2011年5月6日金曜日

ヨサクを行く

 GWの最初の二日が好天という予報だったので,国道439号線を走破すべく四国に行ってみた。計画は一週間ほど前からしていたが,実施するかどうかは天気次第だったので,日程を最終的に決めたのは前日だった。前日,電話で四万十市の宿を取り,走りに行くことが決定した。ルートは徳島から四万十市に向かって国道439号線を走ることにした。

 徳島までは南海フェリーを使う手もあったが,意外と時間がかかるので,行きは高速を走っていくことにした。出発は4/29の午前1時を予定していたが,実際には2時頃になった。徳島までは2時間半から3時間でつけるという予想だったが,高速に乗ると名神の大山崎~吹田が渋滞とのこと。GWだから仕方ない。そこで,第二京阪道路と近畿道を使って吹田まで行き,そこから中国道,山陽道,神戸淡路鳴門道を走って徳島に向かった。徳島までは順調に走れ,ほぼ予定通りの午前5時過ぎに国道439号線の起点である徳島本町に着いた。途中,鳴門インターで高速を降りた後にガソリンを入れておいた。

 国道439号線は,徳島から剣山までは国道438号線と重複しているため,標識としてはずっと国道438号線を追いかけながら走る。徳島近郊はいたって普通の道だった。以前は府能トンネル付近で狭い区間があったが,今は新府能トンネルができてあっという間に通過できる。その後,神山町を過ぎて川井峠に向かう辺りから道が細くなり,川井峠を越えるまでは狭路が続く。木屋平から見ノ越のふもとまでは改良・未改良区間が断続的に現れるが,見ノ越へ登り始めると山岳狭路となる。この辺りは法面が弱く,常に礫が路上にあると思っておいた方がよい。見ノ越トンネルを越えると剣山登山のベースとなる駐車場やおみやげ物屋などがある。そこで休憩した後に先へと進んだ。剣山から少し行くと奥祖谷二重かずら橋があるが,今回は先も長いし,500 円かかるというのでパスしてしまった。そこから京上トンネル付近まではこれまた改良・未改良区間が断続してあったが,一様に路面はきれいだったので,言うほど苦労せずに走れた。京上トンネルを過ぎて京柱峠までは狭く,路面も荒れていて,今回一番走りにくい区間であった。特に京柱峠へ向かって登り始める辺りから路面の荒れがひどく,とても走りにくかった。京柱峠を越えて高知県側に入ると路面がきれいになったので,徳島県はメンテナンスする気がないのか?と思ってしまった。京柱峠から大豊町までは狭いながらもそれなりに走れる区間であり,気づけば国道32号線との合流点にたどり着いた。

 国道32号線に合流してから,ガソリンを入れておいた。国道439号線は全長が 340 km ほどあるが,多くが山の中を走るので,中間に近いこの辺りでガソリンを入れておくのがベストと考えたからである。ガソリンをいれた後,早明浦ダム近くにある道の駅・土佐さめうらを目指した。道は大変快適だったので,あっという間に道の駅・土佐さめうらに到着した。道の駅・土佐さめうらで,お昼ごはんを食べて,少し休憩した。ここまでで,徳島までの260kmほどと国道439号線を160km,合計430km弱ほど走ってきたので,さすがに疲れていた。お店で食べてもよかったが,パックの押し寿司を買って,外の木陰で食べた。その後,上八川で国道194号線に合流するまではほとんど改良されていて,それまでのヨサクの印象を覆すような快走路だった。なので,あっという間に国道194号線に合流した。国道194号線を少し走った後,194号線から分岐して,次は国道33号線に向かう。国道33号線までも大峠に新しいトンネルがあり,一箇所を除いて改良されていたので,すぐだった。国道33号線も少しだけ走り,次は国道197号線に向かう。その区間は未改良区間も多く,懐かしいヨサクらしさが戻った感じがした。それでも途中何箇所か改良区間もあり,工事中の区間もあったので,この辺りも徐々に道が良くなるだろう。国道197号線に出る手前は四国カルストの天狗高原の下の辺りになり,山深い所である。山の上にある四国カルストはひらけているが,ヨサクが走るのは谷筋なので,視界は期待できない。最後に改良区間があってから,国道197号線に合流する。

 国道197号線を少し走ったら,すぐにまた分岐があり,大正に向かって延々続く狭路区間となる。この区間はほんの一部を除いて未改良であり,アップダウンはないがそれなりに疲れる区間である。国道439号線の国道標識の下に大正までの距離が書いてあったのがとても参考になった。大正に着くと,国道381号線に合流する。ヨサクは道の駅・四万十大正の横で国道381号線から別れて,最後の難関である杓子峠に向かう。今回はその前に休憩しておいた。アイスを食べてリフレッシュしてから,最後の40kmほどに挑戦した。杓子峠に行く道は,入口だけ改良してあったが,すぐに未改良区間になった。そこから15kmほどが細くうねったヨサクらしい道である。その区間はガードレールがなく,バイクですら対向車が来たらどうしよう?と思うような区間だった。幸いなことに対向車はこなかったからよかったが…。住次郎という辺りまで来ると未改良区間も終わり,最後の20kmほどは改良された快走区間で,あっという間に終点の四万十市に着いた。

 ゴール地点は国道56号線との交差点であり,意外と普通の交差点だった。今回は徳島を午前5時半頃に出て,午後5時頃に四万十市についた。距離にして340km程を11時間半ほどかけて走ったことになる。今回はかなりの枚数の写真を撮ったので,その時間もバカにならないが…。ゴールに着く直前に次の日のためにガソリンを入れおいた。今回は四万十のビジネスホテルを予約しておいた。ホテルは国道439号線の終点のすぐそばだった。汗をいっぱいかいていたので,すぐにお風呂に入ってから,魚介を食べに町の中心部に行った。ホテルは町の中心部から歩いて20分以上かかる場所にある。晩ご飯を食べにお店まで歩いて行こうと思ったが,さすがに疲れていたので,タクシーに乗ってしまった。晩ご飯は味劇場・ちかというお店で,ビリガツオ(捕れたてのカツオ)や清水アジなどの刺身を食べた。最後のお茶漬けまでカツオのお茶漬けにしてしまった。飲み物は生ビール中一杯で酔っ払ってしまった。やっぱり疲れていたのかなぁ?
(もっと写真を見たい人はMatsup's Motorcycle Siteを見てくださいな)

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