2009年10月10日土曜日

草津・志賀

ちょっと前の話を載せておきましょう。
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 バイク事故にもめげずに,休みを取って走りに行った。当然今回はスパルタン号での出撃。今回は2日あったので,1泊2日の旅にしてみた。どうせ行くなら一泊しないと行けない所に行こうと思い,行ってみたかった草津温泉〜志賀高原のルートを走ることにした。当然宿泊は草津温泉。平日なので予約は余裕だった。 1日目は横川駅とそのそばにある碓氷峠鉄道文化村に行き,そこから国道18号線の旧道を通って軽井沢に抜けて,浅間山を見ながら草津温泉に向かうことにしてみた。軽井沢から草津温泉までの道は適当に行こうと思っていた。横川駅まで行くには当然高速をいっぱい利用した。折角なので新名神から伊勢湾岸道を走り,東海環状道から中央道を走ることにした。その先は気分次第で長野道岡谷インターで下りてもいいし,そのまま長野道を走って,上信越道で松井田妙義インターまで行く作戦でもよかった。結果的にはずっと高速を使った。

 出発は午前3時半。平日なので午前4時までに高速に乗らないとお金かかるので,なんとか早起きして出発した。無事高速に乗れた途端にしんどくなったけど,新名神から東名阪道に合流する辺りはよく渋滞するので頑張って東名阪道の御在所SAまで行ってから休憩した。さすがに早朝だったので亀山ジャンクションも余裕で通過できた。御在所SAでは,かなり眠かったけどこれが意外と寝れなかった。それでも1時間ほど休憩してから出発した。豊田から先は東海環状道を走ってみた。片側一車線かと思っていたら,中央道の土岐ジャンクションまでちゃんと4車線だった。さすがにトヨタのお膝元?もしかして愛知万博のおかげか??

 中央道も早朝は空いていた。冬じゃないしね。で,恵那峡SAで再び休憩。やっぱり睡眠時間が少ないとあかんねぇ。その後,阿智PAのセルフ式のガソリンスタンドでガソリンを入れて先に進んだ。阿智PAをすぎるとそろそろルートを決めないといけなかった。伊北インター辺りまでは岡谷で下りようと思っていたが,気温が下がってちょっとお腹が痛くなってきた。となるとSAかPAで休憩したい。大減量をするならSAがいいと思ったけど, SAとなると中央道の諏訪SAか長野道の梓川SAになる。諏訪SAまで行くと高速を下りてからのルートがめんどくさいなぁ,と思って長野道の梓川SAまで行き,そのまま高速をずっと走る作戦にしてみた。作戦は成功,梓川SAのトイレはいい感じだった。ついでに梓川SAのドトールでホットドッグとカプチーノの朝食を食べた。

 梓川SAからは長野道をのんびりと走って,長野から上信越道で横川を目指した。上信越道は開通時は片側一車線だったけど,全線で4車線になっていた。更埴ジャンクションから先は長いトンネルが数本あった。そりゃぁ,片側一車線にしてしまうかもなぁ。当時は長野オリンピックに間に合わせないといけなかったやろうしね。小諸付近は開けた感じだったけど,佐久から松井田妙義インターまでは山岳区間だった。さすがに碓氷峠を越えるだけのことはあるねぇ。碓氷峠付近の山は結構険しい。ちょうど出発する頃にくれよんしんちゃんの作者の方がこの辺りで消息を絶ったということだった。(後日荒船山の断崖から転落して亡くなられていたと報道があった)妙義山はとても楽しそうな山みたいだったが,時間がないので今回はパスすることにした。

 横川SAで最後の休憩をした。スタバがあったので,クレムブリュレマキアートを飲んでみた。疲れた時には甘めの飲み物がいいねぇ。ガソリンがちょっと気になったけど,軽井沢まではいけそうだと思って,入れずに進んだ。そこから横川駅までは少しだけバックする。道は空いていたのですぐに横川駅に着いた。横川駅の駅舎自体は国道18号線とは反対の北側にあるが,横川〜軽井沢間が廃止されてからは,構内の線路を撤去して鉄道文化村とその駐車場にしたので,今は国道18号線側(南側)から入れる。とりあえず横川駅のそばにバイクを停めて,横川駅を見学してみた。横川駅はとても小さな駅だった。もうちょっと大きいかと思っていたので意外だった。現在は駅の西の端辺りで線路が切られていた。そこでいきなり終わっている感じだった。もうちょっとましな終端処理はできなかったのかねぇ?

 その後,碓氷峠鉄道文化村に寄ってみた。文化村の入場券は500円で切符みたいだった。そこには電気機関車などの実車があるので,見てみようと思っていた。ゲートを入るとまず目に入るのが特急用の189系の電車の先頭車両。かつて特急あさまに使われていたものらしい。あさまは碓氷峠を越えていたので,電気機関車と連動して動かせるような特別仕様だったらしい。中に入って運転台まで入れた。車内はちょっと埃っぽかった。運転台はかなり古くなっていた。メーター類が古風なのは仕方ないが,室内なのに結構さびていたのが残念だった。電車の運転台は初めて見たけど,助手席側に多くのスイッチがあった。あれは何のスイッチかねぇ?(読めばわかるかもしれないけど)次は電気機関車。整備工場にEF63とEF62が置いてあった。さすがに本物は違うねぇ。 EF62とEF63はともにF型の直流電気機関車だけど,車軸がB-B-B配置とC-C配置の違いがあった。えっ?それは何かって?EFのFは横から見て動輪が6輪(Fは6番目)で, B-B-Bはそれを動輪2個ずつまとめて一つの台車につけて,合計3つの台車があるもの。 C-Cは動輪3個で一つの台車になっているため,台車は2つとなっている。運転席はどちらも古い感じだった。最近の運転台はどんな感じかねぇ?一度大宮まで行かないといけないか?さらに敷地の西の屋外にはいろんな車両が置いてあった。惹かれたのはやっぱりEF58とEF65やねぇ。 EF58はあの独特の形が趣きあるのよねぇ。 EF65は特急用の塗装がいいよねぇ。他にもいっぱいあったけど,あの二つが私の好みだった。 EF58の台車ってC-C(動輪じゃない車輪もあるから2C-C2と書かれる)の台車の動輪が等間隔じゃなかった。ちょっと広い隙間の間にモーターが入っていた。しかしどれも大きくて重そうだった。どっかに値段が書いてあったけど,1億円以上したみたい。屋外展示は公園っぽい雰囲気の場所だった。

 そうこうするうちにお昼になったので,お腹が空いてきた。横川といえば峠の釜飯を食べなきゃ。折角なので横川駅の駅前にある食堂で食べることにした。お店はおぎのや。いろんなところにお店を出してるけど,やっぱり本店(と呼ぶのか?)で食べないとね。さすがにおいしかったねぇ。小ぶりだったけど,意外とお腹にきた。

 横川駅を出たら,明治時代に作られた碓氷峠を越えるアプト式の鉄道の遺構を見る事にした。ルートは国道18号線の旧道を行けばよい。まずは温泉施設のくつろぎの郷に行く。くつろぎの郷までは鉄道文化村から旧信越本線の線路を使ってトロッコ列車が走っていた。さらに先に行くと,トンネルやら橋がいっぱいあった。特にめがね橋と呼ばれる碓氷第三橋梁は見ごたえがあった。これも明治に造られた路線の遺構。大きなレンガ造りだった。下の国道18号線にバイクを停めたけど,橋の上に上がることができた。鉄道文化村からめがね橋までの5km弱は遊歩道になっているらしかった。さすがに歩く元気はなかった。橋の上から見ると,ちょっと離れた所に昭和に造られた路線が見えた。さらに軽井沢よりにも遺構が残っていた。軽井沢に近い辺りでは明治期の路線と昭和の路線はほぼ同じところを走ってるみたいだった。昭和の路線はまだまだ使えそうに見えた。なんで廃止したのかねぇ?国道とは思えない路面の悪いくねくねした道を行くと,やがて碓氷峠にたどり着いた。結構長い峠道だった。峠のすぐ向こうに鉄道のトンネル出口があった。旧信越本線の出口の横に長野新幹線の出口があった。一方は草ぼうぼうだったけど,新幹線は真新しかった。なんかねぇ,と思った。

 折角なので軽井沢駅にも行ってみた。ここでも古い線と新幹線の対比が見られた。新幹線の軽井沢駅はさすがに軽井沢という感じの駅やったねぇ。軽井沢では旧軽井沢を抜けて,白糸の滝に向かった。軽井沢はリゾートという雰囲気だった。個人的には好きじゃない雰囲気だ。人通りの多い町営駐車場付近を過ぎると,いかにも別荘地,というところだった。敷地も広そうだし,建物も別荘らしいものが多かった。みんな木々に囲まれていたしね。そこから白糸ハイランドウェイを走って白糸の滝を目指した。これがひどい道だった。有料道路でバイクは210円だが,路面が悪すぎ。距離も言うほど長くないのに,もうちょっとましにできないのかねぇ?白糸の滝はなかなか面白かった。地層の境目から水が流れ落ちてきて,独特の形になっていた。

 白糸の滝の次は浅間山を見に行った。白糸ハイランドウェイを行くと国道146号線と交差した後,鬼押ハイウェーに入る。鬼押ハイウェーは浅間山の鬼押出しに向かっていく道。前半の軽井沢区間(峰の茶屋→鬼押出し)が150円で,後半(何区間だっけ?鬼押出し→三原)が250円だった。経営はプリンスホテルだった。鬼押ハイウェーは結構いい道だった。途中,浅間山に近い六里ヶ原休憩所で休憩してソフトクリームを食べた。そこにMVアウグスタに乗ったライダーの方がいたので,話しかけてみた。おじさんは草津(当然草津温泉の草津)に住んでる方だった。草津温泉に泊まる,と話すとルートを教えてくれた。お勧めルートはパノラマラインだった。以前の浅間広域農道がパノラマライン南ルートと名前を変え,北側にあるパノラマラインがパノラマライン北ルートとなっていた。パノラマラインはキャベツ畑の中を走る雰囲気のいい道。最近よくバイク雑誌に載ってるらしい。鬼押出し園のすぐ先にある鬼押ハイウェーの後半区間の料金所を過ぎてちょっと行くと県道235号線があり,左折して大笠を目指す。パルコール嬬恋ゴルフコースを過ぎて左折したらパノラマライン南ルートに入る。パノラマラインは気持ちよく走れた。ただ,農道なので収穫期には路面に泥が落ちてるし,運搬用の大型トラックがとてもゆっくり走ってるので注意が必要だが。でもさすがにお勧めだけあっていい道だった。

 パノラマラインを通るとあっという間に草津だった。 6時ごろになるかと思っていたけど,4時ごろには着いた。手前の道の駅で情報をもらって宿に着いた。宿は旅館美津木。草津温泉の中心の湯畑から東に行った辺り。坂をちょっと下がった辺りにあった。湯畑からかなり遠いかと思ったけど,歩いて15分ほどの距離だった。今回は素泊まりでお一人様5500円+消費税だった。宿に着いたのが早かったので,近くの大滝乃湯に行ってみた。そこは日帰りの温泉施設で,1階に合わせ湯というのがあるところ。宿で割引券をもらったので,800円が720円になった。草津温泉は源泉が95℃あるらしく,どこも熱い。合わせ湯は38℃,42℃,44℃,45℃,46℃の小さな湯船があり,いろんな順で入るというもの。貼ってあった順は,42℃,46℃,38℃,45℃,44℃の順。これが熱かった。やっぱり46℃は熱すぎやわ。ま,草津温泉は基本的に長く入る感じじゃなくて,さっと入るものらしいが。お風呂のあとは湯畑の辺りをぶらぶらしてみた。さすがに雰囲気はあるねぇ。晩飯は源氏という名の居酒屋に行った。馬肉のたたきがおいしかった。もつ煮込みとなすの揚げ出しとビールを飲んでほろ酔いで宿に帰った。宿に帰ったら8時前だったのにすぐに寝てしまった。当然夜中に目が覚めた。折角なので24時間入れる宿のお風呂に入ってみた。やっぱり熱かった。でも気持ちよかった。

 早朝にもう一度お風呂に入って7時半ごろに宿を出発した。今回は素泊まりだったので,近所のコンビニに寄って朝ご飯を買った。目的地は白根山の湯釜。火山の火口に水が溜まった池らしい。ルートは国道292号線(志賀草津道路)を登っていく。途中,火山性ガスが出ているところがあり,駐車厳禁のところがあった。植生は熊笹や背の低い松(はいまつ?)などが多い高山性だった。湯釜は白根山の山頂のすぐ近く,標高が2000mを越えていた。さすがに涼しかった。駐車場から歩いて見に行くが,中央の登山道は閉鎖されていた。ガスのためらしい。西側のルートを登って見に行った。朝早いのに観光バスがバンバンやってきていた。頑張って湯釜を見て下りてきた。湯釜から志賀草津道路を走って渋峠,横手山を目指した。道はとてもいい道だった。景色は日本離れしていていい感じだった。渋峠は冬にしか来たことがなかった。意外とさびれた感じだった。渋峠からも横手山の山頂にリフトでいけるが,個人的には北側から行きたかったので先に進んだ。横手山にはレストハウスそばのスカイレーターでリフト下まで上がり,そこからリフトで上がった。スカイレーターは動く歩道みたいなやつ。上りと下りの交互運転なので,下りの人が終わるまで待たされた。横手山山頂は冬と同じいつもの山頂だった。当然雪と氷はなかったが。で,山頂と言えば横手山頂ヒュッテ。山頂ヒュッテではきの子セットを食べた。満足。そういえばシベリアンハスキーがいなかったなぁ。どこにいるのかな?

 横手山からは焼額山,奥志賀と走り,奥志賀公園栄線(奥志賀林道)を抜けて野沢温泉を目指した。奥志賀林道は1〜1.5車線だが,全線舗装されていて,快適なルートだった。距離が56.4kmらしく,200mおきに距離票があった。なかなか距離が伸びず,延々と走っている感じだった。奥志賀林道からは秋山郷に行く分岐もあるし,カヤノ平から飯山に抜けるルートもあるみたいだった。今回は最後の方まで奥志賀林道を進んだ。途中,気づいたら奥志賀から25kmほどの地点ではかなり高いところを走っていた。で,記念撮影。中間点の28.2kmを過ぎると,すぐに野沢温泉スキー場の最上部にたどり着いた。そこいらは毛無山の頂上近く。夏のゲレンデはあまりそそられないねぇ。そこからしばらく野沢温泉スキー場のゲレンデに沿って下りていった。途中,奥志賀から40kmの地点で東に向かう奥志賀林道と野沢温泉に下りる道との分岐があった。今回は予定通り野沢温泉に向かって下りた。野沢温泉に浸かる作戦も考えられたが,今回は通過して戸狩野沢温泉駅に行ってみた。小さな駅だった。名前からだともう少し大きいと想像していたのに。駅でちょっと休憩してから,さらに先に進んだ。駅からは戸狩スキー場脇を通って,県道95号線で関田峠を越えた。眺めはよさそうだったが,雲と霞でいまいちだった。関田峠を越えた所にあるグリーンパル光原荘の駐車場で休憩した。そこでトリップメータを見ると,もうすぐ10000kmだった。折角だから写真に撮ろうと思い,その後しばらくメーターを気にしながら峠を下りた。峠からちょっと下がった光ヶ原牧場の所で9999kmとぞろ目になったので記念撮影した。さらにちょっと行った10000kmでも記念撮影した。折角だからね。

 その後は県道95号線を走って国道18号線のバイパスまで行き(そういえばこの辺りも国道18号だった),北陸道の上越インターを目指した。上越インターで高速に乗る前にガソリンを入れて高速を走った。高速に乗ったのは午後4時前だったが,午前0時を過ぎると土曜日で高速代が1000円になるので,途中のSAでいっぱい休憩した。上越からだと有磯海SA,小矢部川SA,尼御前SA,南条SA,賤ヶ岳SA,多賀SA(ここまで来ると名神)などがあるが,とりあえず有磯海SAで休憩した。そこでジムニーに乗ったおじさんに声をかけられた。おじさんは滋賀県に住んでるらしいが,やはり午前0時をすぎるようにのんびり走ってるとのことだった。その後,尼御前SAで晩飯を食べた。その先はガソリンの量が少なくなってきて,ドキドキしながら南条SAまで走った。南条SAでは今回の最高の291kmまでガソリンがもった。やっぱり6速で走り続ける高速は燃費がいいのかな?南条SAでしばらくうとうとしてたら午後11時半頃になってしまった。そうなると今度は寒くなってしまう。そこで防寒服装に着替えて出発した。さすがにシルバーウィークの始まりのためか車が多かった。こういう時の車ってどんくさい走りの車が多くて嫌なのよねぇ。もっとちゃっちゃと走って欲しいよねぇ。

ということで,今回もなんとか無事に帰って来れました。走り終わった途端にまたすぐに走りに行きたくなった。困ったものですねぇ。

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