したので,今回は縦断。あわせて十文字斬りということで…

 2010年5月15日に,念願の国道371号線を走ってみた。午前6時に河内長野を出発して,南の端の串本を目指した。河内長野から橋本までは比較的走りやすい道だった。それでも河内長野から紀見トンネルまでは古い道で,若干車線の幅が狭いが,徐々に改良が進んでいるようだった。紀見トンネルの先は片側2車線の区間があったり,かなり改良されている感じだった。しかし,橋本で紀ノ川を越えて少し東に行った辺りで様相は一変する。そもそも分岐点に国道371号線を示す標識がない。細い道に入り,踏み切りを越えると,やっとおにぎりマークと遭遇する。その先は人家の軒先を進み,やがて山岳区間に入る。そこから先は国道425号線と並び称される紀伊半島の酷道らしくなる。特に県道102号線との分岐を過ぎてからの丹生川沿いの区間はほんとの狭路区間で,大型車は通行が困難だと思われる。バイクなら余裕だったが…。途中上筒賀へ向かう道との分岐を過ぎると道の幅は少しましになった。その先の清川橋には南海りんかんバスが停まっていた。後で知ったが,この清川橋から高野山駅まで定期バスが運行されているようだった。清川橋から橋本に行くよりも高野山に行く方がよほどいいということやね。国道371号線は清川橋から高度を上げて一気に高野山奥の院前に着いた。(その後,2010年11月30日限りで南海りんかんバスの桜峠下 - 清川橋間が廃止となったみたいで,清川橋のバス停はなくなってしまった…)

 高野山奥の院前の駐車場で休憩してから,国道を南下した。この高野山奥の院から先はかつての高野龍神スカイラインが国道371号線に指定されているが,地図によると少し西側で相ノ浦という集落に向かう道も国道371号線に指定されている。そこで今回は高野山西門院そばから相ノ浦に向かう道を走り,途中で高野龍神スカイラインに戻るルートにしてみた。高野龍神スカイラインは全線43kmにわたって二車線(片側一車線)の道だが,相ノ浦に向かう道は嬉しくなるような酷道だった。道は相ノ浦から少し行った辺りで,高野山の大門から来る二車線路とぶつかる。しかし国道371号線はそのまま細い道で国道480号線へとつながっていく。今回はそのまま国道371号線を走り,林道に格下げになった箕峠に上がる道で高野龍神スカイラインに登るはずが,なんと痛恨のルートミスをしてしまった。地図をしっかり見ていなかったからなのだが,一つ手前の瀬ノ谷林道という道で高野龍神スカイラインに上がってしまった。高野龍神スカイラインを走っていて,旧花園村に下りる道がさらに2本あったので,おかしいなぁ,と思っていたのだが,後で地図を見るとやっぱりルートミスをしていた。上がった先は箕峠じゃなくて方峠と書いてあったし…。情けないなぁ。(ちなみに,Wikiなどによると,高野龍神スカイラインが国道指定されたので,こちらの細い区間は371号線の指定からはずれた,とある。どこを見れば指定の情報がわかるのかなぁ?)

 走っている時にはルートミスのことは知らずに,そのまま快適な高野龍神スカイラインを南下し,もっと快適な道を走って龍神村を走り抜けていった。龍神村は,今では田辺市の龍神村らしい。そのため,旧龍神村役場は田辺市龍神行政局となっていた。その旧龍神村役場のある龍神村西という辺りから国道371号線は国道425号線と分かれて第一分断区間に入る。国道425号線と分岐してすぐに,国道371号線は県道735号線と分岐する。この県道735号線は,奈良県の十津川村まで行く県道だが,今回は途中通行止めと書いてあった。国道371号線は,その県道との分岐点にある高橋という橋から東進する。しかし,地図で見ると少し先の朝瀬橋の手前で国道指定がなくなり,しばらく県道735号線を東に行った殿原の辺りから急に改良された橋と道が登場する。さすがに改良区間は走りやすく,おぉ,これはすごい,と思うが,それもほどなく行き止まりとなってしまう。そのまま先には進めないので,一度県道735号線まで引き返し,県道735号線をさらに少し東に行った所にあるトンネルの手前を右折して,谷口と言う集落に向かう道から山に入る。するといきなり国道371号線が眼前に姿を表す。どうやら,新しい道の最後の一区間(橋が必要?)が未完成なので,どっちから行っても尻切れトンボの状態みたいだった。その先,中辺路の国道311号線に合流するまでは,まあまあの区間だったが,龍神サイドがあまりに尻切れトンボなので,現時点では(このご時世なのでこの先もずっと?)無駄な道の代表みたいな道だった。(後で知ったが,どうやらこの不通区間を改良した道でつなぐ予定は頓挫したみたい)

 国道311号線の途中でガソリンを補給して,さらに道端で少し休憩してから,最後で最大の酷道区間に入っていった。国道311号線の滝尻王子近くの滝尻トンネルを過ぎると,国道371号線は311号線から東に分かれていく。国道311号線から分かれた直後は二車線の快適な道っぽいのだが,そこから少し行ったところですぐに一車線になる。一車線区間は中辺路町平瀬まで続き,その先は二車線区間と一車線区間が断続的につながって南下していく。やがて国道371号線は合川ダムのダム湖沿いを走り,三川小学校付近で県道37号線と分岐して,東に向かう。この先はマニア垂涎の酷道区間であり,第二分断区間でもある。三川小学校の先にあるトンネルを抜けると分岐があり,左に行くと百間山渓谷,右に行くと国道371号線と書いてある。どちらを行っても,20kmほど先の木守と言う集落まで行けるが,分岐の先の国道371号線は細い一車線で,中央に苔のラインがくっきりと残り,落ち葉や小石が多数落ちている酷道区間となっている。道路にある標識もなんとなく国道371号線には行って欲しくない,という雰囲気が立ち込めていた。かと行って,百間山渓谷に行く道がいいかと言うと,あまり変わらない道のようだった。今回は国道371号線を行くのが目的なので,どんどん先に進んだ。途中,道の脇の斜面に石垣があり,その上の敷地から杉が育っているところが多数あった。なんでわざわざ石垣で土台を作った上に杉を植えてるのだろう?と不思議だったが,どうやら石垣は以前家があった所みたいで,人家が無くなった後に杉が勝手に生えてきたみたいだった。それだけあの辺りは山深く,多くの人が都会に出てしまったみたいだった。その分,道はどんどん酷道化が進み,路面の痛みも激しかった。そんなこんなでなんとか木守への分岐までたどり着いた。こんな山の中にもまだ人が住んでいるのがすごいなぁ。

 木守への分岐の先は林道木守平井線だった。地図では木守への分岐の先もしばらく国道371号線っぽかったが,走っていると気づいたら国道371号線は終わっていた。この先,国道371号線は山の南側に現れるが,そこまでは山道が国道指定されているようで,車が走れる国道371号線は分断されている。そのため車で山を越えるには,林道木守平井線を越えて山の南側に向かう。林道はまあまあいい感じだったが,峠の南側は石や礫が路面に多く,かなり気を使って走らないといけない区間だった。それでもなんとか走っていくと,やがて国道371号線との合流点に到着した。そのまま南に向かって走り串本に向かっても良かったが,折角なので分断区間の端までさかのぼってみることにした。当然道は荒れ放題という感じだった。しかし北海道大学の演習林もあり,それなりに車の往来はあるようだった。国道371号線は,高尾山の南辺りでダートになって山に向かっていた。しかし,オンロードの大型二輪の私にはダートは専門外なので,今回はダートになった所で引き返した。そのまま串本まで国道371号線は続いているが,2010年5月段階では,平井の南の辺りが工事のために通行止めだった。仕方なく,標識の指示通りに五郎谷から県道229号線に抜け,県道229号線を南下して七川ダムのダム湖にかかる今津橋で国道371号線に復帰した。ここでもそのまま南下してもよかったのだが,折角だから通行止めのぎりぎりまでさかのぼってみた。路面はやはり荒れていた。県道38号線との分岐から3kmほど遡った地点で通行止めだった。仕方ないので,そこで引き返して,一路串本を目指した。途中,天柱岩で記念撮影をして,古座川の一枚岩に向かった。古座川の一枚岩は,昔は人里離れた所にあったのに,今じゃ国道371号線が改良されてすぐ行けるような観光スポットになってしまった。しかし,あまりにしんどかったので,思わず一枚岩の道の駅で休憩してしまった。一枚岩での休憩の後,一気に串本の国道371号線の終点(国道42号線との交差点)まで行った。一枚岩から先は道路が改良されていて余裕だった。今回のツーリングの出発前には,串本で国道42号線までたどり着いたら県道229号線を引き返して,畝畑の集落を訪れたいと考えていた。しかしあまり疲れていたので,新宮から,熊野,紀伊長島,紀勢道,伊勢道経由で帰った。

 国道371号線の終点に着いたのは午後3時過頃だった。かかった時間はなんと9時間ほどだった。なんでこんなに時間かかったのかなぁ?途中,写真を取るのに時間かかりすぎたのかなぁ?1日で500枚も撮ったからなぁ。あるいは休憩をいれたから?分断区間とか通行止め区間の端を見にルートを遡ったりして,それで1時間ぐらいはロスしてるはず。さらに写真を撮影するために1〜2時間ほどかかったと推測できる。また高野山から相ノ浦集落を経由するルートにしたのも時間がかかった理由だろう。あとは休憩をある程度入れたので,それで1時間程度は取られている。そうすると5時間程度あれば走られると思われる。ただし,ほぼ走りっぱなしの場合だけど…。

もっと写真をみたい人はMatsup's Motorcycleを見てください。

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