2013年5月10日金曜日

富士山を見て箱根登山鉄道と大井川の鉄道に乗る

 今シーズンも GW にバイクで走りに行った。GWの前半の話だけど,今更ながら載せておきましょう。

今回の目的は箱根登山鉄道と大井川鉄道井川線に乗ることだった。そのためにバイクで行ったのだが,出発まで大変だった。まず,所用で出発が午後になってしまった。朝寒かったので,その意味では良かったが,宿に着く時間が7時頃になってしまって,最後の方はちょっと寒かった。しかし,出発前にもっと大変だったのは,実はタイヤがパンクしていたことだった。2週間ほど前に和歌山県道229号線に走りに行った時に釘を拾ったみたい。さっそく得意の修理キットで修理しようと思ったら,専用の接着剤のチューブがスカスカだった。どうやら高温下に置いていて,熱で溶剤が飛んしまったみたい。仕方ないでの近所のホームセンターに行って修理キットを買ってきて修理をした。おまけに,久しぶりのパンク修理だったので,ちょっと手間取ってしまった。おかげで出発がさらに2時間程度遅くなってしまった。しかし,出発前にパンク修理のコツを思い出せたし,修理キットの不備を知ることができたので,その意味ではとてもよかったのかもしれない。これが山の中で起こっていたら,と思うとちょっとゾッとした。

初日は東名阪,伊勢湾岸道,東名で沼津に向かった。宿は昼ごろに電話で予約していた。ネットで空きが無い,というホテルだったが,何故か部屋を取れてしまった。ということで,頑張ってツーリングに行くことが決定された。GWの初日なので,東名阪や東名は渋滞しててもおかしくない感じだったが,全然渋滞にあわずに順調に沼津まで行けた。ちょっと拍子抜けという感じだった。まぁ,楽に行けたからいいんだけどね。途中,富士川 SA でガソリンを入れて,先に向かった。宿はココチホテル沼津。沼津駅のすぐ北にある綺麗なホテル。晩飯はホテルで教えてもらった居酒屋で刺身と桜えびのかき揚げを食べた。その日は次の日に備えてさっさと寝ておいた。

二日目は午前4時過ぎに起きて,午前5時頃に出発した。まずは箱根登山鉄道に乗るために国道1号線で強羅に向かった。沼津から上り,元箱根からさらに1号線で小涌谷付近まで行き,そこで左折して強羅駅に向かった。でも強羅駅には電車に乗っている間バイクを駐車しておける場所がなさげだった。強羅から箱根湯本まで行って戻ってくると1時間半から2時間ぐらいはかかる。その間に安心してバイクを停めて置ける場所が欲しかった。そこでタクシーの運ちゃんに聞いてみた。すると,小涌谷駅前なら停めれる,と聞いて,小涌谷駅に向かった。強羅駅から小涌谷駅へは,国道1号線に戻って,1号線を小田原の方へちょっと行ったところにある。タクシーの運ちゃんの言うように小涌谷駅前はバイクを置いておくにはちょうどいい感じで, 安心して箱根登山鉄道に乗ることができた。 箱根登山鉄道は,小涌谷駅発 6:20 の電車に乗って箱根湯本駅まで行き,折り返しの電車で強羅駅に戻った。そして,そのまま折り返して小涌谷駅まで乗って,箱根登山鉄道を一周した。箱根登山鉄道は思ったよりもカーブがきついと思った。そのくせ線路幅が 1435 mm あったので,ちょっと不思議に思った。しかし,よくもまぁ,あんなところに鉄道を作ったよなぁ…。

登山鉄道の後は,あまりに天気が良かったから眺めのいいところに行こうと思った。最初はロープウェーに乗るべく早雲山駅まで行ったのだが, 朝早かったのでロープウェーはまだ動いてなかった。ロープウェーの運行まで1時間近くあったので,今回は諦めて先に進んだ。次は,せっかくなので大涌谷に行ってみた。大涌谷と言えば黒たまご。それを買って食べてみようと思っていた。しかし,これまた30分以上待たないと黒たまごが運ばれて来ない,ということだった。こちらも渋々諦めて次に進んだ。大涌谷の後は,富士山を見るべく芦ノ湖ドライブウェイを走りに行った。大涌谷から芦ノ湖畔に下りて,元箱根を通りすぎてドライブウェイの南の入口に向かった。芦ノ湖ドライブウェイからは,富士山がよく見えた。特に杓子峠や三国峠の展望スペースからはきれいに富士山を眺めることができた。雲ひとつない快晴だったので,ちょっと多めに写真を撮っておいた。

富士山を見た後,さっさと次の大井川鉄道井川線に乗るべく山を下り,東名裾野インターから東名に乗った。できれば最初から新東名を走りたかったが,東名のインターの方が近かったし, さっさと高速にのった方が速いので,東名を使うことにした。東名を西に行くと,清水で連絡路を使って新東名に移動した。新東名では静岡SAでガソリンを補給し,島田金谷インターまで行って高速を下りた。そこからR473, R362を走って千頭駅に向かった。千頭駅には11:30頃に着いた。急いで改札に行くと,11:36 発の井川行きに乗れそう,ということだったので,そのまま乗り込んだ。飲物も食べ物も買わずに乗ってしまって,後でちょっとだけ反省してしまった。まぁ,結構面白くてあまり空腹を感じなかったから結果的にはよしとしておいた。

井川線はのんびり走るけど,思ったよりも楽しい乗り物だった。乗った列車は,大井川鉄道本線を走る SL 急行が接続していた列車だった。そのためとても人が多かった。客車も8両つないでいたしね。それでも窓際に座って周りの景色を楽しみながら乗ることができた。千頭から幾つかの駅に停まって行くと,やがてアプトいちしろ駅に着いた。その駅から次の長島ダム駅までは 90/1000 という勾配を上るので,アプト式電気機関車で列車を押し上げてもらう。そのためにアプトいちしろ駅で電気機関車をつなぎ,長島ダム駅で切り離す作業をしていた。せっかくなので行きも帰りも電気機関車の接続と開放の両方の作業を見学しておいた。

長島ダム駅の次の目玉は奥大井湖上駅だった。それはダム湖の上にある駅。前後が橋になっていて,結構特徴のある駅である。今回はその駅では降りずに見てるだけだったが,結構多くの人が降りていた。その先は接岨峡温泉駅,尾盛駅,閑蔵駅と止まって,終着の井川駅に着く。今回は折角なので無人の尾盛駅で降りてみた。尾盛駅は周りには何もないし,車で行けるような道もない特別な駅。いわゆる秘境駅に相当する駅。今回は,乗車した列車と閑蔵駅で入れ違う形で千頭駅に戻る列車があった。そのため,尾盛駅で降りても,20分ほどで逆向きの列車に乗ることができる。そこで,尾盛駅で降りてみよう,と思ったのだった。尾盛駅には何もなかった。たぬきの置物が2体あるだけだった。その昔駅舎として使われたかもしれないプレハブもあったけどね。一点気になったのが,駅名表示の下につけてあった「熊出没注意」という看板。20分ほどだったが,他に誰もいないところで熊出没注意の標識を見てしまうと,ちょっとドキドキだった。今回は無事クマに遭遇しなかったからよかったが,もし出てきたらどうしたらいいんでしょ? 20分ほどすると帰りの電車が来たので,それで千頭駅まで戻った。帰りの列車は言うほど混んでなかった。やっぱり SL に接続している列車は混むってことやね。尾盛駅から千頭駅までは行きの行程を復習しながら乗っていた。写真や動画をいっぱい撮っておいた。ま,これで大井川鉄道井川線はある程度満足できた。

千頭駅からはせっかくなので,バイクで閑蔵駅まで行ってみた。井川線だと1時間半ぐらいかかるところがバイクだと20分ほどで着いてしまった。井川線はなんてゆっくりなんでしょ? 終着の井川駅まで行くことも考えたが,それは次回の楽しみに取っておくことにした。(ほんとはさっさと帰ろうと思っただけ…) 帰りは r77 と r64 で新東名まで向かってみた。道としては国道を行くよりも,r77 と r64 を使う方が良かった。ただし,最後にインターまで行こうと思うと大井川を超えないといけないが, 渡れる橋が国道1号線のバイパスの橋までなかったのがマイナスポイントだった。それにしても,なんで県道の方が走りやすいんでしょ? 今回わかったことは,,高速から千頭に行くには,R437 で家入という所まで行き,その後 r77 を使うのがまあまあ走りやすくていいみたい。今回の帰りはr64 を使ったので,新東名に乗るのに国道1号線までぐるっと回らないといけなかった。新東名に乗ってからは,浜松SAで休憩してから東名,伊勢湾岸道と乗り継いで帰った。東名の豊川付近や音羽蒲郡から岡崎にかけては結構渋滞してめんどくさかった。伊勢湾岸道に入ると100 km/h 制限の続く道を 100 km/h ちょいで走り続けた。その後は渋滞らしい渋滞はなかったので楽に,無事帰ることができた。

今回も盛りだくさんのツーリングになってしまった。計画は数日前にひょいと思いついたものだったのに,意外と楽しめたツーリングだった。今回は天気もとても良くて,久々に堪能できるツーリングだった。 (もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

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